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新しい一歩を踏み出せなかった理由は、先入観と自分の中の常識だった。

レストランとハーブやアロマ商品などを取り扱うお店で、オリジナルハーブティブレンドの新作を作る機会があった。
訳あってブレンドを考える時間は短い。ほぼ即興。

実はこれまでにも、新しいハーブティのブレンド、考えてみたら?とオーナーさんに言ってもらえたこともあったけど、なぜか腰が重くて、よしやろう!という気持ちになれなかった。

その理由としてはおそらく、ハーブティのブレンドを作るときは、あれこれ、こねこね、よーく練って考えて調合して作るものだという、先入観。

効能とか、色合いとか、メインの味とか、そういうものをしっかりと考えて、バランス良く、そして今ある商品とも被らないようなものを…と。
考えなければいけないものがパッと思いつくだけで沢山あった。そんな気持ちが足かせとなって動けなかったんだと思う。

そしてもう一つの理由は、オーナーや先輩からの助言。
「前に作ってた人は、何度も何度も試行錯誤して、味を微調整して、やっと1つのブレンドを作ってたよ。とっても大変そうだったわ」

そんな苦労話を何度か聞いていたから、なんだか大変そう…とこれまた先入観となって、作ってみたいという気持ちがあまり湧いてこなかった。

それが、ひょんなことから即興でブレンドハーブティを作ることになり、最初はネットで調べたり、効能や味のバランスなどをじっくり考えるような動きをしてみたけど、今求められているのは、それじゃない!と諦めた。

ぱっと目についたもの、味がだいたい想像できるもの、効能を知っているものなどを半ば即興で6種類のハーブをブレンドして、オリジナルのハーブティが完成した。

いざ、味見してみると…
飲みやすくて、とっても美味しい!!!
ブレンドに使用したハーブはこちら。
桑の葉、スギナ、ラズベリーリーフ、エルダーフラワー、レモンバーベナ、マリーゴールド

桑の葉やスギナを入れているからか、日本茶のような和を感じる味で、レモンバーベナのスッとした爽やかさもある。贅沢にもマリーゴールドをたくさん入れたので、黄色の花びらが映えて見た目も可愛い。

身体を温めるもの、血行促進してくれる作用のあるものを選んだので、ハーブティの名前はシンプルに「温めブレンド」とした。

先輩方にも飲んでもらったら、
「このブレンドのメインとなるハーブはなに?」
「何をテーマとして作ったの?」
「販売するときは、どんな効能が期待できるとか書いた方がいいからその辺は考えてブレンドした?」
「何パターンか作って味の調整はしなくていいの?」
やっぱりこんな質問が出てきた。
ただ、即興作った割にはどの質問にもさっと答えられた。

そして、レストランでこの「温めブレンド」をお客様にご提供したところ、美味しい!と帰りがけにお土産としてそのブレンドを買って帰ってくださる方も。自分が初めて作ったハーブティーが、お客様に喜んでもらえて、そしてお土産にまで。

直接お客様から「美味しかったよ~」という声を聞けたのはとーーっても嬉しかったし、自信がついて、他にも新しいハーブティのブレンドを作ってみようかな~という気持ちになった。

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【結果】
美味しいハーブティは、研究を重ねて時間をかけないと作れない。

美味しいハーブティは即席でも簡単に作れる。

じっくりと練って考えられた完成度の高いものしか購入されない。

じっくりと練られたものではなくても、気に入ったものは購入される。
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◎今回の経験から得た教訓は…

・「○○しなければならない」という思い込み、先入観、常識は新しい一歩を踏み出す足かせになっている場合がある。

・やったことのないことでも、難しそうという思い込み、先入観を取っ払って軽い気持ちで行動してみると、意外とうまくいくことがある。

・先輩方の助言はありがたいが、過去の経験を話しているのでうまくいく流れやスピード感、ものごとを進める感覚が今の時代と違うことを念頭におく必要がある。

◉教訓をこれからに活かすには?
新しいことや、まだやったことのないことを始めるときに「やったことのないことだから難しいはずだ」「真剣に、じっくりと取り組むべき」という重めの初期設定になってない?と一度自分に聞いてみる。重い気持ちが湧いてきたら、傍にそっと置く。とりあえずやってみよー!楽しみ!!という軽い気持ちで動き出せると、ベスト。


最後まで読んでくださりありがとうございます!

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