始まりのワールド、2進数のトンネルと花
こんにちわ
わたりです。
今回は始まりのワールドについて記事にしていきたいと思います。
こちらのワールドです。
実はこのワールド、unityのことをよくわかっていなかったせいか、制作データを消してしましました。なので、再現はできるのですが、同じ物は作れない一点ものになってます。
さて、そんなこのワールドですが、心象風景からワールドを作成しています。また、その時に出たファーストアイデアをダイレクトにワールドへ投影しました。どのような経緯や考えで制作したか、説明していきたいと思います。
制作の経緯
実は私、clusterのアカウント自体は1年ほど前に既に作っていたのですが、当時は人もいなかったため、アカウントを持っただけの状態で時が経っていました。そんな折、ふと気軽に誰かと会話とか出来ないかなと、たまたま久しぶりにclusterを覗いたのがきっかけでした。
カミングアウトをしてしまうと、作者わたりは軽く鬱状態となり、療養の身です。9月いっぱいまでは安静にしなければならないので、そういった中で、人との関わりを求めた先がclusterでした。その際、もともとデザインやアートなど、創作にかかわることを行っていたため、リハビリもかねて制作したワールドだったのです。
2進数とコンセプト
さてそんなこのワールド、実はこうした背景によって成り立っているワールドです。
ここから少しゾッとさせてしまうかもしれませんが、説明していきます。
実はこのワールドで肝になっている要素の一つ、2進数の文字列で構成されたトンネル。
こちらの2進数は僕の体調がかなり落ち込んでいるときに書いた文章をそのまま2進数化し、トンネルとして構成しています。内容はかなり陰鬱なので、この場でその文章をお見せすることはできませんが、少なくとも、誰が読んでも嫌厭したくなる物ばかりです。
しかしここから大事なことなのですが、僕はこのワールドでコンセプトを持って制作していたということです。それは “相反する美” というコンセプトです。
“内容は醜いものだけれども、美しい。“
醜態なものと美しさ、その双方は相反する印象を私たちに与えます。このような矛盾を帯びた美しさを表現できないか。そういった考えからこのトンネルをつくりました。
また、それだけでなく、抱いていた葛藤や汚点というものを、美へと昇華させる。これは、現状や今までの文脈に対する超克という意味合いも存在しています。
Hello World, You are just beautiful though cruel.
この言葉は改めて、活動をしていく中で世界に対し、自身の背景をもとに述べた言葉です。それに加え、再起、再開という思いでも綴っており、プログラミングのビギナーがテスト用に用いる、hello worldという言葉にも重複させています。
原案について
ここで裏話的に補足させてもらうと、最初、この文字列は2進数でもなんでもなく、単なる日本語の文章をそのままダイレクトに使用していました。こちらがその画像です。(3Dソフト上の画像です。文字を読めなくするため、俯瞰で撮影しています。)
しかし、それだとどうしても表現が直接的すぎるうえ、ただ単に感情を訴えただけのものになってしまう。それは理性的な創作とは言い難いです。時折、剥き出しの感情をそのまま作品へ投影しているものを見かけるのですが、正直、見るに耐えないという印象を持つことも多かったです。そこにセンスがあれば、不思議な魅力を漂わせると思うのですが、私はそんなセンスは持ち合わせていないので、日本語表記はお蔵入りにさせていただきました。見た目としても2進数のほうがかっこいい気がしますし。
トンネルを抜けた先にある花について
話が戻りますが、この2進数のトンネルを抜けた先、そこには光に照らされた花が待ちわびています。これは全くの心象風景で何が由来でこうした構成にしたか、具体的に説明がつきづらいです。
ただ花は生命力を連想させるモチーフです。そう考えると、自身が回復してきたことでようやく見出せるようになった、希望だったりが、モチーフとして具現化したのでしょうか?
今後の再起のための渇望、活力、希望、そういったものが、心象風景として現れているのかもしれません。あと、個人的な話ですが、私は白のカーネーションが好きです。カーネーションでなくとも花は結構好きなので、そんな趣向も投影されているのかもしれません。
そんなこちらの作品、clusterのデイリーピックアップにも掲載していただきました。リハビリのつもりで作ったものですが、ご注目いただき感謝しています。
さて、最後になりますが、
掲載されているときにツイッター等を行っていなかったこともあり、お伝えできていなかったので、この場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございます。
今回は以上となります、次回は今構想中のワールドについて記事にしていこうかと思います。
わたり