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Cline使い方ガイド


概要

Clineは、VSCodeをベースにCLIやエディタを活用して作業を効率化するAIアシスタントです。ファイルの作成・編集、ブラウザ操作、カスタムツール作成など、幅広い機能を提供します。

タブを開く

「CMD/CTRL + Shift + P」のショートカットを使ってコマンドパレットを開き、「Cline: Open In New Tab」と入力すると、Clineをエディタ内でタブとして開くことができる。


主な機能

1. コマンド実行

Clineはターミナルでコマンドを直接実行し、出力を取得できる。

  • 対応タスク例

    • npm install で依存関係をインストール。

    • npm run build でビルドを実行。

    • aws s3 cp でファイルをS3にアップロード。

    • pytest でテストを実行。

  • 長時間実行プロセス:「Proceed While Running」ボタンを使えば、コマンドがバックグラウンドで実行されている間もClineが作業を続行可能。

2. ファイルの作成と編集

Clineはエディタ内でファイルを作成・編集し、差分ビューを提示する。

  • 変更の確認:差分ビューで直接編集・リバート可能。

  • エラー対応:リントやコンパイルエラー(例: 未定義のインポート、構文エラーなど)を監視し、自動修正。

  • 変更の記録:すべての変更はファイルの「タイムライン」に記録され、簡単に追跡・リバート可能。

3. ブラウザ操作

Clineはブラウザを起動し、以下の操作が可能:

  • 要素のクリック、テキスト入力、スクロール。

  • スクリーンショットとコンソールログの記録。

  • 応用例

    • npm run dev を実行してローカル開発サーバーを起動。

    • ユーザー操作のシミュレーション(例: ボタンのクリックやフォーム入力)。

    • コンソールエラーをキャプチャして自動修正。

4. カスタムツールの作成

Model Context Protocol (MCP) を利用して、カスタムツールを簡単に作成・導入可能。

  • 手順:「add a tool」と依頼するだけ。

  • 具体例

    • Jiraチケット取得ツール:add a tool that fetches Jira tickets と依頼。

    • AWS EC2管理ツール:add a tool that manages AWS EC2s と依頼。

    • PagerDutyインシデント取得ツール:add a tool that pulls the latest PagerDuty incidents と依頼。


効率化のためのコマンド

@url

URLを貼り付けることで、内容を取得してMarkdownに変換。

  • 使用例

    • @url https://example.com/docs でドキュメントを取り込む。

@problems

「Problems」パネルのエラーや警告をClineに渡して修正を依頼。

  • 使用例

    • @problems を入力すると、ワークスペース全体のエラーを解析。

@file

特定のファイル内容を追加。

  • 使用例

    • @file src/main.js でファイルをClineに提供。

@folder

フォルダ内のすべてのファイルを一括追加。

  • 使用例

    • @folder src/ でフォルダ全体を読み込む。


活用例

アプリのテスト

「アプリをテストして」と依頼すると:

  1. npm run dev コマンドを実行。

  2. ローカル開発サーバーをブラウザで起動。

  3. 必要なテストを実行し、結果を提示。

Jiraタスクの処理

「Jiraチケットを取得して」と依頼すると:

  1. チケット情報を取得。

  2. 受け入れ条件(AC)に基づいてタスクを進める。

AWS管理

「AWS EC2を管理して」と依頼すると:

  1. インスタンスのメトリクスを取得。

  2. 必要に応じてスケールアップ・スケールダウン。


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