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中年の危機

中年の危機である。
それは大分前から。
今いる場所は適切なのか、何か根本的に取り返しがつかないところまで来てしまったのではないか。これからどうすればいいのか。
このような問が四六時中頭を占領する。
しかし、はて、これは今に始まったことではない。常に、中学生くらいから私はこのような人間なので、悩み探しを常にしており、エンドレスに問を反芻し続けている。
朝はげんなり起き、日中は周りの人に触発され猛スピードで仕事をし、夜は興奮冷めやらずテンション高めで過ごし、またげんなりと朝を迎える繰り返しを、気づけば20年以上繰り返している。
ということは頭の中でやんわり悩みを抱えたまま日々を過ごし続けることが私の普通であり、クライシス状態ではないことなど無い、常にクライシスということな気もする。
常にクライシスというのはちょっと面白い。
はたまた、生きるというのは常にクライシスであり、中年になったからクライシスなのではなく、それまで何も考えていなくて、ちょっと色々落ち着いてはたと自分を客観的に見てしまい、え、私やばい?え、もう遅い?みたいな、急に現実が見えたというだけの話なのであろう。
とにかく、私は今中年になったから中年の危機に適合しているが、昔からずっと、幼年の危機、幼少の危機、少年の危機、青年の危機を過ごし、今中年にたどり着いた。次は老年だ。危機は確実に来るだろう。

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