どうぶつの森の謎
任天堂ゲーム:「どうぶつの森」について所感を語る。ただの感想と語り。
私とどうぶつの森について
10歳くらいのとき、従兄弟がゲームキューブ版ソフトを所有しており、プレイさせてもらってから憧れの対象だった。ちゃんと現実とリンクして、現実が大晦日なら年末イベントが行われ、シャベルで掘れば土の振動が、魚が竿に食いつけば水の動きがコントローラーから伝わってきてた記憶がある。それらに感動した。こんな素晴らしい、深みのあるゲームを手に入れたらわくわくが止まらない生活が送れるだろうなと思った。
ゲーム機は高い。親にねだるにはハードルが高すぎる。子供の頃の私は、買ってもらえる環境にいなかった。諦めた。
そして社会人となり稼いだ私は、惜しみなく当時最新版だった、3DSのどうぶつの森を手に入れた。憧れの生活スタートであった。そして今に繋がる。
ただ、3DSでは、振動機能がないので、ゲームキューブ版のような感動は味わえないのよね。永遠の憧れになってしまったなあ。
プレイしていて思ってることいろいろ
トピック分けて所感を語るだけ。
みんな1人で暮らしてる謎システム
どうぶつの森ってよく考えると謎システム。動物も人間も1人で暮らし、家族をもたない、作ろうとしないの不思議だよね。自然に考えると、みんな楽しんで人生をしているならば、結婚して子供作って・・って所帯を持つはずである。だけど、動物たちは全員そんなこと興味ないし、今までもこれからも、楽しく1人でマイライフをエンジョイする。それと連動して、彼らは老けない。人生の進捗っていう概念があんまりない感じ。
そう考えると、みんな精神的に自立しているよね。誰かが傍にいて欲しいとか、誰かの気を引きたいとかそういうのない。ムシ取りとか、美味しいもの食べたいとか、自分が楽しいことをちゃんと知ってる。自分の機嫌は自分でとる。マイロードはひとつ。彼女欲しいとか言わない。
私、どうぶつの森世界って死後の世界・・天国のような気がしちゃうんだよね。みんな1人暮らしで、自分の世界を持ってる。食べなくても、フルーツとって売ってそこそこ生きていける。フルーツ、すぐ成るし。
現実のライフステージに追い立てられることなく、ただ自分が好きなことを自分のペースで楽しんで生活できる。部屋を好きな家具で飾り、好きな世界を展開できる。
どうぶつの森って、マイワールドをマイペースに作るゲームだよね。他人との比較を感じさせない、特殊環境設定はすごいなと思ってる。
家具集めこそ正義
どうぶつの森の真骨頂といったら家具集めだよね。お金の次に価値があるのが家具である。通貨の代わりに家具、お歳暮は家具。お心遣いも家具。
個人的にはたまに飽きる。私はインテリアが苦手だし、収集癖もない。ゆるっと家具とは付き合っている。
工夫すれば楽しいかもしれない。作りたいインテリアを決めて、それをひたすら集めるとか、住民に似合う家具を考えて、彼らに贈るとか。
今楽しいのは、和風テーマの家を作ること。和風テーマの家具は無数にあって、配置を考えるのは楽しい。そんな風にしていけば続くのかも。
あと、住民を見習ってマイお気に入り空間を作ることを考えようかな。
村長のお仕事は住民の手となり足となることである
プレイした初期の頃本当に思った。村長となったからには、お仕事はあれど、みんなから敬われ、権力を振りかざし、いい暮らしができるのだと。(都合がよすぎる
しかし実質は逆だった。村長とは、住民のリクエストを聞き、願いをかなえるため、ご近所のフルーツをもぎ取り、南の島へ行ってカブトムシを取ってくるまでする御用聞きなのである。住民のみなさん、村長のこと便利屋だと思ってない?配達間違い対応まで依頼するのはどうなの?
村長=住民のしもべ と認識してしまうと飽きてしまう。実はそうじゃない。住民たちは、様々な宝物を村長にもたらしてくれる。日々のお手紙や、家具の贈答、何気ない会話の中に、混ざる大切な人生の学び。テンプレ会話やプレイガイドの話しかしないと思いきや、たまーに、深いことを教えてくれるのよね。彼ら。持ちつ持たれつ。お互いが努力して関係を保ってることを忘れないように。
あと最近知ったけど、話しかけ続けると怒られる。「一人にしてくれ」と。NPCキャラ風味かと思いきやそんなことなかった。
配達間違い多すぎん?同じものを注文すな
「配達ミスが起きたので、同じものをオーダーしちゃった。だからあなたにあげる」事件多すぎる。やめろそれ飽きた。
一番要らないものは、住民からもらう服
お礼としてよく服をもらうのだが、たいていイマイチなデザインのことが多い。いらないのですぐ売ってしまう。南無。
イイものを持っていると住民におねだりされる
金銀や宝石、珍しい家具を持っていると、住民たちから遠慮なく「前から欲しかったから、よかったら譲ってくれよ」と言われる。人間社会ではめったにないずうずうしさ。だから、貴重品を所持している場合は誰とも会話せずすぐレンタルショップに駆け込むのがよろしい。
その一方で、村の真ん中にお金や宝石を置いておいても、誰ももっていかない。治安がいいのか悪いのかわからん。
住民に贈った家具がリサイクルショップに転売されてるとショック
「なんかいい家具ない?」と言われ、厳選した家具をプレゼント→後日リサイクルショップに出ている。ことがあるある。
気に入らんかったのか。バレてるぜ!このやろう。
賞味期限が存在しないのはどうなの
フルーツや食べ物系家具、虫やサカナ、ミルクなどのアイテム。これ、一度手に入れれば手放すまで現役なのよね。それっておかしくない?と気になっている。どうぶつの森世界は異世界だからいいか気にしなくて。
タイムトラベルするときちんと代償がある
クリスマスプレゼントのリクエストをメモるのをすっかり忘れていたので、私は10回くらい時間を巻き戻した。その代償として、大切に育てた花たちが枯れ、青い薔薇を失った。しずえさんに何度も注意された。
タイムトラベルなんてタダだと思ってた。ドラえもんや、遙かなる時空の中で3とかで、私は時空跳躍に大変お世話になってきた。どの作品も、特段なにも困ることは起きなかったから。
でもそれは極めてご都合。何かを得るには、何かが必要。通行料。取引が世界のルール。タイムトラベルを繰り返すとできちんと代償があるのは、そういうの美しいなと思った。花枯れたし。
村長特権で全員から好かれるのはきもちえーっ
村長は住民を厳選できるが、住民は村長を選ばない。全員そこそこの敬意を持ち、親切にしてくれる。嬉しい。乙女ゲーム的な快感がある。
しかも、仲良くなると恋人のようにデレたり甘えたりされる。嬉しい。
どうぶつの森ってある意味乙女ゲームだよね。(
キャラによってはなかなか熱いセリフを言ってくれるので普段からの絆構築に精が出る。
固定キャラとは仲良くなれないのが地味ざんねん
秘書のしずえや、ショップのたぬきち。ゲームの看板なのに、住民と違って彼らと仲良くなることはできない。業務会話しかできない。親し気に振舞ってくれてるのに。
ちょっと寂しいな。あつ森だと変化はあるのだろうか。
どうぶつたちには性欲がない代わりに?
そういうゲームじゃないのが理由だけど、どうぶつたちには性欲がない。彼氏彼女欲しいとか、恋して村中走り回っちゃったとかがない。
その代わりに用意された彼らの本能は、食欲である。食べものに対する執着、喜びは人類を超えている。恋愛至上主義じゃなくて、食べ物至上主義。
これがなかなか面白いんだよね。食欲に引っ張られて生活するどうぶつたち、話を聞いてると面白いです。
みんな海に行かないよね
どうぶつたち、海岸だけは行かない。海岸線ではかもめのジョニーにしか出くわさない。それはちょっと不自然なので、歩いてくれたらなと思っている。仕様上仕方がないか。
あくせく働かず、気ままにアミや釣り竿を持って生活するのいいよね
虫かフルーツを売れば生活できるので、労働の必要がない。好きな時間に家からでれば、同じようにぶらぶらする住民たちと出会える。
時間の過ごし方が、昆虫や魚収集、友達の家に遊びに行くと限られている。こういうの、のんびりしていいよね。たまに住民たちがアミや釣竿もってぷらぷらしてるのを眺めるとカワイイ。
筆者はどんな村にしていきたいか
樹木を限界まで生やし、自然と融合した古代国家的な村にしたい。もののけ姫の野生動物と共栄したような村・・・指輪物語のエルフ都市のような。
とはいえ、アマチュアの域を出ないので、途中である。その一方で、「眠らない村」条例でいっているので、お店は深夜営業スタイル。システム上同じ人が営業してるけど、裏ではしっかり休んでほしい。
他のプレイヤーのみなさんみたいに、マイデザを張り付けて石畳とし、近代的な素敵な街にしたりするのは私はできない。インテリア苦手じゃあ逆に、自然がつがつした村でいくことにした。ジャングル。アマゾネス。カオスな世界にしたい。
まだやれていないこと
・おいしいフルーツの作り方。肥料を埋めるがならない。あれ?もう少し気合いいれて攻略ぐぐった方がいいよね。
・オケラを捕まえていない。ブーという音がしたところを掘る?うまくいかん。。
・宝石を集めて宝石家具を作る。宝石ばかり溜まっていく。
どうぶつの森、楽しくプレイしています。もっといろんな住民と出会いたい。けど今のメンバーも大事だ。この村の人間関係についてまたいつか語ろうかなあ。