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実は危ないうがい薬の話

数年前イソジンがウイルスに効果があるということで売れて薬局から消えた!ということがあったのを覚えていますか?
昭和の家庭には必ずイソジンが常備してあり
身近な存在というイメージがありますが、はたしてどうなのでしょうか?


イソジンとは?

イソジンや病院で処方されるネグミンといううがい薬などは      「ポピドンヨード」が配合されており、細菌、真菌、ウィルスに有効。  結論から申し上げると、確かにイソジンは殺菌力が強くウィルスに効果があります。軽度の口内炎にはよく効きます。               口腔内に入ったものを退治するという点では・・            そのお口に入ったイソジンのその後体にどんな影響を与えるかが問題なのです。口腔内のウィルスを倒す一点だけを見ずに薬剤を頻繁に体内に入れることのリスクも見ていきましょう!

ヨード摂取過剰、健常な菌の殺菌のリスク

うがい薬を「ごっくん!」と飲み込む方はいないと思いますが、逆に体内に全く入らないようにすることも不可能です。
ヨード→ヨウ素は必須な栄養素ですが日本人は日本食をきちんと食べていたらまず不足になるということはありません。
ヨウ素を過剰摂取してはいけない方は
・甲状腺の病気をお持ちの方
・妊娠、授乳中の方
これらの方が過剰摂取をすると甲状腺の働きが下がると言われています
疾患がない方は大丈夫といわれていますが、やはり甲状腺機能が低下するという論文もあるので過剰に摂ることは禁物です。

また、抗生物質や抗癌剤と同じく口腔内の菌を常在菌まで殺菌してしまうという点も注意が必要です。体内に入れば腸内細菌まで影響を受けます。
うがい薬は使いようによっては効果があるのですが、毎日日常的に使うものではありません。

うがいは何でするのがいいの?

ずばり「水」です!
お茶や紅茶も殺菌作用があってとても有効ですが長時間作り置きしていたものは雑菌が繁殖しやすいので避けた方が無難です。
上をきちんと向いて三回
三回すれば効果はあります。(それ以上しても効果は同じようです)
手洗い、うがいは日本人のとっても素晴らしい習慣だと思います。
神社の手水舎で手と口をすすぐことから始まったといわれていますが
帰宅したら手荒いうがいをしないと気持ち悪い・・という習慣を是非次世代にも受け継いでいってほしいと思います!

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