「アウティング」ってなに?

私が今まで、どうして書いてこなかったのか。
いつでも書き始めるタイミングはあったはずなのに。

それは、彼と付き合い始めた当初に言われた言葉が
なんとなく、ずっと、頭の中にあったからでした。

「アウティングされるのは嫌」


言われた時は、アウティングってなに?って思いました。


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【アウティング】 ※Wikipediaさんから引用
“本人の了解を得ずに、公にしていない性的指向や
性同一性等の秘密を暴露する行動のこと”
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本当に無知でした。
若く、相手の気持ちも考えてあげられていなかった。

彼と付き合ってからすぐに、
実はすでに何人かの友人に伝えてしまっていました。

心の中で、あっちゃー…と思いながら、
そうなんだ、わかった!と返事をした記憶があります。


これはLGBTだから特別、では無いと思います。
誰でも、自分ではない誰かが自分の知らないところで
自分の秘密を話されたら、嫌なのは当然でしょう。


当時の私は、彼に対する偏見や差別はないものの、
どこか好奇な目で見ていたんだと思います。

実際、テレビや雑誌、飲み屋さんでしか見た事のない
なんとなく遠い世界の人たちだと思っていたのに、
それが彼と出会って、突然とても身近なものになり、
今、私はその人と付き合っている。

「それってどうなの?」「どんな感じなの?」
みんなが知らないことを知っているという優越感?
みたいなものも、どこかにあったのかもしれません。


ただその言葉を言われた時に
私はハッとして、それからは絶対に自分発信で
そのことを伝えることのないようにしました。

なので、
ブログを書いたり、文章に残したりすることは
ある種のアウティングなのでは?と思ってしまって
ずっと書けませんでした。難しいですよね。

でも、なぜ書き残しておきたいのか?

私は彼のことや、彼の人生を語りたいわけじゃない。
彼のことを話すために始めたんじゃない。

私が思ったり、感じたことを書きたいと思ったから。
私と同じような境遇で、この先どうなるんだろう?って
不安になっている人が少しでも安心出来たらいいなとか、
生意気ですが、そんなふうに思っています。

彼は、
読んではいないですが、書き始めたことは知っています。
許可を得ている、とは少し違うかもしれないけれど、
私は私なりに、彼との人生を書き残したいと思っています。


さて、何人かの友人に伝えた、と書いていますが、
その中には、否定的な意見を言う人もいました。

次回は、その時のことについて書こうと思っています。


お付き合いいただき、ありがとうございました。

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