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興味があるだけでは価値はない
ある時、学生と話をしていて
「私の強みは伝わりますか?」
という話になりまして。
インターンシップや就活で
「●●に興味があり、〇〇を学ぶ□□ゼミに所属しています。」
ってのだけだと、「ふーん」で終わっちゃうなって話。
誤解を恐れずいえば、タイトル通り
興味があるだけでは価値はない
行動力も、学ぶ意思も、学びも実際に取り組んでいたりする学生。しかし、それが企業相手に話すときには、漠然として抽象的でなんとも言えないフワッとした表現になってしまうのを今まで見ることが度々あった。
残念すぎる
実際に行動していたり、学んで、実践したりしているのであれば
具体的に、
ケースを示し、数字や論拠となる話をしてほしい
例えば、
「マーケティングに興味があり、消費者行動論を学んでいます」
からの展開だとすると
「私は大学2年の時にSNSマーケティングの実践プロジェクトに参加し、地元の和菓子店のInstagramアカウントの運営を3ヶ月間担当しました。消費者行動論で学んだ『情報探索行動』の理論を活用し、ターゲット層である20代女性が和菓子を探す時に重視するポイントを分析。写真の撮り方や投稿時間を工夫した結果、フォロワー数を当初の300人から850人に増やし、店舗への来客数も平日平均15人から27人に増加させることができました。」
この際の分析方法について、相手に関心を持ってもらえたら、更に具体的にどのようにデータ分析を行ったのかを具体的に説明できるようになってほしい。
こんな感じで、具体的な数字やエピソードがあることで、単なる「興味がある」という表現から一歩踏み込んで、実際にどのような行動を起こし、どのような成果を上げたのか大事だったりします。
もちろん、成功ばかりではなく失敗も大事な実践の成果です。
「最初のSNS投稿では、商品の魅力だけを伝えようとして◯◯値は0.5%と低迷しました。そこで投稿内容を、商品の背景にある職人の想いや製造過程の様子を中心に変更したところ、◯◯値が3.2%まで上昇。この経験から、商品そのものよりも、その『ストーリー』に共感を得られることを学びました。」
的な流れですね。
ここでは、ざっくりとしているし、これだけでOKってわけじゃないと思います。
でも、大事なことは
「興味がある」というあいまいな表現から、「価値を生み出せる人材である」
って言えるように学び、実践し、大学という場をフル活用するのが良いと思われます!
こちらからは以上です。
ちなみに、一番最初の一歩目を踏み出す前後においては、興味があるって事だけでも、挑戦のキッカケとしては、めちゃめちゃ価値があると思ってますよ。