YU-TOの頭の中 音楽界の未来予想図
どうも皆さん、YU-TOです。
先日、図書館で『ユーチューバーが消滅する未来』という本を読んだ。
2018年に発売された本なので、そこまで最近出た本という訳ではないのだが、かなりの割合で今の現状を言い当てていて、読んでいて妙に感心してしまった。
タイトルこそそうであるが、この本は決してユーチューバーについてだけ書かれた本ではない。
アイドルや日々の娯楽、日常生活に至るまで様々な事柄について書かれていて、その1つ1つに「うーむ、、」と唸らされるというか、共感しつつも怖い内容で、短い本ではあるが、久しぶりに最後まで止まらずに完読してしまった。
読後も頭の中で内容を噛み砕き、自分なりの見解を考えてしまうような考えさせられる内容の本で、このような読書体験が出来るのは稀なことである。
本の内容をざっくり説明すると、今現在自分達が当たり前と感じている物事は近い将来全てが変わり、人間のやる事がAIなどの機械に淘汰される日々が来るというような内容。
これは正直、ミュージシャンには耳の痛い話だ。
流石にコロナでここまで世界が変容してしまうことは誰も予想してなかっただろうが("予言してた!"みたいなのは別として)、多分、コロナがあろうがなかろうが今と同じような世の中のひっくり返り方はしてたんだと思う。
というか、今はまだまだひっくり返る途上であって、この変化ってもう誰にも止めることが出来ないのだと個人的には感じている。
それは何故かというと、自分の気持ちと生活がそれを何よりも物語っているからだ。
まず、ドラムが巧い、ギターが巧い、歌が上手い、もうこれって、現代においては何の価値も無い事になってしまった。
例えば、物凄い上手いドラマーをSNSやYouTubeなどで観た時、自分が思う事って「"また"こういう人が出てきたか」だ。
10年前は、「"ついに"こういう人が出てきたか」だった。
テクニックに長けていることなど、今や標準。
じゃあ、どこで勝負するかと言ったら、動画としての面白さやクオリティ、ルックスの良さといった華の部分かといったらそれも違う。
そんなコンテンツも世の中には溢れ腐っていて、「あー、はいはい」としか思わなくなってしまった。
これは多分、現代は上手いプレイヤーが増えたみたいなことだけではなくて、単純に自身の手腕を見せるのが簡単になってしまったというだけで、昔から有名でなくとも上手いプレイヤーというのは世界中にわんさかいたのだろう。
ただ、その姿が簡単に観れるようになってしまったものだから、もう上手いことなんて珍しくも何ともない事になってしまった。
そこで張り合っていると、もう音楽とは違う曲芸や、芸能の方に向いてしまい、「それ、楽器でやる必要ある?」っていう方向に話が向き始めてしまう。
じゃあ、これからの時代、楽器プレイヤーってどうなっていくのだろうと考えたら、恐らく、"いなくなる"のではないかと思っている。
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