探偵への相談で思う“昨今の不倫事情”
夫の不倫を疑い、確定したら離婚しようと決意。
程度はともあれ、夫が不倫していることはこの時点で7割くらい確信していました。しかしまだ決定的な証拠があるわけではなく、何が証拠になるのかも分かりません。ここらを明らかにするべく、探偵と弁護士に話を聞きに行こうと決めました。
緊張の無料相談! 知られざる探偵の仕組み
「探偵って、本当に存在するんだ・・・」
ドラマでしか見たことのない縁遠い「探偵」という存在について考えた時、思いついたのがこのぼんやりとしたセリフでした。
まさか自分の人生と探偵が交差する瞬間があるだなんて(笑)。
探偵の質の良し悪しなど分かるはずもなく、ネット検索である程度実績があり、評判も良い探偵事務所の無料相談をしにいくことにしました。
ネットで予約を取り、いざ事務所へ🏢。
私が行った探偵事務所は古い雑居ビルの中にあり、入るのに少し緊張しました。(そりゃあAppleの路面店のような店舗であるわけはないですよね)
中に入ると感じの良い50代くらいの女性が受付、個室へ案内してくれました。その部屋で5分ほど待っていると、40代くらいの男性(探偵)がカウンセリングにやってきます。当たり前ですが怪しげな雰囲気もなく、「この方が探偵なのか」と、あまり目に映るものと脳内情報が一致しない不思議な時間。
簡単に概要を説明すると、色々と仕組みを教えてくれました。
不倫の証拠として使えるのは「不倫相手と一緒にホテルや部屋に入る瞬間」などの高精細な写真(素人の撮影写真は証拠として成立しにくい)
不倫をしそうな日のあたりをつけておき、事前に予約する
合計⚫︎時間パック などのコースがあり、契約したコース分の時間を自由に割り振れる
探偵は1チーム4人程度で構成される(4人分の人件費がかかる)
張り込み中は1時間に1回程度グループLINEで動きを共有する(動きがあれば都度共有)
調査期間が終わったら、調査報告書の紙とPDFデータを作成してくれる
不倫の証拠が押さえられなくても費用がかかる
自宅および職場付近で、駐車可能位置の確認が必要
最初のポイント(高精細な写真〜)などポジショントークも色々含まれていると思いましたが、初めて知る探偵の仕組みはとても興味深いものでした。私が相談に行った探偵事務所では4人分の人件費が固定でかかるため、20時間コースで50万ほどの出費になるようです。(高い・・・!)
元夫は自営でかなり自由な時間の使い方をしていたため、「不倫しそうな日のあたりをつける」ことが一番の難題です。この日は決断をせず、名刺だけもらって帰宅しました。
「夫側からの相談が激増」。探偵との雑談で思ったこと
探偵の方と色々雑談をして印象的だったのは、「今は圧倒的に夫側からの相談が多い」と仰っていたこと。
勝手な印象で、探偵に依頼するのって女性側が多い印象がありました。が、担当して下さった探偵の方曰く、今は8割が夫側(男性)からの依頼なんだそうです。
これは完全に妄想ですが、女性の不倫が目立つ理由をあれこれ想像すると女性も男性と同じくらい働くのが当たり前になり、職場での出会いが増える&女性が経済的に自立しやすい土壌ができつつあるのかな、とか、仮に女性側の不貞であっても親権は圧倒的に母親側が有利なため、離婚への抵抗感が薄まっているだとか、逆に探偵への相談費用が高すぎて女性側が相談しにくい(男女間の経済格差がある)環境だったりするのかな、とか色々考えてしまいました。
実際に自分自身も定職についていたことで
「いざとなったら離婚してもやっていけるかもな」
と思ったり、
「仕事は減らないけど家事は減らせるな」
と考えたり、定職が離婚への大きな後押しになっていたことも事実です。(女性活躍推進の風潮は良いのかもですが、正直少子化は免れないよな〜って個人的には思います😅)
人によって違うと思いますが、まだまだ「家事は女性が主体」という意識があるように感じます。さらに、「業務量の如何に関わらずリモート勤務の方がメインで家事をする」という暗黙の了解みたいなものもあり、うちの場合は夫が出勤で私がリモートワーク&家事の役割分担は雰囲気&夫より私の方が神経質 というトリプルコンボから、いつの間にかゴミ捨て以外の家事は全て私が担当することになっていました。
うまくいっている家庭は、こういった細々とした調整をしっかり話し合いで合意している所が多い印象です。私は元夫との適切なコミュニケーションを怠りまくり結果、静かに不満をため続ける状況に陥っていました。
ちゃんと不満を溜め込まず都度建設的に相談すれば良かったのですが、「夫に苦言を呈して嫌な雰囲気になる方が面倒くさい」という気持ちがいつも勝ってしまい、自分が決めたことにも関わらず、家事分担がめちゃくちゃストレスに繋がっていました笑
同じような状況の人、結構多いのでは?と思います。
女性向け雑誌では「仕事も、育児も、プライベートも、妻としても輝け圧」が当たり前のように繰り返され、実際に全てをこなしている(または、こなしているように見える)女性も見かけるようになりました。家事育児に協力的な男性が増えていると感じると同時に、まだまだ「女性が世間から期待される働き(負担)とはまだまだ釣り合いが取れていない」とも感じます。
全部キラキラバリバリやれ!なんて求められても、仕事と最低限の家事だけでヘトヘトです。(世の中のワーキングマザー、本当にすごい・・・)
こういった微妙な歪みが広がっている結果、特に子供がいない場合は女性にとっても「結婚していない状態」や「離婚」に感じるリスクが下がり、独り身であることにメリットを感じやすい社会になってきたのかもしれない・・・など、とりとめもないことを感じながら探偵事務所を後にしました。
次は、弁護士事務所へ相談へ行きます。