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戯曲 星磨き - 真鍮星 原石 研磨手順書

ようこそ、星磨きの塔へ。
あなただけの星を掴みたい……? ワカリマス。

本記事では「真鍮星 原石」の研磨処理について手順とコツをご説明します。
作業自体は簡単で誰でもできます。作業時間はゆっくりやっても60-90分程度。用意が必要な物はホームセンターや百均などで全て調達が可能です(1000-2000円程度)。


真鍮星 原石について

「真鍮星 原石」は、2024年2月11日(日)に開催されるワンフェス2024冬 再生産技術研究室 <2-17-17>にて販売する真鍮星の研磨未処理バージョンです。他、真鍮星に付属しているT型チェーンが付属しないことや収納ケースが簡易版などの差分があります。
本体は真鍮星と同じく特ネジ式となっていますので、フラワーホールなどにお召しいただける仕様です。

「原石」は最後の工程である研磨処理を舞台少女みずからの手で仕上げ、自分星を摘んでいただくことに意味があります✦

準備する物

研磨にあたって次の物をご用意ください。
いずれもホームセンターや百均などで調達可能です。少し割高になりますが、参考にAmazonのリンクも掲載しておきます。

① 耐水サンドペーパー

切削痕を消すための耐水サンドペーパーを用意します。粗目(#240程度)から細目(#2000程度)まで複数種ご用意ください。私は#240, 400, 800, 1500, 2000の5段階で作業しています。(#2000は無くてもOK)
この番手は完全に一致している必要ありません。また、紙ヤスリでも大丈夫ですが、耐水サンドペーパーの方が耐久性が高く作業がしやすいと思います。

参考リンク : ダイソーAmazon

加えて、サンドペーパーの裏にクッションテープを貼り付けておくと曲面の研磨がしやすくなりますのでオススメです。同じくダイソーで調達可能です。
なお、サンドペーパーをカットする際、ハサミを使うと刃がボロボロになってしまうので、カッターナイフなどをご使用ください。

② 金属研磨剤(ピカール)

最後の鏡面仕上げには金属研磨剤ピカールを使用します。ホームセンター、Amazonなどで調達可能です。あわせて、不要な布も磨き作業で使用するのでご用意ください。

参考リンク : Amazon

③ パーツクリーナー

研磨作業では削り屑の洗浄用にパーツクリーナーを用意します。同じくホームセンターで調達できます。
水道水でも洗浄はできますが、水道水の成分が残ると腐食の原因になる場合もあるので、パーツクリーナーの入手が難しい場合はアルコールなどで拭き取るでもOKです。

参考リンク : Amazon

研磨・研磨・研磨

今回、真鍮星の星の形の部分のみ(写真の赤点線の内側)を磨きます。外側を磨く選択肢もありますが、谷部分の研磨が非常に手間がかかり綺麗に仕上げることが難しいため推奨しません
研磨の際に、星形の外側に傷をつけることを防ぐために、商品には作業用
マスクを同封しています。

ACT.I 作業用マスク取付

はじめに、同封のマスクをはめます。(「パチッ」と音がすると思います)
硬い場合はドライヤーで軽く温めるとはめやすくなります。

ACT.II ヤスリがけ

真鍮星 原石には「切削痕(ツールマーク)」と呼ばれる切削工具の軌道が表面に刻まれています。この切削痕をヤスリがけで消していきます。
ヤスリがけは粗目(#240)から細目(#2000)まで順番に段階的に進めますが、最初の粗目(#240)でしっかり切削痕を消すことが重要なので丁寧に作業することがポイントです。何故ならば、#240で消し残された切削痕はそれ以降の番手では基本的には消しづらいためです。#240で磨く際、ライトの反射で切削痕が残っていないかをよく確認しましょう。
ただし、過剰にヤスリがけをしすぎると角が丸くなってしまう可能性はありますので、目視で切削痕が消えてるかこまめに確認すると良いです。

切削痕(ツールマーク)

ヤスリがけは端部から磨いていき、星形全体をヤスリがけしていきます。切削痕が消えていることが確認できたら、次の番手(#400)へ進みます。
ここで、次の番手へ行く前に都度削り屑をパーツクリーナーで洗浄しておきます。粗い削り屑が残っていると、細目に進んだ後に粗目の傷がついてしまう恐れがあるためです。
これを細目(#2000)まで順番に繰り返します。(ちなみに、上記の通り#240でのヤスリがけが重要になるので、#240が一番時間がかかります。それ以降は比較的時間をかけずに進められると思います。)

参考として、#240で磨く際に切削痕が残ってしまっている例をお見せします。(真赤丸部)
もし後半の細目でのヤスリがけの段階で消えない切削痕や傷がある場合は、傷が消えるまで逆の順番で作業を遡のぼって再演してください。

ACT.III 研磨仕上げ

最後に、ピカールで鏡面に仕上げます。繰り返しになりますが、前工程で出た削り屑はよく洗浄をしておいてください。
先ほどまでつけていたマスクはこの工程では不要なので外してください。ピカールを布へつけて、それを真鍮星へ押し当てながら全体をひたすら磨きます。5分も磨けば鏡面に仕上がると思います。
もし、磨きにくい谷部分が酸化・腐食している場合は、歯ブラシなどを使うと磨きやすいです。
研磨後はパーツクリーナーで洗浄をして、完成です。

一瞬のキラめき

研磨直後の一瞬の輝き、見惚れる美しさ。このキラめきを目撃できるのは磨いた人のみの特権です。どうぞお楽しみください。

あなただけの星、キラめき、摘めましたか?
しかし、真鍮の輝きは酸化によって時間とともに失われてしまうため、磨き続けねばならぬ運命。あなたも星磨きの塔に幽閉されてしまいましたね?

──ようこそ、星磨きの塔へ。


(酸化をとるだけでしたら、先述の3.ピカールのみ再演すればOKです)
ご不明点等ございましたらワンフェス会場でもXでもいつでもお尋ねください。


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