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令和ロマン、まだ途中。「ロマン」で終わらせない男たち
なぜ今、令和ロマンへの想いをnoteに書き留めようと思ったのか——正直、自分でもわからない。ただ、一つだけ確かなのは、「ものすごく応援したい!」と心から思える芸人が、彼らだということ。
令和ロマンのM-1優勝は、単なる「漫才の勝利」ではない。
そこには、泥臭い努力と、何度打ちのめされても立ち上がる執念があった。
2023年のM-1アナザーストーリーを見た瞬間、私は完全に彼らの虜に。
高比良くるまは、ボケという名の“自由なエース”として場をかき乱し、松井ケムリはツッコミという“司令塔”としてそのすべてを的確にさばいていく。まるで、漫才という試合を制するトップアスリートのようだった。
特に印象的だったのは、2023年M-1決勝。
切磋琢磨してお笑いライブを作り上げてきた【ヤーレンズ】との戦いは、わずか1票差で優勝が決まった。
どんなに笑いを生む天才でも、努力なしに頂点は掴めない—
そんな現実を突きつけられた彼らは、優勝に満足することなく、間髪を入れずに高比良くるまが放った一言に震えた。
『来年も出ます!』
その宣言は、過去の栄光にすがるものではなく、未来への覚悟そのものだった。
そして迎えた2024年のM-1。彼らは宣言通り舞台に立つ。
令和ロマンは「漫才師」としてのプライドを胸に、トップバッターという不利な順番をものともせず、完璧なネタで2連覇を成し遂げる。漫才師にとって「トップバッター」は不利な状況とされがちだ。後半の組の方が印象が残りやすいというジンクスがあるからだ。しかし、彼らはそんなジンクスすら笑い飛ばすかのように、完璧な空気を作り出し、場内を一瞬で令和ロマン色に染め上げた。
あの瞬間、漫才ファンだけでなく、努力が報われることを信じたいすべての人の胸を打ったはず。
ただ夢を語る存在じゃない。
令和ロマンは夢を現実に変える“本物”。今、彼らはまさにビッグネームへの階段を駆け上がる途中。飛び出す者は必ず叩かれる——だが、打たれっぱなしで終わる高比良くるまではないと私は思っている。その姿を、私はこれからも見続けたい。
📺令和ロマンのヒストリーをもっと知りたい方へ
「M-1グランプリ2023アナザーストーリー」は必見。
感動的に作られた内容だったとしても、令和ロマンとヤーレンズが繰り広げた激闘と、その舞台裏にある彼らの“ロマン”を映し出す内容は確実にドキュメンタリーだと今でも思う。
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(Amazon プライム、Netflixユーザーの方は無料で見れるはず)