「髪色綺麗ですね」「ふふふ」
「青に、ふれる。」という漫画を買った。7月発売のその漫画を、私は本屋で探し歩いた。目が悪いので平積みにされていても気づけないこともある。でも今回はすぐに見つかった。運が良かった。
顔にアザのある瑠璃子が新任の先生の秘密にふれて交流したりする漫画だ。分類としては、少女漫画、だろうか。
ネタバレしないように感想を言うのが難しいので感想はまたの機会にということにする。一つだけ思ったことを言えば、主人公の瑠璃子がどの時点で症状の名前を知ったのかが気になった。アザと同じく見た目問題の一つであるアルビノはまずアルビノであると知るまでに病院巡りなど多大な苦労がある。
そんな「青に、ふれる。」を持って入ったスタバでの会話だった。
「お客様、髪色綺麗ですね」
「ふふふ、ありがとうございます」
それだけの会話だった。ただそれだけ。
アルビノが特別なものでもなく、ただ髪色を褒められた。
ふふふ、いいでしょう。私の色、素敵でしょう。そんな気持ちでいっぱいになった。
特別扱いされずに言われた「綺麗ですね」の嬉しさといったら。
「綺麗ですね」「ふふふ」ってやり取りは、あたたかかった。今私、日常にいるなあと思えるのだ。
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