快進撃が続く侍ジャパン。近年とは違う圧倒的な強さとは。
本日、韓国戦で5対2で勝利し、金メダルに大手をかけた侍ジャパン。
ここまでの4試合全てで勝利しており、侍ジャパンの強さは結果が物語っている。
しかし初戦のドミニカ戦を観戦した時は、ここまでの結果になるとは思わなかった方もいるのではないだろうか。単調な打線に継投失敗。なんとかサヨナラ勝ちで勝利は収めたが、今後が不安になる内容だった。
しかし、2戦目以降明らかに試合内容が激変した。それは
選手一人一人が何をするべきかを理解し、きっちりと役割をこなし始めた。
攻撃では、先頭打者の集中力、ランナーがいる場面に右方向へ意識したバッティング、チャンスの場面での三振率の低さ、など意識している部分が強く見られ、それを確実にこなす選手たちはさすが日本代表である。
今大会調子がなかなか上がらない鈴木誠也選手も、四球で出塁したり、凡退でもしっかりと投手に球数を投げさせるなど、簡単に終わらせないところを見ると、調子が悪いなりにしっかり今の自分が何をできるのか、ということを考えながら戦っているように見える。
このように一人一人が今の自分で何ができるのかを理解し合い、戦うことができるチームは強い。
個々の能力が高いレベルにあったとしても、チームとして機能することができなかったら勝つことはできない。近年のWBCでの戦いは決してチームとして強いと言えるレベルではなかった。
他国の選手を見ると、四球で出塁でガッツポーズ、得点が入るとベンチから飛び出して大騒ぎなど、勝利に向かって一致団結して戦っているのがよくわかる。
今の侍ジャパンには以前とは違ってそういった気迫が全員から感じられ、1球1球に食らいついて戦っているように見える。
もちろん選手達は、どの大会でも勝利を目指して戦っていることだと思う。
しかし今回のオリンピックではそういった気迫を見て感じとることができる。
一致団結し、勝利を目指すということを言葉で表すことは簡単であるが、行動で示すことはなかなか難しい。チームの雰囲気やチームワークが自然とそういう力を引き出すのではないだろうか。
個々の能力は、間違いなくオリンピック出場国の中ではトップにあると思っている。それに加え、チームとしての能力を上積みできた侍ジャパンは圧倒的な強さを身につけたであろう。
決勝戦は8月7日。圧倒的な強さを誇る侍ジャパンの勇姿をしっかり見届けたい。
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