Kassaiについて(fab Blitz)
はじめまして、YU-KIです。
FLESH AND BLOODというカードゲームを最近遊んでいるのですが、日本語で情報を得るのが難しいと感じているので、自分の使っているヒーローについて記事を書いて、少しでも日本語情報の増加の一助になればと思い、投稿します。
fab以外では、MTGなどのカードゲームもプレイしております。ArmoryイベントなどでKassaiをプレイした際に感じたことを書き連ねていきますので、プレイするヒーロー選択に悩まれてる方やKassaiを使っているがイマイチ勝ちきれない方、そしてKassaiにボコされた方に届くと幸いです。
Kassai, Cintari Sellsword
fabにはYoungしか存在しないというBlitz専用のヒーローが意外とたくさんいます。Kassaiもその一人です。ちょっと芋っぽい感じもありますが、紅が似合う可憐な乙女です。たぶん。
Kassaiとは?
Kassaiのヒーロー能力は2つあります。1つは、各ターンの2回目の剣による攻撃が1リソース分コストが減ることです。まあ、だいたいは2本装備しているCintari Saberの2回目がタダで振れるようになります。2つ目は、各ターンに武器で2回以上攻撃していれば、ヒットした回数だけCopperトークンが出ます。Copperトークンはそれ自体の能力ではなく、Kassaiの必殺技であるBlood on her handsで利用します。これが非常に強いです(Copperさえあれば
Kassaiの強いところ
Kassaiは2本のCintari Saberを振り回すことができれば十分戦えるので、手札に武器にGo againを付けられるカードがあれば合格です。よってデッキの半分近くはGo againをつけるカードで構成されています。つまり、安定性が非常に高いです。カードゲームにおける安定性の向上はすなわち強さです。
また、Blitzでのライフは皆さんだいたい20ですが、Kassaiは装備を含めるとなぜか35点近くあります。これがKassaiの強さの根本です。相手より倍近いライフがあるのは、もはや反則です。
Valiant Dynamoが1枚で5~6点は軽く稼いでくれます。
頭はArcanite Skullcapで2+1で3点、胴や手も2+1で3点あるので
装備だけで15点あるというわけのわからないことに。
頭のArcanite SkullcapかCrown of Providenceの選択については後述します。決してCrown of Providenceを持ってないからArcanite Skullcapをかぶっているわけでは有りません。
Kassaiの弱いところ
焼かれると死にます。
今後の課題ではありますが、御多分に洩れずKanoに対して分が悪いです。青ストラップのカードが若干少ないこともありますが、Kassaiの強さの大部分がValiant Dynamoに占められるのにこれが仕事をしないことと、Cintari Saberの攻撃力が3点にならないことがさらにKanoを苦手にしています。もちろん、超絶苦手だったIyslanderがいなくなったことは追い風です。
あと、これは理解されにくいかもしれませんが、Go againの関係上、ピッチ分も含めてカードが2枚ないと動けません。Go againできないと、Valiant Dynamoも能力が誘発せず、Kassaiのヒーロー能力も動きません。カードが2枚残らない状況に追い込まれるとKassaiは簡単に死にます。1枚ではほぼ何もできないのです。
Kassaiをプレイする
プレイの基本は簡単です。剣を毎ターン2回振るを続けるだけです。簡単!
手札が余ってるなら、テキトーに攻撃力強化すると良いです。攻撃がヒットすれば銅貨が出るので、それを使ってBlood on her handsとCourage of Bladeholdで暴れれば勝てます。
Kassaiの基本行動
Blade RunnerなどのGo againカードとピッチ用のカード(青帯か黃帯)の2枚が手札にあれば問題はないので、あとはディフェンスに回すのが基本的な動きとなります。Kassaiが使うカードはCash in以外はだいたい防御力が3あるので、防御に回してるカードは表現価値の最低値3を満たします(表現価値については後述、とりあえずカードはなにかしら3点以上生んでればおkって考えれば良し。この場合は防御力3点)
これに強化カードを使うわけですが、戦士は武器の攻撃力強化をするカードはたくさんありますが、表現価値3点を超えるカードは意外と少ないです。その数少ないカードであるSlice and Diceの赤帯はできる限り攻撃に使いましょう。Spoils of War、Blade Runner(赤)、Slice and Dice(赤)そしてBlood on her handsがKassaiの重要カードです。
逝くか逝かざるか
私はKassaiと金髪ゴリ……Dorintheaは全く違うタイプのヒーローだと考えています。Kassaiもバリバリの戦士なのでゴリラに見えるかもしれませんが、そんなことはなくもっと繊細で可憐です。基本は守って戦うことになります。迷ったら防御するぐらいの方が良いです。長くなればValiant Dynamoの価値がそれだけあがりますし、Kassaiの見せ場はBlood on her handsなので、それまでは剣を振ってるだけで良いのです。先に上げた重要カード郡を含むハンドが配られたときはオールインしてライフを刈り取りに行っても良いです。その際も相手の1ターンをノーガードで受けれるぐらいのライフは必要になるので、序盤はしっかりライフを維持しましょう。Kassaiの強みはライフ35点なので、それを存分に生かしていきましょう。
表現価値
ここでの表現価値とは、ハミルトンによる表現価値のことで、詳しい記事は
他にはこの記事も参考になるかと思います。
細かな説明を省くと、カード1枚で何点稼げるのか。そして、カード1枚あたりに稼げる点数が多いほど強い。わかりやすくいえば、アドが稼げるというお話。強カードの筆頭であるEnlightened Strikeは、それと手札1枚の合計2枚で7点のダメージを出せるので、カード1枚あたりの点数は3.5点になるので強いということです。3点が基本なのでそれを超えていくことが目標になります。KassaiはBlade runner(黃)とピッチ用の黄帯の2枚で2点4点の合計6点の攻撃ができます。Bladerunnerが赤なら7点で、相手がアタックアクションでディフェンスしてきた場合、剣の攻撃力が上がるので、2枚で8点が見えてきます。ヒットした場合、腕のBraveforge Bracersでさらに+1点だったり、もちろん2回攻撃したので脚のValiant Dynamoが回復して防御1点稼げます。2枚で10点が見えてきました。そりゃ強いですよね。1枚3点のはずが1枚5点ですから、アドアドアドォですわ。
Kassaiをさらにプレイする
ライフは通貨
Kassaiのプレイはポーカーに似ています。配られた4枚のハンドに対して、ライフを何点ベットするかを常に迫られます。基本はフォールド(降り)を選択して2枚(と脚)を防御に充ててライフを守ります。しかし、配られたハンドが良いハンドである場合は手札を攻撃に回してライフを支払うことになります。このバランス感覚と相手のブラフを掻い潜っての攻防はテキサスホールデムのヘッズアップを彷彿とさせます。実際にはヘッズアップと違い、相手にはだいたい良いハンドが入っていますので、オールインは慎重に行う必要があります。勝ってもライフは増えるわけではないので、支払ったライフはかえってはきません。
Kassaiの強みは35点のライフ、すなわち相手より手持ちのコインが多いです。そのために、相手より支払えるタイミングや量が多い。これをしっかりアドにつなげるプレイが必要です。たくさんあっても浪費しては意味がない。さらに、そのたくさんのライフは脚に支えられているので、フォールドする場合も剣は必ず2回振れるように手札を残す必要があります。
感覚的には、Slice and Dice(赤)がある場合、Spoils of Warと攻撃を通せるなにかがある場合、十分な銅貨とBlood on her handsがある場合以外はほぼほぼオールインしないです。ライフを守るのは重要です。
BreakPoint
BreakPointとは、防御がしにくくなる、4点あるいは7点などの3の倍数より1点だけ多くなるような攻撃力の攻撃のことを指します。防御のカードが3点なので、1枚で防御しにくくダメージが通りやすい点数のことですね。Snatch(赤)が強いのは4点という防御のしにくさのうえで、ヒットしたときの効果がついているという部分ですが、これがBreakPointの強みです。Kasssaiの攻撃はヒットした場合にCopperトークンを作れるので多少はBreakPointを意識した方が良いかと思います。Cintari Saberの攻撃力は2点ですが、相手がアタックアクションカードで防御してきた場合に1点増えるので、相手によっては3点あります。ので、相手によっては+1点するだけでBreakPointとなります。また、最初の一振りは強化せずに2点で2回目にだいたい強化が乗って4~5点となりますが、これが基本にして重要です。相手はカードを3枚使うか装備を使わないと全弾防ぐことができません。よって、相手に、Copperを許すかカードを失うかの選択が迫れます。
このBreakpointですが、相手によっては、1点強化した3点のCintari SaberはそれだけでBreakpoint達成であるという話なのですが、2点強化したCintari Saberは4点でディフェンスリアクション1枚で止まるので相手によってはBreakpointになってないので注意が必要です。Spoils of Warが単体で意外と仕事しないことが多いのはその辺りにありますので、Spoils of Warは過信は禁物です。青帯でも良いのでSlice and Diceとセット運用を心がけましょう。
Blood on her hands
Kassaiの専用カードにして超必殺技のBlood on her handsですが、これを使われてる側はただただ強いカードと認識されていると思うのですが、いや、強いのは否定しませんが、意外と難しいカードです。Copperトークンが6枚あれば迷いはなにもないですが、戦場は厳しく、常に十分な銅貨があるわけではありません。序盤のBlood on her handsはアーセナルにしまっておいて、ある程度、銅貨が貯まったら使うのですが、6枚まで待てない、あるいは待たないほうが良い場面は結構な頻度であります。止めをさせない場合でも、こちらが走る場合は相手の手札は残りません。ので、そこからはマウントを取って上から押さえに行けるのでライフ差を見ながら動きましょう。
3枚の場合は、2回振れるを2回、Go againを1回が基本になります。
4枚の場合は、手札からGo againが付与できる場合は、2回振れるを2回、Go againを1回、+1攻撃力を1回。手札にGo againがない場合はGo againを2回使います。
また、Courage of Bladeholdを使って、剣の攻撃にかかるコストを無くしておくと良いのですが、2度目のBlood on her handsを撃たなければならない場合は Courage of Bladeholdを使うかどうかは手札と相談して慎重に検討しましょう。青帯が1枚あれば3回武器が振れるので胴は無くてもいけます。
もっとも、理想は攻撃力強化を重ねて1ターンに20点ぐらい出して相手を文字通りSlice and Diceにすることですがね……
Kassaiが斃れるとき
Kassaiが戦場で力尽き斃れる場合ですが焼き殺される場合を除くと、
相手がノーガードで短いターン数で最大火力を叩き込まれて捌ききれず死
相手のガードが硬くヒットを出せず、銅貨がほぼ無い状態で終盤を迎え効率的な打撃を加えられずに押し負ける
ドミネートやアタックリアクションで防御の上からライフを削られ、ライフ的優位を失って後半にマウントを取れず押し負ける
だいたいはこの辺りです。Kassaiの優位の大部分は脚の防御なので短時間でゲームを終わらせに来られてしまうと守りきれず死ぬ場合があります。ブルートや初手にやたらと火力高いカードが集まったPrism相手に発生する負けパターンですね。
銅貨が出ないのは、皆さんの想像よりもはるかに厳しいです。Kassaiの決まり手の過半数はBlood on her handsが占めており、これが機能しないと押し込む力はさほど強くないので、その間に相手の力強いビッグターンが発生してライフでマウントを取られて負けるパターンです。最近ではDromaiの大量灰ドラゴン展開からBurn them allで魔法ダメージ蓄積で負けました。ドラゴンの処理に時間を取られ相手に自由を許しました。
最後の防御の上からライフを削られるパターンですね。Kassaiの強みはライフの優位に依るマウントなのでここを封じられると脆いです。剣が2回振れなくなるとほとんど死んでいます。
Kassaiのペースに付き合わないことがKassaiを斃すためには必要です。彼女のペースは2枚の攻撃と2枚の防御。Kassaiの攻撃を2枚で防御し2枚で攻撃してくる相手はさほど怖く有りません。Kassaiには最強の脚と銅貨があるので、それらを奪われない限り、一進一退はKassaiのペースです。
各カード雑感
細かい話を少しだけ。
Arcanite Skullcap と Crown of Providence
終わりなき議論の元であるArcanite SkullcapとCrown of Providenceですが、個人的にはKassaiはArcanite Skullcapであると考えています。その理由が、防御が1点多いこと、Kassaiは元々安定性が高いデッキで手札交換の強さがそこまで大きくないこと、です。Kassaiはライフでマウントを取るので、1点でも多いほうが良いです。相手の最初の攻撃を少しライフで受けてそのターンにSkullcapを差し出していきます。序盤のライフのやりとりはSkullcapを使えるようにしつつライフを失いすぎないようにするため、若干シビアですがそれにより1点のライフが得られるので十分な見返りがあります。
Hit and Run
Hit and runですが、私は6枚フル投入です。赤帯を入れない方をたまに見るのですが、赤帯は+3攻撃力をメインに考えつつGo again札を増やすために入れています。安定性を求めて過剰にGo againが入っていますので、あまったGo again札が攻撃力+3に化けるならそれでいいと思います。あと、コストが無いので赤帯しか配られなかった絶望のハンドでも、これがあれば最低限の動きができます。そういう意味でもHit and Runは強いので6枚。
Cash In
Blood on her handsがあるので、Cash Inは必要ないのか?答えはどっちでも良いかと思います。9割がたピッチで2リソースに充てられるか、防御にそっと差し出されてます。これに銅貨を使って銅貨が足らなくなるのも言語道断。余った銅貨を使えるのが理想です。しかし、個人的な考えで1枚積んでいます。理由は、Blood on her handsで殺しきれなかったときの二の矢です。特に最序盤でピッチしたときに、これを念頭にプレイする場合がほんのちょっぴりあります。デッキが一周するとKassaiは非常に痩せ細ってしまうので、手札を増やして1ターンだけは補える……と良いなぐらいな気持ちで。
Nourishing Emptiness
このカードは1枚か2枚かで常に悩んでいるカードです。Kassaiの剣は2点だったり4点だったりするので、相手の防具が摩耗しやすいです。そのため、これは優秀な攻撃方法になります。2枚目は防御に使えばいいので、そこまで損はないのですが、しかし、これは銅貨を生まず、脚も回復しない。そのため、そもそも1枚目を上手く撃てない場面も多い。でも欲しい。欲しくない?
Minerva Themis
KassaiはBlood on her handsを絶対に撃ちたいのでそれを持ってこれるMentor自体は優秀です。しかも+1攻撃力は相手によってはBreakpointを作るのでその意味でも強い。しかし、リソースを生まず、アーセナルを占拠することが大きな減点です。入ってないリストを見てもそれなりに納得できるのですが、1枚は入れたほうが良いかなって思って使ってます。なお、だいたい半分ぐらいは防御に使われてチタニウムバッブル以下です。置くタイミングが図りにくいんですよね、すでにBlood on her hands置いてるときに来たりもするし。わがままなB、お姉さんって感じで嫌いではないけれど。
終わりに
最後にデッキリストを。取り立てて変なところもない普通のリストですが参考になれば。
自分がよく使っているKassaiをテーマに記事を書いてみました。fabの問題点は英語しかなく、情報を得にくいことにあると思います。とりあえず、何かの足しになれば良いなと久方ぶりに筆を取った次第であります。
このゲームは、トレーディングカードゲームでありながら、カードゲームよりボードゲームや他のゲームのスタイルに似ているようなところがあり、MTGなどのカードゲームらしいカードゲームプレイヤーからは新しく感じられるところも多く、その新鮮さは人を惹きつける要素になると思います。日本では、流行の兆しこそ見えるもののまだまだ始まったばかりで、特に娯楽の多い日本でこれがどうなるかは神のみぞ知るかと。それでも、面白いゲームなので流行ればいいなと思っております。
乱筆乱文失礼いたしました。最後までお目通しいただきましてありがとうございます。
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