【乳がんきろくvol.6】術前検査でひっかかる
前回の各種検査結果を聞きに行った際、先生から質問があった。
「不整脈、指摘された事はないですか?」
特にこれまで健診で指摘された事はなかったものの、全身麻酔になるため念のため別日に循環器内科を受診することになった。
心エコーは問題なし。
血液検査でも甲状腺の異常もなし。
「念のため、トレッドミルの検査しておきましょう、今日いけますか?」
という事で、朝イチに病院に行って、夕方までコースに。
トレッドミル、走って強制的に心拍を上げ、その様子を検査するもの。
「たまに心臓がびっくりして倒れる方もいますのでね、同意書お願いします。大丈夫、私、救命の資格持ってるので!」
え、心臓止まるの‥?
検査時、インターンの子達に見学されながらランニングマシンで走る。
「お、まだいけますね。すごいな!」
ともてはやされ、走り切ったぜ、と達成感に浸っていたのも束の間、
「うーん、これね、ちょっと良くないですね。
CTやっときましょう」
カルテには、”狭心症の疑い”。
またCT。
別日のCT、心臓は乳がんの時とやり方が違うようで。
検査前に造影剤のルートを取るのは同じだけど、心電図をつけたり、何やら口からスプレーを突然吹き込まれる。
息どめの動作が重要との事で、練習。
「吸ってー、吐いて、吸って、止めて!」
オッケーです!
いよいよ本番。
「息を吸って下さい。
‥止めて下さい!」
練習と違うのね。
造影剤の注射の前に先生(?)が注射器を持って来て
「心臓の動きをゆっくりにするお薬いれますねー」
と、造影剤のルートから注入。
こわっ。
色々突っ込みどころはあったものの、
結局CTの結果異常は無し、一緒に検査したホルター心電図の結果も問題無し。
無事に、特に心臓のお薬を使う事なく手術出来る事になった。
結果問題無かったけれど、この辺りの結果が出るくらいまでの期間が精神的にしんどかった。
電車に乗ると気持ち悪くなるため、気を紛らわせながら何とか、という日が数日続いた。
一連の検査や治療の中で「結果待ち」は1番精神を削られる。
ある程度結果がわかって、やるべき事が見えて来た今の方が気持ちは安定している。
「結果待ち」で辛い気持ちの人たちに心からエールを送りたい。