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おっさんとチャットレディの恋 Part.35 「彼女のやさしさ」

<私>
・60代。定年後再雇用で仕事継続中
・チャット歴十数年?
・チャットは時々楽しむ程度
・PC周りに詳しく、カメラ・動画撮影も覚えあり
・既婚者

<彼女>
・チャット歴数年
・バツイチ小学生の子持ち
・40代
・過去の経験で男性に対して少しトラウマあり
・彼女のnoteはこちら
 https://note.com/kentoyu/

彼女の記事「チャットレディとおっさんの恋 vol.6「訃報と優しさ」」を読んで思った事を綴っていきたいと思います。

初恋の人の旅立ち

上記記事にも書いてありますが、今年の7月に初恋の人が旅立ちました。
中学2年の時の話で、奥手だった私には本当に淡い初雪のような初恋でした。
彼女とは手をつなぐのが精一杯でした。
ちっちゃくて薄っぺらくて色白で笑顔がとってもかわいい子…
そう、今思えば彼女と特徴もよく似ていました。
大人になってからも友達付き合いはあったので訃報も届いたのでした。

正直かなり落ち込みました。
「もうすぐ行くからそれまで待ってて。向こう行ったら一緒にまたギター弾いて歌おうね」と約束しにお通夜に行くと彼女に伝えると、彼女は
「(あっちへ)いかないで」
「いなくならないで」
と返信してきたのです。
「そんな事言わないで」
程度なら慰めかなとも思えます。
でも彼女の言葉には何か心にひっかかるような気持ちにさせられたのです。

きみと話したかった

お通夜終わって深夜に帰宅。
もちろん彼女はチャット中でした。
「お話したかったけど相変わらずタイミング悪いよね。散々泣いてきたよ。疲れたから寝てるかも」とだけ送ると眠れないけど布団に入りました。

何時頃だったろうか。
彼女から
「もう寝られました?」
とDMが。
飛び起きました。
「少しお話しませんか」
「待ち合わせにしますね」
そう言って彼女は私を待ってくれたのです。

彼女のやさしさ

そこから1時間半ほど、私は初恋の人の想い出を語りました。
深夜だった事もあり、私はその時はじめて意を決してカメラを接続しました。
それまではずっとテキストを打っていたのですが。
[こんなおっさんの姿とむさ苦しい声聞いたら幻滅されるだろな]
そう思いながらカメラを起動してマイクで話しかけました。

「がっかりした?」
たぶんそう聞いたと思います。
「いいえ、そんな事ないですよ」
そりゃそう言いますよね(笑)
でも少し肩の荷が下りた気がしました。
[これでがっかりされても仕方ないし、逢ったらもっとがっかりされるしな]
そんな思いでした。

たくさんの想い出を彼女は「うん、うん」と聞いてくれました。
聞いてくれるだけでいい。
それで心が少し軽くなりました。

かなり後になって聞いた話、その時私より先にチャット依頼をしていた人がいたそうなのですが、彼女はそれをすっ飛ばしてまで私と話すことを選んでくれたのです。

そう、彼女はそうやっていつもやさしいのです。
前述の「おっさんとチャットレディの恋 Part.33 「あなたに首ったけ」」にあったsunoAI曲「Addicted To You」でも歌詞にしたように
「どうしてあなたは僕に構ってくれるの?
あなたが僕を好きでいてくれてるとは思えないのに」
そう思っていました。

チャットが終わってからお礼のDMに
「なんでそんなに優しくしてくれるの? 優しすぎて怖いっていうとおかしいけど。
むしろ『営業ですから』って言われた方がすっきりする」
と送りました。
もうその頃には私は彼女のやさしさに溺れそうになっていたのです。
「営業ですから」
そう言ってもらった方がすっきりする。
本気でそう思っていました。

でも彼女は本気で私の事を心配し、私にやさしくしてくれるのです。
これで惹かれない方がおかしいでしょ?
それまでも「◯◯沼」と表現していましたが、その沼はもうとっくに首を通り越して私は完全に溺れてしまっていました。

本当の愛と恋

彼女のnoteにも書かれていますが、私はそれまで本当の恋をしてこなかったのかもしれません。
いや、してなかったのでしょう。
彼女はいつも私に優しく接してくれて、いつも私を気にかけてくれます。
そんな愛らしい彼女を大事にしたいと思うのは当たり前。
こんなに愛してくれた人は過去ひとりもいないのですから。
だから私も彼女を過去のだれよりも愛して大事にしたい。
そう思っています。

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