雪国の人のこんなの大したことないは、雪耐性レベル2のわたしにとっては災害レベル
はじめまして、どか雪と雪かき。
わたしは日本海の目の前、オーシャンビューの家(聞こえだけはいい)に住んでいるので、新潟県ではあるが、降った雪は暴風によって吹雪となり吹き飛ばされ、そんなに積もることはない。らしかった。
なのに昨年の年始は信じられないくらいの雪が降り、地元に避難していたわたしも、その情報だけで心が荒んでもう戻れないのではないかと思うほどだった。
そんな今年。年末年始にまたも寒波がやってきて、もうこれで大丈夫だろうと高をくくっていたら、やってきました大寒波。
でもまあ海岸は・・・と思っていたら、なんと夜が、とても静か。
吹雪きが窓に叩きつける音で眠れぬ夜を過ごしていたわたしにとっては拍子抜けであったのだが、それがいけなかった。
吹雪かない=風がない=積もる
この方程式に気づいていなかった。=眠れる=ハッピー!だけでは済まされないのだった。
翌朝、嫌な予感とともにそっとドアを開けて、驚愕。
一面真っ白だった。
もちろん家の裏も・・・・・
一人で住むのは頭のおかしいくらい馬鹿でかい家に住まされているわたし、この日ほどそのことを呪った日はないだろう。
近所の人に明るく挨拶しながらほとんどやったこともないし見たこともない雪かきを、なんとかかんとかやってみる。
だが、初めてのことがうまくいくはずもない。
雪は重いし、ほとんどはじめましてのスノーダンプ(名前すら聞いたこともなかった)もうまく使いこなせない。
これ以上積もったらどうしよう、みんなの当たり前がわたしには辛すぎる、
そう思うと自然に溢れてくる涙。
近所に、お年寄り以外でひとり暮らしの人などいない。
ましてや、他県出身で雪耐性のない人など、尚更。
泣きながら、なんとかかんとか頑張って、車二台と自分の歩行スペースは確保できたが・・・
これを書いている翌日両腕はパンパンだし、足はあざだらけ。
やり方もゴール(どこまでやれば大丈夫なのか)もわからない作業をたった一人でがんばることほど、大変なことはなかった。
でも、泣きながら必死で闘っていたら、
手伝いに来てくれた人も、手伝わせてくださいと言ってくれた人も、翌日来て作業をしてくださった方もいて、この程度でって笑われることもあったけど、心配して助けてくださる方もいることにほんとうに救われました。
未知のことは大変。
その苦労は、その立場の人にしかわからない。
だからこそ、自分もそんな場面に出会ったら、ちゃんと想像して、できることを手伝いたいなと心から思ったのでした。