病人を支える側の気持ち|「第2の患者」やヤングケアラー
おはようございます。東京は今日はいい天気です。再開したあいである広場ですが、順調にビュー数が回復していて嬉しい限りです。
病人を支える側の気持ち
さて、あいである広場の休止にも関わっていた話ですが、昨年は長年、ガンを患っていた母が亡くなりました。一緒に生活をしていたわけではないのですが、母は父と離婚後、パートと年金で生計を立てていました。
母が働けなくなるにつれ、娘の私に金銭的な負担がかかりました。また、通院にも付き添うことが増えました。不安から眠れなくなったり、親の死を目の前にどうしていいのか分からなくなりました。金銭的不安から、私自身もうつ気味になりました。
「第2の患者」という言葉を知ったのはその頃です。
第1の患者はもちろんガン患者である母なのですが、同じくらい精神的なショックや経済的な打撃を受けるという意味で、家族は「第2の患者」と呼ばれます。
その時には、この本を読んで、気持ちが楽になりました。
「今日から第二の患者さん がん患者家族のお役立ちマニュアル」という漫画なのですが、突然、婚約者がガンになってしまった漫画家さんのお話です。
もし今、苦しいよという方はぜひ読んでみてください。おススメです。
母のつらいという言葉に何もできない、どう接したらいいのか分からない、一緒に受診した際にもう使える抗がん剤はないと言われた時の気持ち…などなどはあいである広場で記事にしたいと思っています。
ヤングケアラー問題
ヤングケアラーとは「本来大人が担うと想定されている家事や家族の世話などを日常的に行っているこどものこと(厚生労働省)」を言います。
今日の10時に公開する記事にはそんな話を書いていますが、最近、立て続けに「親が精神疾患で苦しんだ子」の話を耳にしました。
精神疾患の場合、ネグレクトや暴力などの虐待につながることも多く、その苦しみは長く続くこともあります。
私が母の闘病を支えたのは大人になってからです。子どもだったら、耐えられただろうかと考えてしまいます。大人はまだ、自分で手続きをできたり、最悪、自分の親だろうと逃げ出すという選択ができます。だけど、子どもの場合はそうはいきません。甘えたい・愛されたい・頼りたいという存在の親を自分が支える立場になってしまうのは、とてもつらいことでしょう。
学校生活にも支障が出てしまう子もいるでしょう。
だけど、それに対して、周囲の大人ができることはあまりにも少ないと思ったという話を書いています。
『凍てついた眼差し|統合失調症の母に虐待された「あの子」の目』
10時に公開しますので、よかったら読んでみてください。
今、そんな状況になってしまっている側の人に私から伝えたいのは
子の立場ならなおさら「親よりも自分の幸せ・自分の人生を大切にする選択をして欲しい」ということです。
親には親の、あなたにはあなたの人生があるからです。親はあなたの人生を、あなたは親の人生を歩むことはできません。知らない人はあなたを「親不孝者」と言うかもしれません。自分自身もそう思って自分を責めるかもしれません。当の親から「薄情者」と責められるかもしれません。
だけど、あなたの人生の主役はあなただから、自分自身の人生を大切にして欲しいと思います。
そういった意味では、ガン患者に使われる「第二の患者」という言葉は、ヤングケアラーにも当てはまると思いました。
では、よい一日をお過ごしください。
田口ゆう
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