グリーンブックから学んだわかりあうために必要ないくつかのこと

概要

本文はグリーンブックを見た感想です。以下、容赦無くネタバレしますのでご理解ください。

感想

家族大好き黒人は嫌いなイタリア人のトニーは失業中。
ドクという孤独を愛する黒人天才ピアノマンの運転手として雇われる。
いがみ合っていた2人だけれど最終的にはわかりあうというパラダイスに比べたら割とコテコテなストーリー展開です。
ロードムービーとサスペンスで比較するのもナンセンスな気がしますが、安心して見れました。

この映画から学んだことはいくつかあるのでそのことをメモしておきます。

まず、ロードムービーの場合、二人の性質が違えば違うほどいいんだろうなって。

トニーはやんちゃでおつむ弱めな家族大好きなイタリア人。
ドクは物静かで皮肉屋で孤独を愛する黒人。

彼らがわかりあうために何が用いられたかというと、
・食べ物
・音楽
・言葉
だったのでその辺備忘録として詳しく記載します。

食べ物

トニーめちゃくちゃ食べます。ホットドック26本とか。
対して、ドクは食が細い、基本お酒だけ飲んでます。
彼らがケンタッキーフライドチキン食べるシーンがすごい印象的でした。
最初手が汚れるからやだよってやりとりで、骨投げ捨てる作法、コップ捨てたら怒られるっていうのもよかったです。
(今思い出すと、最初のシーンで黒人作業員が使用したコップを捨てたこととの対比なんですかね?)

音楽

トニーがドクをコンサートではじめて認めるシーンよかったです。
それからラジオでこの曲知らないのって盛り上がるシーン。
あとちょっと違うかもしれませんが、最後、スタンレーじゃなくてバーのピアノを弾くシーンもお高く止まってたドクが変わったシーンとして印象的でした。

言葉

「お前言葉が粗雑なんだよ」「お高く止まってんな」ってお互いの言語を避難していた2人ですが、奥さんへの手紙をレクチャーしながらトニーの成長が見られる構成がよかったです。

終わり

石とか時計とかアカデミー脚本賞取るレベルの映画だとこのぐらいの伏線のはり方当たり前になってるんですね。

高い世界水準にびっくりです。

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