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スウェーデンで過ごす年末年始
Gott nytt år!! スウェーデン語で「あけましておめでとう!!」という意味です。とはいっても、もう2025年も一月が過ぎ、既に2月ですが……。前回の記事から年末年始を挟んでいるため、スウェーデンでの年末年始について簡単に振り返りたいと思います。
クリスマスと年越しが日本と逆
「クリスマスは家族で過ごし、年越しは友達とパーティをする」というのが周囲の雰囲気でした。そもそも、クリスマスにはヨーロッパ諸国から来ている友人の多くが母国の実家に帰省しており、ベクシェーに居る人自体があまり多くありませんでした。現地で仲良くしてくださるスウェーデン人の方々は、クリスマスを家族で過ごすべく、クリスマスの1~2週間前にクリスマス・パーティを開いてくださり、スウェーデンのクリスマスを少しだけ体感することができました。
また、スウェーデンを含む北欧諸国では、クリスマスのお祝いを12/25ではなく、12/24のクリスマス・イブに行うことが慣例のようです。
ローストチキンではなく、Julskinkaという特別なハムを食べるのも特徴的でした。
私自身のクリスマスは、12/24には何も予定がなく、駅前に繰り出してみるもやはり「家族でゆっくり過ごすクリスマス」のため閑散としていました。12/25にはベクシェーにいる友人たちと小さなクリスマスパーティを開きました。
年越しはパーティと花火
日本とは異なり、年末に年末らしさがまったくなく、気が付いたら大晦日を迎えていました。友人の家でのパーティを2件はしごし、年越しの瞬間は湖に集まりました。
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年越しの瞬間は湖のまわりからたくさんの花火が打ち上げられました。普段は湖のまわりで花火を打ち上げるのは禁止されているのですが、この時は許されているようです。ただ、日本の花火大会のイメージとは異なり、個人個人で思い思いに打ち上げているため散発的で、時々至近距離で炸裂してなかなか危険だと思いました。
それでもなお、日本では乾燥する冬にあまり花火を打ち上げないため、なかなか新鮮でした。
司教公邸にお邪魔してみた
年明けの定番行事というわけではないですが、元旦にベクシェーの司教の公邸が開放されているとのことで、伺ってみました。
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公邸は駅西方の丘の上にあり、大変立派な豪邸でした。「司教に公邸が
与えられる」という話自体が新鮮だったのですが、調べてみると、司教はスウェーデンに13人しかいない宗教的権威であり、それぞれの教区を束ねる大変大きな存在であることがわかりました。
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現在の司教はFredrik Modéusさんという方で、2015年4月から務められているそうです。ちなみに、司教は選挙で選ばれる形となっていて、過去の司教もずっと宗教的な仕事に従事していたわけではなく、ジャーナリスト等の他の仕事の経験のある方もいるそうです。
公邸では司教とお話しし、写真を撮ることができる他、無料でfika(コーヒーを飲んだり、お菓子を食べたりするスウェーデンの文化)をすることができました。宗教的権威である司教が身近に感じられ、初詣に似たようなフレッシュな気持ちになりました。
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News:ストックホルム直行便就航!
1月31日に、ANAが羽田-ストックホルム便を就航しました。ANAとしては初の北欧定期便ということで、火・木・日の週3往復の便となりますが、スウェーデンを訪れる方が増えることを祈念します。
私自身、2025年はまるまる1年間スウェーデンに滞在する予定のため、必ずしも観光に有益な情報になるとは限らないかもしれませんが、日々の生活の中で感じたことや調べたこと等を引き続き書き記していきたいと思います。
本年も何卒よろしくお願いいたします。