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HAINT 1st Digital Single 『ROTTEN ANTHEM feat.TORAJiRO and fact noble」解禁

どうも皆さん、YU-TOです。

今月1日にお知らせした、自分YU-TOの新たなるプロジェクト"HAINT"。

 HAINTアー写ロゴ入り

その記念すべきデビュー曲となる『ROTTEN ANTHEM』が今日9月15日にデジタルリリースが解禁され、MUSIC VIDEOも同時公開となった。

HAINT結成からここまで、信じられないくらい速いスピードで来ることが出来て、正直自分でもびっくりしている。

9月3日に発表した通り、"2ヶ月連続デジタルシングルリリース"ということで、来月5日には『CLOSURE』のリリースも控えているし、次回作に向けたレコーディングも既に始まっているので、しばらくの間はこのペースでの活動を継続出来そうだ。

連続リリース告知

今後、HAINTがどうなっていくのか自分自身も楽しみであるし、旧知の仲であるKAZ君との制作はとてもスムーズかつクリエイティブ。

ここから、また畳み掛けて作品を発表していきたいと計画を練っている最中なので、これからの動きも楽しみにしていて欲しい。

さて、今回の記事ではHAINTの記念すべきデビューシングルとなった『ROTTEN ANTHEM』を解説していこうと思う。

Rotten Anthemジャケット 正式版

HAINT始動の記事を読んでくれた方であればご存知であると思うのだが、HAINTは曲ごとにそれぞれ違うボーカリストをフューチャーするという、かなり特殊な活動形態をとっていて、今回の『ROTTEN ANTHEM』では、声質も魅力も全く異なる男女2人のボーカリストを起用している。

まず1人目は、野太く低い声でリズミカルなラップを畳み掛け、実にイカした"悪"な雰囲気を楽曲に注ぎ込んでくれている、ROUTE312のメンバーとしても活動するTORAJiRO

tora写真

自分のnoteを読んでくれていたり、活動を頻繁にチェックして頂いている方ならば、もしかしたら彼の名前を覚えているかもしれない。

TORAJiROは、6月にリリースしたDark Urban Boysgroup『CREMATION【FIRE SIDE】』収録の"ON FIRE(D.U.B REMIX)"でも、ゲストボーカルとして楽曲に参加してくれていたのだ。

その時から「何かまた一緒に制作出来たら良いな」とは考えていて、今回の『ROTTEN ANTHEM』を作る際、彼を起用する事を見据えた上でKAZ君に「1発目はラップボーカル曲でいきたい」という要望を出していた。

昨今のNU METAL COREを彷彿とさせるROTTEN ANTHEMのヘヴィな曲調に、TORAJiROのラップはこれ以上なくハマっていて、彼をこの曲に起用したのはやはり正解だったと感じている。

TORAJiRO特有の矢継ぎ早に捲し立てるような高速フロウは非常に"メタル的"というか、疾走感があり、ヘヴィな楽曲の中でも違和感なく響いていて、寧ろ曲の重たさを底上げしてくれているようにも思う。

そして、そんなTORAJiROの野太いラップとは対照的に、爆音を劈くハイトーンボイスで壮大なサビのメロディを歌い上げてくれている女性ボーカリストはfact noble

miku写真6

恐らく、というよりは絶対に、彼女の名前を聞くのはこれを読んでいる全員が初めてであるに違いない。

当たり前だ。まだfact nobleはデビュー前で、この『ROTTEN ANTHEM』で初めて本格的に世間にその歌声を披露することになったのだから。

fact nobleは神奈川出身の19歳。

ほんの1〜2年前に高校を卒業したばかりで、自分とは下手をすれば"親子"でもおかしくない位(ギリギリそこまではいかないか?笑)の歳の差があるが、色々なご縁があって彼女と知り合い、今回参加してもらうことになった。

正直、最初は「歌上手い子だなー」くらいにしか思っておらず、一緒に楽曲を制作するなど考えもしなかったし、例え向こうから「一緒に音楽やろう」と誘われたとしても、思いっきり断っていただろう(笑)。

しかし、ひょんなことから彼女がメロディと詞を付けた曲を聴く機会があり、そのメロディが物凄く魅力的でビックリしてしまい、、。

もう思わず、「これ、本当にお前が考えたの!?」と疑いのLINEを送ってしまった程で(笑)。

失礼ながら、曲自体はかなり荒削りな出来栄えだったのだが、彼女の歌と詞はもう現段階でかなり完成されていると感じて、「これは早く現場に出した方が良いかもな、、」という思いが芽生え、今回のROTTEN ANTHEMを歌ってもらうオファーをする事になった。

ヘヴィな音の中でも埋もれず、対等に張り合える"シャウト"とも取れるようなfact nobleの歌声は、一度聴いたら忘れられないキャッチーさと強烈さを併せ持っていて、新人ながらも中々の逸材なのではないかと個人的に感じている。

まあ、その素顔は世間知らずなガキなのだが(まだ19歳、仕方ない 笑)、そんな部分も含めて今後の彼女の成長と動向を見守っていこうと思う。

恐らく近いうちに、彼女に関するお知らせをもう1つ発表する事になる。

『ROTTEN ANTHEM』を聴いて、fact nobleの存在が気になったという方には良いニュースを届けられると思うので、楽しみに待っていて下さい。

さて、、ここで話題を変えて、この『ROTTEN ANTHEM』の歌詞に関して少しばかり書いていきたいと思う。

歌詞に関しては、まずは自分がテーマを伝えて、ラップ部分の歌詞はフロウも含めて1度全部TORAJiROの方で考えてもらい、そこからサビ部分の歌詞を自分とfact nobleの2人で考えていくという形で進めていった。

曲調的に、やはり100%ポジティブな内容はどうしても合わないと感じたので、テーマはどうしても"怒り"だとか"闇"だとか、そういうネガティブな類の内容にしないとだなと考えていたのだが、もう"ネガティブの矛先"って今のご時世1つしか無い。

歌詞のテーマを決める際、fact nobleに「何について歌うの?。コロナ?。」とやっぱり言われたし、もう内容がそれしか浮かばないというか、「まあそうなっちゃうよね」的な現状には、本当に嫌気が差す。

「もっと幅広い怒りとか闇の矛先があっても良いはずなのにな」というか、もうテーマにする事の全てが"とっくに飽きてるトレンド"とも取れる"コロナ"に持っていかれている気がして、そんな存在を創作の題材にするのは、本当にダサい事だと自分自身でも正直感じてしまっている。

だからこそ、この曲に"ROTTEN ANTHEM"という題名を付けた。

"ROTTEN ANTHEM"は直訳すると、"腐った国歌"という意味になる。

バンドの1番の名曲やヒット曲を"ANTHEM"と表現する事があるが、ここでは"国歌"という意味より、こちらの意味での"ANTHEM"と捉えてもらいたい。

HAINTの記念すべきデビューシングルで、サビの壮大な雰囲気は"ANTHEM"と呼ぶのに相応しいフィーリングもあるが、歌っている内容は皆んなが飽き飽きしいて、手垢の付きまくった"コロナ"がテーマ。

だが、未だコロナに振り回される現状が音楽業界でも続いている事は確かであるし、その中で自分達が伝えたいと感じる内容はそれについてのことばかりで、未だ"歌うべき事"なのだとも思う。

だからこそ、この曲の歌詞にもあるように、何も見えず、闇を彷徨っていても、コロナについて歌った"腐ったアンセム"を歌っていくしかない。

ただ、本当に自分達が求めている世界というのは、このコロナについて歌った"腐ったアンセム"が、「そんな事もあったねー。何か"時代"を感じるわ〜www」と笑われて、バカにされる世界。

2番目のサビでの「この歌を忘れて、笑えるとき来るかな?」に、自分はそういう意味を込めた。

だから、この曲の歌詞はかなり矛盾していて、1番サビでは「Keep Singing」、「歌い続けろ」と言っているのに対し、2番サビでは「Forget Singing」、「歌う事を忘れろ」と言っており、相反した2つの気持ちが渦巻いている歌詞になっている。

そんな歌詞の内容をざっくり要約すると、

今はとりあえずそれしか歌えないんで、コロナを題材にした曲を歌い続けますけど、本当は歌いたく無いです。だからこんな腐ったことを歌った曲、早く忘れさせて下さい。

みたいな感じだろうか?(笑)。

明るくも暗くもないような、自分達をも皮肉ったような歌詞と曲名になっていて、個人的には結構気に入っているし、最初KAZ君に歌詞を送った時も「めっちゃ良いですね!」と言ってもらえた。

そんな歌詞の意味も感じつつ、TORAJiROとfact nobleという素晴らしきボーカリスト2人の魅力を詰め込んだ、この"腐った国歌"を聴いて頂けたらと思います。

あと1点、大事な事をお伝えしておく。

この曲を聴いて、「ああ、HAINTって男ラッパーと女性ボーカルのツインVoのヘヴィロック的なサウンドなんだー」と思った方。

全くもって全然違います。

この"ROTTEN ANTHEM"と同じ形態のサウンドは、恐らくもうこれ以降出てこない。

もちろん絶対では無いし、またTORAJiROやfact nobleと制作をする機会だってあるかもしれないけれど、それは全く別次元の形態をしたサウンドになっている事だろう。

HAINTは"ジャンル"を持たない。

ジャンルを限定した方が聴き手のセグメントもしやすくなって、商品としては扱いやすくはなるだろう。

ただ、自分達はHAINT(幽霊)なのだ。基本的に実態は無い。

しかし、確実に存在しているし、それが何らかの実態を持って姿を表す事だってある。

今回は『ROTTEN ANTHEM』という実態を持って、この世に姿を現れさせてもらったが、次回は全く違う形態に姿を変えて現れる予定だ。

そんなHAINTの次回リリースは10月5日!。

楽しみにしていて欲しい。



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