これから
地層みたいにおしゃべりが埋もれていくんだろう
会話履歴でも
記憶でも
そして
それが無性にさみしくなったりするんだ
もしかしたら後悔もして狂いそうにもなる
分かってる
そうした時、わたしは煙草を吸おう
これまでみたいに
雨の日だから、とか
そんなことを考えない
あのやわらかくて泣きそうな火はきっと
本当に綺麗なものだ
それはとても熱いので
決して触れられないけど
指さきで包んで
飲みほし体奥にとりいれてしまいたくなるほど
本当に愛おしいものだ
縋るなんてものじゃない
けれどわたしは、煙草を吸おう