BUMPファン美容師さんとの話

いつもお世話になっているサロンの店員さんに、僕と同い年(20歳)のBUMPファンの店員さんがいる。

今日もいるかなと思い受付をし、カットスペースに入ったところで「藤くん結婚しましたね」とその人の声。今日は話したいことがあったから、この時間だけ出勤させてもらっているとのこと。うれしい。

彼にはいつもシャンプーやスタイリングをしてもらう。「結婚したし曲の雰囲気変わるかもしれないですね」「やっぱり暗い曲の多かった時期は気持ちも暗かったんですかね」「これを機に幸せ満点のほわほわ曲ばっかりになったらどうしよう」「そうなってもファンでい続けますけどね」

そのあとは新曲『Gravity』が出ますねという話から、BUMPの星に関係する歌を出し合った。

『シリウス』『流星群』『宇宙飛行士への手紙』など、手の届かない遠くのものの名を冠した曲は多いが、その内容は誰もが経験したことのある事象を歌詞にしたものだったり、「身近にある(不幸せに裏打ちされた)幸せ」を歌ったものだったりする。

「できるだけ離れないでいたいと思うのは 出会う前の君に僕は絶対出会えないから」「こんな魔法のような夜に君と一緒でよかった 右手に触れた温度が明かりになった」

これらの物語には、藤くんの今までの辛い時期のことや大切な何かを失った思い出から、今ある幸せを噛みしめている気持ちがこもっているように感じる。

僕がこれまで藤くんの言葉や歌声に励まされてきたのは、いろんなことを経験してきた人からの一種のエールと捉えていたからだと思う。力のこもった優しい言葉。曲調は変わってもそれはいつまでもあり続けるんだろうと安心している。


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