2021 小倉記念【考察】
①過去10年、馬券に絡んだ馬の前走成績(【】以外は芝2000m)
2011年 1着:イタリアンレッド(七夕賞1着) 2着:キタサンアミーゴ(新潟大賞典8着) 3着:リクエストソング(米子S【芝1600m】7着)
2012年 1着:エクスペディション(七夕賞8着) 2着:トーセンラー(七夕賞2着) 3着:ナリタクリスタル(新潟大賞典7着)
2013年 1着:メイショウナルト(関ヶ原S2着) 2着:ラブリーデイ(東京優駿【芝2400m】7着) 3着:マイネルラクリマ(七夕賞1着)
2014年 1着:サトノノブレス(天皇賞春【芝3200m】8着) 2着:マーティンボロ(中日新聞杯1着) 3着:メイショウナルト(七夕賞1着)
2015年 1着:アズマシャトル(マレーシアC4着) 2着:ベルーフ(皐月賞12着) 3着:ウインプリメーラ(マーメイドS4着)
2016年 1着:クランモンタナ(鳴尾記念13着) 2着:ベルーフ(新潟大賞典4着) 3着:エキストラエンド(エプソムC【芝1800m】10着)
2017年 1着:タツコウゲキ(七夕賞6着) 2着:サンマルティン(むらさき賞【芝1800m】1着) 3着:フェルメッツァ(七夕賞5着)
2018年 1着:トリオンフ(鳴尾記念2着) 2着:サトノクロニクル(天皇賞春【芝3200m】12着) 3着:マウントゴールド(下鴨S1着)
2019年 1着:メールドグラース(鳴尾記念1着) 2着:カデナ(巴賞【芝1800m】3着) 3着:ノーブルマーズ(宝塚記念【芝2200m】6着)
2020年 1着:アールスター(垂水S1着) 2着:サトノガーネット(エプソムC【芝1800m】9着) 3着:アウトライアーズ(七夕賞14着)
以上の事から、全30頭のうち、前走と同距離が21頭、短縮が4頭、延長が5頭という結果になり、基本的に前走と同距離を狙うのがよさそうだ。続いて、前走のレース別成績を見ていきたいと思う。
②前走レース別成績【過去5年】
2016年 ①新潟大賞典組(サトノラーゼン→7着、ベルーフ→2着)②エプソムC組(エキストラエンド→3着)③鳴尾記念組(クランモンタナ→1着、プランスぺスカ→10着)④マレーシアC組(アングライフェン→9着) ⑤七夕賞組(マーティンボロなど4頭→全頭馬券外)⑥メイS組(テイエムイナズマ→6着)⑦目黒記念組(リヤンドファミユ→12着)
2017年 ①七夕賞組(タツコウゲキ→1着、ヴォージュ→6着、フェルメッツァ→3着、フェイマスハンド→7着)②宝塚記念組(スピリッツミノル→9着)③むらさき賞組(サンマルティン→2着)④エプソムC組(ベルーフ→4着)⑤マレーシアC組(ストロングタイタン→8着)⑥鳴尾記念組(バンドワゴン→11着)その他、目黒記念、福島民報杯、函館記念、障害未勝利はそれぞれ1頭ずつ出走し、馬券外。
2018年 ①七夕賞組(レイホーロマンス→4着、キンショーユキヒメ→9着、マイネルサージュ→10着、メドウラーク→11着)②下鴨S組(マウントゴールド→3着)③天皇賞春組(サトノクロニクル→2着)④鳴尾記念組(トリオンフ→1着)その他、垂水S、宝塚記念、メイS、シンガポールTC賞、都大路S組はそれぞれ1頭ずつ出走し、馬券外。
2019年 ①七夕賞組(カフェブリッツ→10着、タニノフランケル→4着、アウトライアーズ→6着、クリノヤマトノオー→5着、ストロングタイタン→13着)②宝塚記念組(ノーブルマーズ→3着)③鳴尾記念組(メールドグラース→1着)④巴賞組(カデナ→2着)その他、目黒記念、垂水S、小倉大賞典、米子S、谷川岳S組は、れぞれ1頭出走し、馬券外。
2020年 ①七夕賞組(ノーブルマーズ→5着、アウトライアーズ→3着)②垂水S組(アールスター→1着、ランブリングアレー→6着)③エプソムC組(サトノガーネット→2着)④マーメイドS組(サラス→10着、サマーセント→13着)⑤鳴尾記念組(サトノルークス→11着)その他、尼崎S、米子S、吾妻小富士S、函館記念、阿武隈S、中京記念組はそれぞれ1頭出走し、馬券外。
まとめると以下の通りだ。
①七夕賞組【1-0-2-16】複勝率:15.8% ②鳴尾記念組【3-0-0-3】複勝率:50% ③宝塚記念組【0-0-1-2】複勝率:33% ④エプソムC組【0-1-1-1】複勝率66% ⑤垂水S組【1-0-0-3】複勝率:25% ⑥むらさき賞組【0-1-0-0】複勝率:100%
今回出走予定馬の前走は、七夕賞組が2頭、エプソムC組が3頭、不知火S組が3頭、むらさき賞組が1頭、その他という形だ。過去5年で3勝を挙げている鳴尾記念組の出走が無いことから、レース別でのデータ使用はなかなか難しいところだ。次では、前走レース別成績という観点から、前走クラス別成績に視点を広げることと、七夕賞組の取捨に関して考えていきたい。
③前走クラス別成績(過去10年)
下級条件【3-1-1-18】複勝率:21.7%
OPクラス【0-1-1-22】複勝率:8%
G3【6-5-7-52】複勝率:22.5%
G2【0-0-0-5】複勝率:0%
G1【1-3-1-4】複勝率:56%
今回、G2、G1出走馬がいないので、下級条件組、G3組から狙うのがよさそうだ。(×テーオーエナジー、ハッピーアワー、イロゴトシ(前走2勝クラス)
続いて、過去10年で3勝を挙げている下級条件組(3勝クラス)で馬券になった5頭の共通点を探し、今回のレースにも反映していきたい。
①メイショウナルト(小倉で複数勝利、重賞馬券内)、②アズマシャトル(重賞連対)、③サンマルティン(特徴無し)、④マウントゴールド(特徴無し)、⑤アールスター(小倉実績)という風に、まちまちではあるが、2~3歳時に重賞で戦っていた馬、当然だが小倉巧者であることが最重要で、意外と初小倉の馬も妙味があるのではないかと考えた。今年の下級条件組(3勝クラス)は以下の5頭だ。
・グランスピード(小倉芝【2-1-0-1】と安定。重賞経験はなし)
・スーパーフェザー(小倉芝【0-1-1-3】とまずまず。青葉賞3着あり。)
・ダブルシャープ(小倉芝【2-2-0-1】で芝2000Mに限っても【0-1-0-0】と最適。札幌2歳S3着もあり、不知火S組では一番信頼できるか。
・モズナガレボシ(小倉芝【1-0-0-0】で重賞馬券内経験なし)
・レオコックブルー(小倉芝【2-0-1-2】で芝2000Mに限っても【1-0-1-2】と安定感あり。49kで乗れるなら特注も。)
④前走七夕賞組考察
七夕賞組は過去5年で19頭出走するも、馬券に絡んだ馬は3頭だけということもあり、その取捨には注意しておきたい。過去10年に遡れば、2011年、2013年、2014年で七夕賞着馬が馬券に絡んでいるが、過去5年は七夕賞で凡走した馬が巻き返すケースが見られる。ただ、七夕賞上位の馬が出走していないだけのケースもあるので、その点は安易に鵜呑みにしない方がよさそうだ。
⑤エプソムC組考察
エプソムC組は過去5年で3頭出走と少ないが、【0-1-1-1】でしかも着外が4着とそれなりに安定しているのではないだろうか。
エキストラエンド(2016年3着):エプソムC10着からの参戦。重賞勝利経験あり
ベルーフ(2017年4着):エプソムC11着からの参戦。重賞勝利経験あり。
サトノガーネット(2020年2着):エプソムC9着からの参戦。重賞勝利経験あり。
以上の事から、実績馬でありながらエプソムCで実力を発揮できていない馬の巻き返しに注目すべきで、安定感も買えるだろう。今回の該当馬は、ヴェロックス(重賞勝利経験無しもG1連対経験あり)になる。調教内容によっては本命候補だ。
予想、馬券に関しては調教診断後に。