空の鳥籠には鳥を、空モニターには主(あるじ)を
「物欲」がテーマのエッセイ風記事です。
仕事で必要だったので、パソコンのモニターを手に入れた。
「モニターだけ」である。これを仕事用端末と接続し、快適作業空間を手にすることができた。
しかし、私はそれだけでは満足しなかった。
せっかくポケットマネーでモニター増やしたのに、仕事でしか使わないのが大変屈辱に感じた。どうせなら、私生活エンジョイを倍増させ、仕事用途は副菜くらいのの位置にしたい。私が仕事を愛せないのは皆も知っておろう。
そう、だから、私はアレがしたかった。マルチディスプレイ。モニター増設である。1台のハードに2画面の贅沢空間だ。オタクくんなら複数画面使いはあって当然だわかるよね。
え、私のPCにできないことがあるの?
私のPCは中古デスクトップ。メモリ8ギガで速いし、コスト安いし、とても満足していた。しかし、マルチディスプレイはできない仕様であるのがここで発覚した。なぜなら、USB3.0が搭載されていないからである。
USB3.0は、青いUSBポートに繋げるアダプタのこと。なんか速いらしい(くそ雑)。このポートがあれば、画像出力元(VGAアダプタ、HDMI)ポートを増やせるし、スピーカーでもなんでも、追加機材を買って増設し放題できる。Amazonを見てごらん。USB3.0用のものばかり売られている。
けど、MyPCにはUSB2.0しかないのでそれができない。USBタイプCはあるけど、機能していない。
中古PCくんのデメリットここにあり。不足点があっても文句が言えない。そして、USB2.0しかないのに爆安というわけでもなかった。買い手としての至らなさを実感した。
まさかMyPCにできないことがあるなんて。ちょっとショックだった。会社で使うようなことができると思ったのに、できないなんて。
詳しい人はいろいろ工夫してできるかもしれんけど、残念ながら私はそっち方面に明るくないし、PCを分解する度胸はないのでこの結論です。
Amazonで機材を爆買い
ちなみに、「MyPCでマルチ画面ができない」ことに気が付くまでに多少時間がかかった。道中において、Amazonで追加機能ケーブル類を買い、いろいろ試した。
素人には判断が難しい。理想を言うと、店舗でサンプルケーブルを刺したりして、必要なものだけ買いたいものだ。そんなことできる店は知らない。全部ググって、穴とプラグを確認して自力でやるのだ。
正直に言って無駄が発生してる。ミラーリング用のケーブル買って、想定と違うことが起きたりした。別にいいよ。
けど、後悔してない。私はオタクであるし、ケーブル類が余分にあっても困ることはないと思う。これから先、何かで使うかもしれないからね。
オタクたるもの、ケーブルと画面はたくさんあってしかるべき、普通だよ。
やっぱり、VGAケーブルはいいよね。間違いがない。
機能上どう考えても必須じゃないのに、心が必要としていた
私は考えた。小さいノートPCが欲しい。
この小PCをモニター2と繋げば、2つのモニターを使いこなす環境が出来上がるし、ひょっとしたら、カフェや旅先に持ち運んで、優雅に小説を書いたりして、充実した生活が送れるのではないかと。
夢は完璧だ。だけど、ほんとうにそんな必要あるかと聞かれたらNoであった。MyPCは8ギガで爆速であるから、ブラウザで複数タブ起動しても動作は遅くならない。例えば刀剣乱舞を稼働させ、出陣を命じるする一方で、小説を書いたり、Xをポストしたりなどは余裕でできる。各画面は端っこに寄せる工夫が必要だが(これが面倒だった)。そして、私カフェで作業することがほぼない。
更に言うと最近の私は節約傾向だった。無駄なものにお金を使うのか。「必須じゃないなら我慢して生活すべき。それが人間ちょうどいいよ。だいたい、以前の生活は1モニターだったじゃないか」との声が中で上がった。
どう考えても、マルチ画面を手に入れることは、生活を送るうえで必要ではないのだ。
あと、パソコンは増やせばいいものではない。ランニングコストがかかる。電気代はもちろんとして、セキュリティソフトの問題がある。パソコンを1台増やせば、セキュリティソフトいれるのは当然。まるで車を所有するかのようだ。こんなに大変だっけ。うーん。
しかし、私はそれらを軽々と打ち破り、中古で小PCを購入した。
とてつもなく欲しかったから。
これは数年まれにみる欲望だった。私にとって欲しいものなんか、そうそうない。旅行に行って買うお土産も、カフェに行って注文するクリームたっぷりラテも、誕生日を飾り付けるケーキも、お出かけ用の服も、推しのアクスタですらも、そんなに欲しくない。惰性で選んでいた。必要っぽい環境にいるから選んでいただけだ。
だけど今回ばかりは数年ぶりに物欲が噴き出していた。どうしても2つ画面所有したい。そのほうが生活が豊かになり、プライドも保てる。空のモニターがあれば、光を灯したい。そうでなければしんどい。この出費を惜しむのっぴきならない理由なんかないし、なにより物欲抱えてモヤモヤしているのがしんどい。
私を止められる理由なんかどこにもない。ポチりました。
形から入る需要ってあるよね
空いたモニターがあれば、その主たるパソコンが欲しくなった。
空の鳥籠には鳥を、水槽にはメダカを招致した。
形から入る需要ってあるよね。もしかしたら、ゆりかごを買ったら子供ほしくなってしまうのかな・・・なんて。わからんけどな。
まとめ
中古パソコン買うときはUSB3.0、メモリは8ギガがいいよ!(個人用途による)
という教訓を得た。
この記事で言いたかったことは、「物欲」についてかな。冷静に考えて必要じゃないのに、私は小パソコンがどうしても欲しくなった。この気持ちはなんだろうなと思った。ほんとうにただの、「モニター余らせたくない」「仕事だけのために生きたくない」とかの、個人意思だった。そういう精神的な意味で、私が生きるのに必要なのだ。
「人はパンだけで生きてるんじゃないんだよ」的な何かを感じてる。生きる上では明らかに必要じゃないんだけど、私の内面的な観点でどうしても必要だった。物理的に生きることと合わせて、精神的なもの、生き方や信条を世に表す上で、必要なものってあるよねって思いました。
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