ウェイト版とマルセイユ版の違い・占いが未来に及ぼす影響

今日観ていたテレビ番組で、占い師さんが芸能人にタロット占いをする場面があった。
そこで使われていたのはお馴染みのウェイト版。

ウェイト版は絵柄がわかりやすく、特に小アルカナは直感的にその言わんとするメッセージがわかるので、カードが開かれただけでタロットに疎いお客様でも何となく意味が読み取れる。

私がリーディングする時も、カードに描かれた人物の表情や動きから感覚・感情を感じたり、こうなるだろうという短いシーンを視るので絵柄がわかりやすいというのは大いにリーディングの助けになる。

でも、分かりやすいだけ、その「絵柄」の印象に囚われすぎてしまう傾向も感じる。

例えば、塔のカードが出た時に、ぱっと見ヤバそうだと誰でもわかる。でも、他のカードとの組み合わせや私がエネルギー的に見た印象では、ポジティブな意味に捉えられることもある。

ウェイト版タロット 塔のカード

占いをする上で、先にその塔を見て「ヤバい」とお客様が感じてしまったときに、その感覚を上書きできるほどの言葉が私に出せるだろうか?ということは常に意識しておいた方が良いだろう。

現実は「今ここ」の周波数(感情や観念など)から作られる。(と私は認識している)

良い見た目のカードならいいが、印象の悪いカードが出たときに、ネガティブにフォーカスしやすい意識状態のお客様の場合、ネガティブな周波数を新たに増幅させてしまうことにならないだろうか?

その結果、避けたかった悪い結果を自ら生み出してしまい、幸か不幸か占いが当たったことになってしまうのではないか?

占いは、過去や未来、直接聞けない相手の気持ちなどをただ当てることを目的にしたものではない。

占いの存在意義は「より良い未来を創るためのツールであること」であり、そのためには結局占う側が「より良いイマココの瞬間」を、共に居る時にお客様と協力しながら創り続けるしかない。

その際に、ネガティブだと捉えられがちなカードをどう扱うか?を自分なりに考えておいた方がいい。
その点マルセイユ版は、カードの絵柄がやや無機質でフラットな印象なので、コミュニケーションにやや自信がない人には使いやすいかもしれない。

(実際は、占者自身がカードをどう捉えているのか?がお客様に反映しているので、良し悪しのジャッジがない状態ならば、ウェイト版でも充分望ましい現実創造のツールとして使えるだろう)

占いは現実創造のパワフルなツールとなり得る分、タロットを占いに用いる場合はその力をよく認識しておいた方がいい。

「よく当たる占い師」は、カードの結果を現実化させやすい占い師、つまり、お客様の周波数をそのカードの表すものに固定しやすい占い師であるとも言える。いわばちょっとした洗脳だ。

私たちは何かしらに必ず影響されているし、知らず知らずのうちに誰かに影響を与えているので、洗脳そのものが悪いわけではない。
良い洗脳を自ら自分のために創っていけばいいし、他の人にもできる限りその人にとって一番良いと思われる洗脳をかけてあげるのが優しさ。

というか、現実創造とか抜きにして
「今」が楽しくて幸せで、なんか良い感じ♪未来にワクワク♪自分自身にワクワク♪宇宙は私の味方♡くらいお花畑全開でhappyな方が普通に生きてて楽しいよね?

たぶんそういう人の方が、実際幸運にも恵まれていく。宇宙はシンプル。

なので、私なりの結論としては、カードの解釈はウェイト版ベースで深めていって(歴史からいってもその方が良いと感じる)、人を占う場合はフラットに占えるマルセイユ版を使っていくことも検討中。
(リーディングスキルや、さっき書いたカードの私自身の捉え方の発達にもよる)

ただ、この人は絶対イケる、という人にはウェイト版でわかりやすい太陽や世界のカードが出てきて「ほら〜!」みたいな、「偶然という名の必然」という宇宙の法則を信頼しきった美しいパフォーマンスもできる。

要は目的に合った使い方よね。
結局何をやっても少なからず相手に影響を与えてしまうのが占いなのだから、私はお客様が楽しくhappyで安心なサバイサバ〜イ気分になれる使い方をしたい。(サバイはタイ語で「良い感じ」)

ではではみなさま、ファンディーナ♡
(タイ語で「良い夢を♡」)

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