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11月上旬、家の中での真冬のコート生活を脱却するために

はじめまして、石油ストーブ。

雪国に来て4か月。冬はこれからだ。
積もらずとも雪が降っただけで大騒ぎし、少し積もれば電車が止まり…
4か月前までそんな暮らししか知らなかった。

27年の人生の中で、スキーはたった一度だけ。
同じく一度だけ、夜の外気温が-20℃にもなる2月の北海道・帯広に一週間弱滞在したことはあるが、旅行だと思えば耐えられた。

今はわけが違う。住んでいるのだ。
夜は、今の時点ですでに都会の真冬に眠っていた全装備以上を施して眠り、それでも朝は寒さで目が覚める。部屋の気温は11℃。外かよ。
それを、あたたかくなるまで毎日繰り返すのだ。
そう、かなり、厳しい。ずっとこの地に住んでいる人にはなかなかわかってもらえないのが、また辛い。でも、甘えだと思われても言われても、27年生活してきた体はそんなにすぐには順応してはくれない。・・・闘いだ。
こっちに来てから、なかなか共感してもらえない孤独な闘いばかりだ。

・・・暗い話になってしまったが。
先日、そんなわたしを見かねて、町内の人が石油ストーブを一台貸してくれた。
石油で動くストーブがあるのか!と思ったら、中に入れるのは灯油であった。危ない危ない・・・

灯油タンク?ガソリンスタンドで灯油を入れる??
わからないことだらけの中、「どうしようどうしよう」とあたふたしていたら、別の方が余っていたタンクとホース?を譲ってくださり、ガソリンスタンドの人にも失笑されながら助けられ、なんとかかんとか灯油をゲットした。

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ここからだ。灯油を入れなければ。新品ではないので、取扱説明書はない。
なんとなく聞いた話と、ストーブに貼ってあった手順シールをもとに、なんとかトライする。

まず、アドバイスをいただいた通りにストーブを畳の部屋から床の間に移動する。これは、慣れない作業でぜったい灯油をこぼすと断言されたからだ。
(言うまでもなく、案の定こぼした)
冷たい床にしゃがみ込み、おそるおそるストーブのフタを、灯油を入れるカンのフタを開け、いざ。

タンクのフタを開ける。部屋に一気に漂う灯油の臭い。・・・不安になる。
爆発しないだろうか、火事にならないだろうか。
急いでストーブを確認すると、案の定、温風が出るところに埃がたまっていたので、慌ててティッシュでふき取る。

ドキドキしながらタンクとカンにホースを刺し、いざ、電源オン。
ブィーーーーンという怪しい音とともに、灯油がカンに流れ出した。
そのままそれっぽい位置まで入るのを確認し、フタをして、ストーブにセット。
腰をやられながら2階に運んで、電源、オン。

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おお。あたたかい・・・

部屋がびっくりするくらい灯油臭くなったが、あたたかさには代えられない。
部屋が8つもあるので、どの部屋にストーブを置くのかが死活問題ではあったのだが、とりあえずは「寝」を最優先することとしよう。
結果、1階では相変わらずコートを着て生活していることは、まあ置いておいて。

厳しい寒さとの孤独な闘いを、がんばります。
生き抜けるといいな・・・

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Yu Ishisaka
日々一生懸命暮らしています。 もしもよろしければ、ぜひサポートよろしくお願いいたします。 がんばる気力に代えさせていただきます・・・!