投資について
小さな設計事務所勤務で将来安心して老後資金を貯めるという事は不可能で、独立後も不安定になる事は間違いない。
私は実家が自営業で、親戚の殆ども何かしら商売をしておりサラリーマンが見当たらないような環境で育ったので、不安定で難しく、しかし自由な世界を知っている。そして自分も管理建築士を取り次第早急にフリーランスになる予定だ。
(なぜ建築士はフリーランスではなく、独立という言葉を使うのかはいつも疑問に思う)
しかし、自分の知っているフリーランス状態の設計士達を見渡して、金銭的に安定しているのはそもそも資産のある人間 (例えば親の代から賃貸建物を持っているとか) 、それか教育機関と掛け持ちしている人間が多い。とにかく、本業一本で潤沢に生きている人間はほぼ見ない。生きてはいるが、潤沢ではない。
そうなると自分がフリーになったときに安定した収入が必要になる。本業で稼げるのは1番だが、順当に仕事が来たとしても建築というのはスケジュール通りに進まないうえに期間がながく、仕事量が多い、最後には設計料が一般的には低いと来ているので、期待はできない。
しかし、それでも私は老いる。残念ながら長生き家系のせいで事故に合わなければ生き続けるだろう。しかも高齢まで。祖父母たちは軒並み100歳に近くで死んでいるかまだ生きている。私が憂うべきはガンではなく長寿リスクだ。さらに残念な事に私はタバコは吸わず、酒も飲まず、油ものも嫌いで、運動が10代から習慣になっており、もうジム通いも20年を超えている。とにかく70代くらいで自然に死ぬ確率が低い。
そうなると老後が心配になる。貧乏老人になるくらいなら、その前に舌を噛み切りたいのが本音だ。老人で貧乏で生きながらえるような個人的クローズアップ現代を体験するのはゴメンだ。
そうなると何か策を打たなければならないわけだが、私は金融投資一本にしようと思っている。10代の頃から投資が身近なので、すでにいくつかの金融資産形成の手始めの準備は出来ている。
不動産は職業柄身近で関わりが深いのでそちらも考えてみたが、どうにもエネルギーがかかるし、大きな不動産を所有し続ける苦労を子供の頃から見ているので腰が引ける。
ということで、今後は仕事をしているかチャートを見ているかのような生活になるかもしれない。