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おっさんとチャットレディの恋 Part.3 「叶わない夢を叶える約束」

<私>
・60代。定年後再雇用で仕事継続中
・チャット歴十数年?
・チャットは時々楽しむ程度
・PC周りに詳しく、カメラ・動画撮影も覚えあり

<彼女>
・チャット歴数年
・バツイチ小学生の子持ち
・40代


こういうサイトでは会員とチャットレディが会うなんて事は規約違反。
アカウント消されてチャットレディの方も処分される事があります。
そんなの判ってるのに私は彼女に「写真撮らせて欲しい」と申し入れます。
学生の頃から婦人科カメラマンをしていたのと、最近デジタル一眼レフカメラを買った事もあって。

彼女が言うには2回目のチャットですでに撮影させて欲しいってお願いしていたそうです。

今考えてもバカで無謀なお願いだったと思ってます。
でも彼女、5回目にもう1度お願いしてそれを受けてくれました。
撮影の日程と場所を相談して1週間ほど先の日に撮影が決まりました。
今までずっと声を聴けるだけでいい、画面上で会えるだけでいいと思っていた彼女と実際に会える日が決まったのです。

なぜ彼女は規約違反を犯してまで私と会って写真撮影してもらおうと思ったのか。
最近になって聞いてみました。
3回目くらいのチャットで私は彼女に脊髄損傷で車椅子生活してる事、勃起射精障害のある事を伝えて、でもだからこそやりたい事は全部やりたい、悔いのない残りの人生を過ごしたい旨を伝えました。
その話で彼女は私に興味を持ってくれたそうです。

そして前述のsunoAI曲をアップしている私のYouTubeチャンネルを片っ端から見たそうです。
彼女に送った曲は限定公開なので彼女以外が見る事は出来ませんが、トップに飛べば他の動画も見られます。
そこで私の歌声や話す声を聞いていたそうです。
彼女自身もその時は気づいていなかったと言っています。
私に一会員として以上の感情を持ってしまっていた事を。

撮影が決まってからというもの、私は連日浮足立っていました。
私、仕事では恐くてキレキャラという見られ方をしてます。
その私が若いスタッフに「今日は何かいい事でもあったんですか?」と言われるくらいニッコニコでいたそうです。

撮影内容は彼女のチャット部屋のプロフィール写真を撮る事。
アダルトチャットなので当然ながらある程度はセクシーな写真になる事は想像に難くなかった。
そりゃドスケベ変態オヤジなのでその期待が無かったなんて言いません。
彼女にどんな衣装を着てもらうか、どこで撮影するかを考えて相談するだけでもウキウキしてました。

そして7月のある日、ついに彼女に会える日が来ました。
彼女は昼間オンラインの仕事もしており、夕方にはお子さんが帰ってくるのでタイムリミットは17時帰宅。
撮影スタジオから彼女の自宅までは約1時間。
そこそこハードスケジュールではあったけど、それでも憧れの彼女に会える、それだけで私はウキウキしていました。

12時に彼女の自宅近くのコンビニ駐車場で待ち合わせ。
そして彼女が現れました。
会うまで彼女は「会ってがっかりされたらどうしよう」を連発していたのですが、その心配は不要でした。
想像通りのちっちゃくてかわいい女性でした。
彼女が私の車の助手席に座り、撮影スタジオに向けて走り出します。
正直、行きの車の中で何を話したのかはっきり覚えていません。

私自身もレンタルスタジオでの撮影は初めて。
少し緊張もしてたし、何よりデジイチは動画撮影用に買っていたのでスチールカメラとして使うのが初めてだったのです。
前日までにスチールカメラとしての使い方をマニュアル読みましたが、どこまで自分が理解してるのやら。

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