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#7日目 2回目のデート

この日は夕方迎えにきてもらい、あなたの街へと向かった。

会ってすぐ車中でハグをお願いする私。あなたの大きな身体を味わう。香りも良い。長距離運転させてしまい申し訳ないと思いつつ、長時間一緒に居られる事が嬉しかった。

車内ではたわいもない話をした。運転するあなたの横顔を見ているだけで十分だった。男の人が運転する助手席に座るのは何年振りだろう。まさかこんな日が来るとは。本当に嬉しかった。


あなたの街へ到着。

夜の街へと降り立った時、あなたは伊達眼鏡を掛けた。そうだよね、自分のホームで彼女でもない女といるところを誰かに見られたらまずいよね。それを考えたら悲しくなった。しかし次の瞬間あなたは最高の笑顔で私の手を取り繋いだ。二人の距離が縮まる。あなたの気持ちがわからない。

ビジネスホテルでチェックインをする。

それぞれの部屋に荷物を置き、夜の繁華街へと出掛けた。


1軒目 居酒屋

個室の店がいいかな?と言いながらもなかなか店が空いておらず、若者で賑わう居酒屋に入ることにした。

お腹が空いた私たちは料理をたくさん頼んだ。そして初めてビールで乾杯!前回はあなたは車だったから飲んだのは私だけだった。ビールよりプロテインだと思っていたから、お酒を飲むのは意外だった。

この店でもたわいもない話をした、と思う。はっきり覚えていないのだ。まだ会うの2回目だから、緊張していたんだと思う。


2軒目 お洒落なBAR

次は隣に座れるようなお店がいいと私が言った。会える時間が限られるから、ずっと隣に居たい、出来れば触れたいと思った。

BARでは半個室になっている席を選んだ。私たちは甘いお酒を頼み、会話もそこそこにもたれ合い、初めてのキスをした。伊達眼鏡が邪魔だよ(笑)。

そこからキスハグキスハグが続く。

えっ、この後どうなる?この先の展開が読めない。というか、まだ出会ってすぐだから、一緒の部屋で泊まるのはもう少し仲良くなってからとLINEで言っていたよね。予定変更?それともキスまで?

私がパートナー探しをしていた当初の予定では、先の長いお付き合いをしたかったから、身体の関係は半年以上後にしようかなと決めていた。身体メインの関係だと歳を取ったら辛くなるかなと。でもあなたの立派な身体を見たり、紳士な対応をされると抱かれたいなと思ってしまう私がいた。

今夜どうなる…。

私は混乱しながらBARを出て、また手を繋ぎ、ビジネスホテルへと向かった。

あなたの部屋に行ってもいいか聞きたかった。でも聞けなかった。私は傷つきたくなかったのだ。

本来身体の関係は急いでなかった。望むところのはずなのに…。私は部屋の前で自ら繋いだ手を離した。

「おやすみ、また明日。」

そう言って、自分の部屋に入った。


このデートで思い悩んだ感情は、今でもはっきり覚えている。(この数週間後、この夜の答え合わせすることになる…。)



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