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芽を食べられることも想定内の生き方



来年の講座に向けて様々なハーブを育てています。

フラックス1

これはフラックス。

繊維の名前で「リネン」とか、「亜麻」というのは、このフラックスの茎から採った繊維のことです。

また、「亜麻仁油」(アマニオイル、フラックスシードオイル)は、このフラックスの種を圧搾した油です。

種そのものも、フラックスシードというナッツで、とても美味しいです。


植物を種から育てるときに、ある程度育ったら「ピンチ」(「摘芯」 てきしんともいいます。)といって、せっかくすくすくと育った先端をチョキンと切ることをします。

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この、茎の先端を切ります。


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するとこんな姿になるけど

こうすることで、一本だけひょろっと伸びた株になることを防いで、切った茎の下から新しい芽(脇芽 わきめ)が出ることを促進します。


ピンチした株はこんな感じに育ちます。

フラックス1


フラックス2


ピンチすることで下から脇芽が次々に出て、充実した株に育っていきます。

フラックス3


フラックス4



植物が盛んに成長しているとき、茎の一番先端の成長点のところでは、「オーキシン」という植物ホルモンの濃度が高まっています。


逆に言うと、植物の中で、「オーキシン」の濃度が高まったところが成長しているわけなのですが、この時、植物は茎の一番先端を成長させることを優先させると同時に、脇芽の成長を抑制しています。


植物はこのように、芽の成長に優先順位をつけて成長していくわけなのですが、植物の茎の一番先端が何らかの理由で失われると、脇芽の部分でオーキシンの濃度が高まり、脇芽が一気に成長を始めます。


動物は、植物の一番食べやすい先端部分を食べるわけですが、植物の成長のシステムとしては、あらかじめ茎の先端を動物に食べられることを織り込んで、次の成長の仕組みを構築しているということです。


そんなことを思いながら、今日もすくすくと育っているフラックスを眺めていたのでした。

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Kigi 波多野ゆふ
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