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アルコール依存症の家族の気持ち|おすすめの一冊!

おはようございます。今日も東京は曇り。早く梅雨明けしないかな。

私は「これをテーマに取材したい!」と思ったら周りに言うほうです。言っておくと「こんな方が取材受けてくれますよ」「こんないい本がありますよ」と情報が集まるからです。

大麻使用罪に関するこの取材記事を掲載したら

ずっと読みたいと思って欲しいものリストに入れていたこの本の作者さんから本を献本していただけました!届くのが待ち遠しい!

今回は大麻使用罪の取材記事を書いてくれたMiyuさんがおススメしてくれたこの一冊をご紹介します。

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そもそもなぜ依存症に興味があったかというと、自分の父がアルコール依存症だったからです。

正直、この頃は「依存症の当事者ばかり取り上げられて家族の気持ちはどうなるんだ」と思っていました。小さい頃から父のアルコールでの豹変を見ていた私は傷ついていました。その気持ちはどうしたらいいのか?ずっとモヤモヤしていたんです。

結局、父は心療内科から医療につながり、今はアルコールで問題を起こすことはなくなりました。

私はアルコール依存症に関する病識はあったので「責めてはいけない」ことは分かっていても、責めましたし、父を孤立させる行動をしていました。

「家族だから」許せなかった。「家族だから」苦しんだ。

だけど、一方で、父はマスコミ関係者だったので、webメディアの編集長になったときに父の仕事の大変さを初めて理解し、生真面目に仕事をしてきたんだということも分かりました。

そんな気持ちにケリをつけてくれることになったのがこの漫画でした。

読んで思ったことは「家族も傷ついたって言っていいんだ」「頭では病気だと理解してても責めてしまった私は人でなしじゃないんだ」でした。

それくらいこのの奥さんの気持ちの描写がが当事者家族の私には、リアルで救いになったんです。

父のことを誰かに相談すると「縁を切らないあなた自身にも問題がある」と責められることも多かったです。そんな無理解に苦しんだときに、家族会や自助会の存在を知っていたらどんなに楽だっただろうか。巻末に全国の依存症相談窓口が掲載されています。今、悩んでいる家族の方、ぜひ読んでください。家庭だけで抱えられる問題ではないし、どこにどう相談していったらいいのかがよく分かります。

中でも共感できたのが「依存症の家族がいると、家族もその人のことで頭がいっぱいになってしまう」という部分。主人公も「自分の人生を取り戻す」作業をするのですが、私自身も同じことをしました。

うちの場合は子が軽度の発達障害があるので、普通の育児よりも手がかかります。学校への送迎が必要だったり。父と縁を切っている間に、私はとにかく行政にサポートをお願いしました。例えば、父が担当していた朝の送りは、今はヘルパー事業所の方が代行してくれています。

父なしで成り立つ生活を作り上げたことは結果的に父の回復にもいい効果がありました。

依存症の当事者に対するイメージって「だらしない」「意思が弱い」というものがありますよね。だけど、父を見ていると真逆です。今は定年退職してパートをしていますが、会社員の頃から人一倍責任感が強く生真面目でした。孫に対しても責任感が強く、「助けるのは義務」と思っていたと後で知りました。

最初は「家族なのになぜ自分じゃなく行政のサポートに頼るのか」と不機嫌になった父でしたが、今では「実はパートをしながらの孫の送迎はきつかった」という本音をもらしています。

熟年離婚した両親ですが、母はイネイブラーだったんだということも分かりました。母は精神疾患に理解があるタイプでもないので、離婚しなければ、依存は克服できなかったのでしょう。

だけど、少なくとも私は、父がまたお酒を飲みだしたときに、どうしたらいいかが分かってすごく救われました。そして、過去の自分を許せました。

ぜひ、読んでみてください。

では、月曜日の今日、仕事の方もそうでない方も、ほどほど気合いを入れていきましょう!





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田口ゆう
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