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似顔絵
人生で初めての似顔絵
人生において自分から似顔絵を描いてもらおうとすることは
滅多にないと思う。
うちが書いてもらったのもすごくすごくたまたまだった。
建物全部がセレクトショップのようになっていて、
階段の踊り場にその人はいた。
デッサンのように似顔絵を描いてくれるおじいさん。
15分500円という破格の値段でかいてくれました。
15分間の静寂。全く話さず、こちらはずっとじっとしているだけ。
おじいさんのえんぴつがいったいうちのどこを書いているのかも
検討がつかない。
どこを書いているのだろう?
どこを修正しているのだろう?
どこまで描けているんだろう?
そんなことをぐるぐる考えていると、
「できました」
人生で初めての似顔絵
第一印象は、「似てる~~!」
その場で見たときは、似顔絵とはまさにこのことだなあと思いました。
持ち帰り、家で飾ってみた。
うちは左右の口角の上がり方が違う。
それまでもが描かれていて、再限度がえぐい。
家に帰ってまじまじと見た感想。
「卑しい」
笑い方があまりよくなかったからかもしれないが、
愛想笑いをしている感じがした。
愛想笑いってこんなにも卑しいものか…と衝撃だった。
自分の笑顔は好きだが、愛想笑いは好きではないなあと思ったし、
愛想笑いをしていても、この顔なら他人に心の内がバレてそうだなあと思った。
愛想笑いをするような生活はしたくない。
笑顔を出すときは、全力の笑顔になるような生活をしたい。
デッサンの似顔絵だからこそ、出た自分の本性…。
現実を突きつけられた感じがした。