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DV誘発系女子のあなたへ|後悔する前に試して欲しいこと

私は2度もDV離婚している。2度とも殴られた側だ。
一般的に見たら被害者の立場だけど、私自身は被害者と言われたくない。
私は「DV誘発系女子」だった自覚があるからだ。


身体的な暴力を引き出す、言葉の暴力を振るう女性

自省も含めて書くと、男の人のプライドをズタズタにしたり、コケみそに言う女性っていますよね。
女性の知り合いの話を聞いていてたまにぎょっとすることがある。
「旦那(恋人)に死ね!って言ってやったわ!!」「この安月給のごくつぶしと言ってやったの!!」なんて女性がいる。

これって男女逆だったら「モラハラ」「精神的DV」って確実に言われるやつって思う。

私はそこまでいかなくとも、喧嘩の勢いで「あなたなんかいなくなっても構わない!!私1人の収入で生きていけるから!!」くらいは言っていた。

そういうことが積み重なっていくと口ではかなわない傾向にある男性は、手が出たりする。

DV取材をする中で、男の人のプライドを踏みにじることを言う女性を見ると
「この人はDV誘発系女子だな」と思うようになった。そして、自分もそうだったなと思う。

誰かと付き合う前に伝えること

私は誰かと付き合う時に、必ず言っておく。
「私は喧嘩になると思ってもないこと・言いたくもないことを言ってしまう。冷静になる時間が欲しいから、いきなり電話や会話を打ち切って、1人の時間を取ることがある」
「物理的に家から出ていくこともあるけど、それは頭を冷やしたいからで、別れたいという意味じゃない」
「私の心が落ち着くまで10分~1時間程度、1人にしておいて欲しい」と。

それをカウンセラーさんに話したら「ブレイクタイムを設けているんでしょう?」と言われた。どちらかがその場を離れることを、専門用語でブレイクタイムというらしい。

子育てにもブレイクタイムは有効

子どもが何かやらかした。
怒った勢いで手を上げてしまいそう、余計な文句まで言ってしまいそう。
そんな時、私は息子にも「頭を冷やしてくる」と伝えて、散歩に出たりする。

子どもを例に出すとよく分かるけど、いきなり親が自分を置いて外出したら「捨てられる!」と不安になるだろう。

それは大人だって同じだ。だから、パートナーや家族相手でも必ず
「頭を冷やしたいからであって、離れたいわけではない」
「きちんと戻って来る」
ということは事前に伝えて距離を取ることが大切だと思う。

若い頃はそんな風にできなかった理由

口論になった時、相手を負かしたい。自分の正しさを認めさせたい。
謝るなんて負けを認めること。その場を離れるなんて「逃げ」だ。

そんな気持ちが邪魔をして、若い頃にはできなかった。

だけど、ある程度の年齢や経験をするにつれ、人間関係って「勝ち・負け」ではないし、感情的に言ってしまったことで関係にひびが入ることのほうが
もったいないしそもそもそんなことを望んでいないと気づいた。

10分~1時間の時間を取ると、憎らしかった相手への気持ちが収まり
言い過ぎた、こんなことを言いたかったんじゃない、きちんと言い過ぎた部分は謝ろうという気持ちになる。

それで自分の反省点を伝える心境になった頃には、相手も同様に頭が冷えて
お互いに謝って喧嘩を終える……ということができるようになった。

自分の気持ちに素直になることの大切さ

私はなぜ怒っていたのか……そういった気持ちを分解していくと、そこにあるのは怒りではなく悲しみだったり、寂しさだったり、もっと繊細な気持ちがあることに気づく。

大人になるとなかなか素直な気持ちを言わなくなる。

だけど、「ひどい!!」ではなく「そう言われて悲しい」
「私は好きなのに寂しい」
そういった素直な気持ちを伝えることで相手の反応も違ったものになる。

私が編集長をしている時代に絶対にこの人との契約は切れないと思った外注さんがいる。
「だって、〇〇さんは売れっ子だしうちで書かなくてもお金に困らないでしょう?」
と言ったときに
「困りません!だけど、取引先がなくなることは寂しいです!」
と言われた人だ。

そう言われた瞬間、ハッとした。取引がなくなる=その職場での人間関係もなくなる。金銭面でもダメージだけど、心も痛いよねと気づいた。

そういう素直なコミュニケーションをしている人って、疲れないし、安心だから今もその人とは仲良しだ。

毎回、素直になれない私は、その都度、葛藤するのだけれど。


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田口ゆう
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