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スウェーデン初試験でびっくりしたこと5選


 先週、スウェーデンで初めての試験を受けてきました。試験会場でびっくりしたことを独断と偏見でTop5にしました。

第5位 ○○○○が長過ぎる

 試験時間は14:00~19:00の5時間です。……5時間!? 長過ぎます。学部時代はたしか2時間だったので、2.5倍。とはいっても5時間もかかる問題の量ではまったくなく、2時間半ぐらいで退出しました。(実際は1時間ぐらいの分量だったと思います。数学だったので、計算ミスが怖くてゆっくり解いていました。)

第4位 ○が多過ぎる

 試験会場に着くと、身分証明書のチェックのために長蛇の列ができていました。人が多過ぎる。講義は15人ぐらいだったし、見慣れない顔がたくさん。どういうことだろうと思っていたら、他の科目も同じ教室で同時に試験を行うという形式でした。試験監督の配置が効率的だし、隣に他の科目の学生がいてカンニングのリスクも下げられて良いと思います。

=====ここからは本当にびっくりしたことです!=====

第3位 ○○○はみんな同じ?

 前日に、同じ講義を受けているアゼルバイジャン人の友人とチャットしていて、「試験の準備はどうだい?」と聞かれたので、「日本人はこういうとき、あんまり自信を見せないんだよ。」と言ってみたところ、「僕の国もそんな感じだよ~!」と言われました。
 当日、試験会場まで歩いていたら、同じ講義を受けているインド人の友人に会ったので、「試験の準備はどうだい?」と聞いたところ、「うーん、まあまあかな。」と言われました。
 この期間の試験は1科目だけですし、過去問も公開されていて、彼らも真面目なので、おそらくしっかり準備してきているように思えました。「自信ない自信ない」詐欺は日本人ばかりがやるものと思い込んでいましたが、「Self-handicapping」という意味では広くなされているようです。

第2位 ○○を書かない!!

 なんと、解答用紙に名前を書かないように言われるのです。書くのはコースナンバーと「Anonymisation code」。後者はなんなのかというと、個人ごと+科目ごとに割り振られた識別番号です。(おそらく)採点者にはその番号から本人が特定できないようになっていて、採点するときにバイアスがかからないようにするためのものです。
 非常に合理的なのは理解しつつも、日本の学校生活の中で「名無しの権兵衛は0点」と教えられ続けた私にとっては不安で不安で、試験中に試験官に「ここに名前は書かないってことでいいんだよね?」と確認したほどでした。

第1位 試験会場に持ち込むもの

 試験を受ける席に持ち込めるものは、イメージどおり限られています。私は日本のときと同じ感覚で、「シャープペンシル」「消しゴム」「身分証明書(パスポート)」のみで臨み、他の物はバッグにしまいました。
 なお、バッグは試験会場の隅にあるラックに掛けるように言われました。問題用紙が配布され、注意事項を読むと「Anonymisation codeとかはインクの字で書いてください」との記載。いや、ボールペンはバッグの中だわ。初見殺し。試験早々手を挙げる羽目になりました。
 それよりも、試験が始まる前に周りの席を見渡すと、思ったよりもいろいろな物が机にあることに気づきます。

・ 水筒 ←わかる。
・ エナジードリンク ←まあわかる。
・ バナナ ←え、試験を受けながら食べるの……まあいいけど。
・ ブドウ ←え、ブドウ?しかも今まさに見ている間にプチプチ食べているし……。
・ 「クリーム玄米ブラン」的なスナック ←果物じゃなくても良いんだ。
・ 小さなお菓子が大量に入ったタッパー ←いや、そんなに食べないでしょう。というか、お菓子の袋にカンペ作れそう。

……といった具合で、どうやら食べ物は持ち込んでいいようです。試験を受けながら何かを食べるという発想がまったく無かったので、カルチャーショックを受けました。

おまけ:"Kanelbullens dag"

 試験を受けた10月4日は、「Kanelbullens dag」でした。英語で「The Cinnamon Bun Day」、「シナモンロールの日」です。

 シナモンロールは、スウェーデンでは「カネルブッレ」と呼ばれ、最も親しまれているパンの一つです。「Kanelbullens dag」は、スウェーデンのHome Baking Councilが設立40周年を記念して、1999年に設定されました。

大手スーパー・ICAにて

 この日、スーパーではシナモンロールがたくさん売られていて、写真のものはなんと37%OFFで買うことができました。更に、節分の恵方巻ではないですが、翌日になると余ったものを更に安く売っていて、4個で300円弱でした。

ささやかながら「Kanelbullens dag」を楽しみました!

 日本のシナモンロールを思い浮かべると、甘いシロップがたっぷりかかっていて、ずっしり重いイメージがあります。一方、スウェーデンのカネルブッレは写真を見てもらうとわかるとおり、シナモンを練りこんだパンに粒の砂糖が乗っているようなより軽いもので、食べやすいです。
 とはいえ、安く買えたことで調子に乗ってここ数日で6個も食べてしまったので、よく運動することにします。歯もよく磨きます。

 「おまけ」と言っておきながらやや長くなってしまいましたが、これぐらいで。

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