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人の成功は喜んだ方がいいワケ|売れっ子は売れっ子でつるんでいる謎

皆さんは業界に限らず「売れっ子って売れっ子同士つるんでいる」と思ったことはありませんか?私はよく「やっぱり出版している(連載している)ライターさん同士って仲良しだし、あの輪に入れない」と思っていたことがありました。今回はその謎の理由を書きます。


才能ある人が集まっているの?

「売れっ子同士つるんでるってよく言われるけど、自分の人間関係自体は昔から変わってない」と先輩人気ライターさんに言われて、ホントか?と思いました。

ただ「何冊出版しようと、おめでとうって言ってもらえるのって嬉しいんです。けど、意外におめでとうって言ってくれる人って少ない。だから、言ってくれた人は大切にしたいと思った」ということでした。

出版しようと人は「おめでとう」と言ってくれない

そう聞いていた私は周囲の親しい人が出版したときに「おめでとう!」と必ず言ってました。内心は「いいなあ。私も出版したい」と思いつつ笑

そんな私にも漫画原作者として出版できることになりました。
昨年、4月のことです。
「認知症が見る世界 現役ヘルパーが描く介護現場の真実」が出版されました。

だけど、SNSで拡散しても、本当に「いいね!」でも「おめでとう」とコメントしてくれるでもいいけど、意外に言ってくれる人はいなかったんです。

別に多くは望んでないんです。出版祝いしてとは言わないから一言でも祝って欲しかった。その先輩ライターさんが言っていたことが身に染みたんです。そして、当時、数少ない「おめでとう」と言ってくれた人のことはずっと大切にしようとも思いました。でも、それはやはり昔から親しい関係の人でもありました。

「おめでとう」と言ってくれた人の仕事は応援したい

自分の仕事の成功を喜んでくれた人にはお返ししたい。当然、そう思います。私は介護・福祉ネタを書いているので、事業所を運営している人が元から周りに多かったです。ライターがどこかで連載するときは、まずは「この人を取材してこんな記事を書きます」という記事企画を出します。介護・福祉事業所は山ほどあるけど、「この人の事業所は必ず企画に入れたい」と思うのは「おめでとう」と言ってくれた人の事業所でした。私くらいのライターでも書けば、仕事にいい影響が多少は出ると思います(思いたい笑)。

「おめでとう」と言ってきた人からもたらされたお仕事

逆に自分が「おめでとう」と言ってきた人からも同じように「こんな企画があるけど宣伝になるから出ない?」「いいネタがあったらくれない?」など声がかかりました。一つ一つは小さくても、イベントや書籍・記事のネタとして使ってくれることがたびたびありました。

売れている人・旬な人の周りには仕事が集まり、そのおこぼれ仕事にあずかれるようになりました。

気付けば周りはみな出版(連載)していた

そんな「おめでとう」と言ってくれた中の1人が、昨日、公開した記事の坂本孝輔氏でした。

元々、いい人・いい支援者さんだったので、取り上げてきたのもありましたし漫画原作の際にはかなり取材をさせていただきました。

坂本氏は4-5年前(つまりライターになる前)から交流があった人で、今の私をペンネームではなく本名で呼んでくれる人の1人です。

坂本氏の出版が決まった時は、とても嬉しかったのを覚えています。
【認知症の人の「かたくなな気持ち」が驚くほどすーっと穏やかになる接し方】

昨日、この通称「認かた」の編集さんの水沼三佳子氏(すばる舎)から
「連載が決まりました!」とメッセージを頂いたときもとても嬉しかった。

水沼氏には「認かた」の書影の使用許可を取る際によく連絡をしていて、公開前の記事を「いいですね!」と褒めていただいていたからです。

「自分が売れたのは周りの人に恵まれていたから」の謎

私も心底そう思いますが、スピリチュアル的な意味ではなく、周りの人が取材源になってくれた・色々な仕事を振ってくれたからこそ今の私がいると思っています。

恐らく皆さん、そんな気持ちから「周りの人に恵まれていた!」「運が良かった」と言うんじゃないかと思います。

「良かったね!」「おめでとう!」というのはタダ!!

そんな経験から、私は内心「羨ましい」と思っても必ず言います。自分がされて嬉しかったことは相手も嬉しいと思うから。

誰も「祝いの会を開いてくれ!」までは思っていないと思います。ただ、自分が成功したときに喜んでくれて、かつそれを口に出してくれる人は少ないから心に残るのだと思います。

何より「よかったね!」「おめでとう!」と言うのはタダです。言われた側も気分がいいしいいことづくしじゃないですか。

ひがみ・妬みの気持ちは何も産まない

他人の成功をひがもうが妬もうが何も産まれません。そんな気持ちを持った自分を恥ずかしい・嫌な奴と思うことはあっても、そこから進まなきゃ何も産まれない。
羨ましいから足を引っ張っても、自分にお得なことがあるわけじゃない。むしろ自己嫌悪に陥るだけですよね。

「売れっ子同士が仲良し」の謎はこんなところにあるのかと思います。
①人の成功を喜べる人柄である
②1人が売れると周りはそのおこぼれ仕事をもらえることもある
③自分もその人の役に立ちたいと思う

こんなプラスの循環から生じることだと思います。

そして、私の人間関係も昔と大幅に変わっていません。周りの人に恵まれているなと思っています。

田口ゆう
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