わたしとトランポリンについて。#10
#9の続き。
大学を無事卒業して社会人になったわたしの
「デュアルキャリア」としての
競技生活についてのお話。
まず、「デュアルキャリア」とは。
人生や生涯のひとつの軸を「キャリア」と捉え、
そこにアスリートとしての「キャリア」という
もうひとつの軸を加えた「二重性」を示す概念
だそうです。
簡単に言うと、
”競技”と”仕事”を両立してるってこと。
今までも”競技”と"勉強(学生生活)”を
両立していたわけだから
あまり大差はない。
デュアルキャリアを選んだ理由は
何度かお話をしているけど、
将来の道がトランポリンという選択肢しかない
ということにならないように
視野や選択肢を広げるため。
新卒で入社した会社では、
週5のフルタイムで勤務して
夜練習に行くという生活。
最初のころは仕事も慣れないし、
クラブを移籍して練習環境も変わり、
一人暮らしも始めててんやわんやしていたけど
仕事ではできることがどんどん増えていくし
今まで練習人数が少ない環境だったけど
チームで協力し合いながら
練習できる環境も楽しくて
とても充実してた。
デュアルキャリアの良いところは
良くも悪くも逃げ道があること。
仕事に行き詰まったら練習で気分を晴らして
練習に行き詰まったら
仕事で新しいことに挑戦してみる。
そんなバランスを取りながらの競技生活は
安定したリズムも欲しいけど
新たな刺激も欲しい!!!という
自分にはとても合っている気がする。
社会人になってからの競技生活では
今までなかった発想で新技に取り組んだり
今までは組むことのできなかった団体で
全日本でメダルを取れたり
学生の時とは違った
充実した競技生活を送れていたけれど
やっぱりフルタイムで
仕事をしながらの練習はとてもきつくて、
ここでふと思ったことが、
「トランポリン、いつまで続けよう。」
競技特性的にも
いつまでも続けられる競技ではないし
将来自分が何をして生きていきたいのかを
そろそろ真剣に考えないといけないのかな
と思い始めた。
自分の目標ってなんだっけ。
改めて考えた自分の競技者としての目標。
大きな怪我をする前は
”オリンピックに出たい”という夢
復帰後は
”もう一度世界の舞台で戦いたい”という夢
その夢を最後に本気で目指したい。
仕事はこの先いくらでもできるし、
今しかできないトランポリンに
もっと真剣に取り組みたい。
そう思って今よりももう少し
競技に集中できる環境へと転職をしました。
転職後もデュアルキャリアには変わりなく
ただ、仕事よりも競技の割合を少し増やした形。
競技だけのことを考えたら
競技だけに集中できる環境が一番いいんだけど、
まあそういうわけにもいかないので。
ここから徐々にセカンドキャリアについても
考え始めた。