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日経要約①(10/25春秋)

用語

春秋(しゅんじゅう):①春と秋 ②年月、1年 ②年齢
考現学(こうげんがく):現代の社会現象を調査・研究し、世相や風俗を分析・解説しようとする学問。考古学をもじった造語。モデルノロジー。
参照:コトバンク [ https://kotobank.jp/ ]

要約

2024年に東京メトロが東証プライム市場に上場した。地下鉄は、1927年に民間早川徳次(はやかわのりつぐ)が開業した。戦時下に官営化した後、2004年に再び民営化した。様々な事業に挑戦した開業者早川のフロンティア精神を忘れず、今後も野心を持ち続けるべきである。(130文字)

意見・感想

「フロンティア精神」という言葉を見て、日本のビジネスにおけるMasculinity /男性性の関連を感じた。
オランダの社会心理学者ホフステード博士の研究によると、
日本はこの男らしさの指標であるMasculinity Indexが高いらしい。

例えば、米国・英国・中国・メキシコ・ドイツなどは男性性の傾向を持つ社会であり、目標を常に定め邁進することが評価されますが、日本はそうした国々のなかでも抜きん出て男性性の高い国(スコア)です。

異文化理解のフレームワーク「ホフステードの6次元モデル」(3)アイデンティティ:男性性/女性性

ここでのMasculinityとは、性別の「男らしさ」という意味ではない。

“Masculinity” refers to the behaviors, social roles, and relations of men within a given society as well as the meanings attributed to them.

"Masculinity"  Michael Kimmel, Tristan Bridges (2011) URL

生物学的な性別としての男性とは異なる意味で、
仕事優先、上昇志向などの特徴を持つ。

研究によると平均が50のところ、
日本のスコアは、なんと95

この男性性の高さが、日本の発展を支えてきた半面、
現代の日本における
ある種の「生きづらさ」にも関連しているのではないかと思う。
例えば、

  • 「仕事優先すべき」という価値観が働きすぎに繋がる

  • 「目標は必ず達成すべき」というプレッシャーによるストレス

など。

男性性を否定するわけではないけれども、
何事もバランスが必要で、女性性にも注目してみては、と思う。


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