口に出したら3秒で夢叶った奇跡のお話
はじめまして、新潟の花火。
あるお休みの日。
友だちと出かけて晩ごはんを食べた帰り道、ふと、今年も長岡花火が中止になったという話題になり・・・
「あ~~~~~もうわたし一生長岡花火見れへんやん。
お祭り行きたいなあ・・・花火見たい・・・」
とつぶやいた3秒後。
「あれ、花火じゃない??????」
え?
友人の言葉に車窓に目を凝らしてみると・・・
「え!?ほんまや!花火!!!!どこだろう!!!」
遠くのほうに、かすかに花火らしき灯りが灯ったり消えたりしていた。
「やばくない??口に出したら3秒で夢叶ったんやけど!!!」
社内のテンションはマックス。
運転してくれている友人を尻目に、ひたすらシャッターを押すわたし。
花火はなんと、数か所で上がっているようにも見えた。(二人とも方向音痴故、ほんとうにそうだったのか車が向きを変えてそう見えたのかは定かではない)
「ちょっと待って、なんかすごい近づいてへん・・・?」
そうこうしているうちに、車は進み、さっきまでほんの小さな光だった花火が大きくなってきているではないか・・・!
どうりで、前の車も40キロで走っているわけだ。
「前の車の人も絶対花火見とるよな。」
なんて言いながらさらに帰路を進んでいると・・・
「うっわああああ~~~~~~~~~
これはやばい!やばすぎる!そこの薬局に車停めよう!!!!」
目の前に広がる田んぼの向こうから、大きな花火がどんどん上がる上がる・・・
慌てて車を降りて、(慌てすぎて暗闇の中かばんの中身を地面にぶちまけた)、スマホ片手に通りへ走る。
そこからは、もう、圧巻。
完全に、行き当たりばったりで見る花火のクオリティではなかった。
東名阪の都会から田舎に来て、辛いことはたくさんあった。
むしろ辛いことだらけだった。
27年間当たり前だと思っていたことができず、苦しむことはたくさんたくさんあった。
だけど・・・
都会では、花火大会当日であっても、ビルの隙間から見える角度を探して見ていた花火。
花火大会の日は死ぬほど電車がこんで、(もちろん長岡花火もすごい人だというのは承知の上で。今回こんなにもスムーズに見れたのはコロナ禍で告知なく上がった花火だったからなのだけれど)、見えるスポットを取り合いながら見るものだったのに。
まさか、こんなにも目の前で、まるで自分のために上がっているような花火を見ることができるなんて。
ほんとうに、夢みたいだった。夢かと思った。
一瞬、辛いことがすべて飛んで行った気がした。
辛いこともたくさんあるけれど、まっとうに生きていればいいこともあるんやな、夢も叶うんやなと思ったこの日。
夢を口に出すこと、口に出せるように自分で責任をもつことは、今後もしっかりと実践していきたいと心から思った素晴らしい出来事でした。