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ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ (映画)の個人的レビュー 辛口~甘口

今回はファイブ・ナイツ・アット・フレディーズの感想をファン目線(甘口)ファンではない目線(辛口)で書いていこうと思います。
この映画に興味がある方は、ぜひこの記事を最後まで読む前に「今すぐ」本編を見てくださいw

アマゾンプライム加入してればプライムビデオで見れますのでぜひ!

もう見たよという人、ネタバレ気にしによという方は、ぜひ最後までご覧ください。
「辛口見たくねーよ」という方は飛ばしてくれていいですw

では改めまして。


辛口レビュー

今回のこの映画、ジャンルは「ホラー」となっていますが、正直ホラーではない。

SFミステリーアドベンチャーホラー添え
である。

というのも、ホラーとは基本的にはジェイソン、エイリアン、エルム街のフレディ、レザーヘッド、貞子などの「怪物に蹂躙される」モノが多い。

で、この「怪物」についての定義で、個人的にわかりやすくていいなと思ったモノを抜粋させていただくと

  • 言葉を発しない(意思疎通が出来ない)

  • 正体不明

  • 不死身

の三つ

先にあげた「ホラー映画」の怪物たちは、基本的にこの要素を2つ以上含んでいる。

で、今回のファイブナイツアットフレディーズ。
まず怪物役は「ダムダム」言ったり歌ったりはするが、言葉を発しはしない(例外的に夢の中で金髪の男の子と会話するくらい、その上真犯人は人間)
でも見た方ならわかるが、明確に登場人物、特にアビーちゃんと仲良くなるシーンが挟まっている。

勿論このシーンのおかげで、後の「仲間入りさせられるシーン」が怖い物になるのだが、正直子供たちの遊びまわるシーンにしか見えない。ドラえもんとのび太君たちが楽しそうにしているシーンくらい明るく爽やかw

まあその後アビーちゃんのちょっとしたいたずら心のせいで崩れさってしまうけど・・・

そして正体について。

映画のポスターのせいで、映画の最初も最初、ダムダム襲われる名もなき警備員さんのせいで、正体モロバレ。

例えばスティーヴン・キングさん作品のを映画化したシャイニングや1408号室みたいな「どんな得体のしれない物に襲われるか分らない不気味さ」は最初からない。(お父さん迫真の顔は怖いけど)

そして不死身かどうか。

確かに不死身だが、だいぶ長い時間電気で行動不能にできる。

各ジャンルの定義というほどではないが、個人的には
ホラー・・・怪物、怪異に蹂躙される
アクション・・・怪物、怪異と戦って勝利する
アドベンチャー、ファンタジー・・・怪物、怪異と仲良くなったり戦ったりする
ミステリー・・・「犯人」が人間で、「謎」を解いていく

簡単に説明するとこんな感じに収まると思っている。

主人公と因縁のある犯人ウィリアム・アフトンの弟を含めた子供たちの殺人事件というミステリーと、犯人に騙されて手下の様になっているアニマトロニクストと心を通わせるアドベンチャー、ファンタジーの側面が強い。

なのでこの映画を「ホラー」としてみるとあれ?となる。

後、おばさんと共に登場する弁護士のダグさん。

ちょっとやりすぎだと思う。
頼りない通り越してお人形さんになってる。

そこ行くと叔母のジェーンさん。
色々な所で鮮やかに
「あれ、このおばさんケチでやべー奴じゃん」
という感を出している。

特にあの話が終わって席を立つ際、砂糖をごっそりつかみ取っていくシーン

あれくらいサラッと鮮やかに「無能感」を出して欲しかった

例えば法律の○○条の数字を間違えて「あれ?3条だったか?とにかくそういった法律があるのだ」みたいにしどろもどろになたり、重要な書類を意気揚々と取り出す際にぶちまけたり。

まあ、おかげでおばさんが費用ケチって無能の安い弁護士雇ったんだなと言う事はすぐにわかるけど、犯罪の片棒を担がされそうになった段階で蒼白になって押し黙ってしまうならまだしも、黙って顧客(叔母)の言いなりになりすぎてて見てて違和感を感じる。

そしてチンピラが襲われるシーン
あれ襲われるシーン飛ばしても良かったんじゃない?と思う。
乗り込んだようなことをほのめかし、あいつらから何の連絡もない!これだから若い奴は!みたいなことをおばさんに言わせて行方不明ってことにした後、アビーちゃんと仲良くなって、心を通わせ仲良くなったと思ったら豹変してアニマトロニクスに押し込まれそうになり、駆け付けたマイク君が次々に死体を発見して驚愕!という方が、実はやばい奴らだったんだ感が出ていいと思う。

そして一番気になったのがマイク君のアビーちゃんを一旦諦めるシーン。

ゲーム本編のような弟をアニマトロニクスの口に押し込むという、自分がトリガーとなる行動を起こしてしまったため、あの頃の「仲の良かった家族」に戻りたい、だったらわかる。
でも12歳くらいの子供が、勝手に走っていく弟を追いかけ、足元に飛んできたフリスビーに一瞬目を奪われた隙に車に連れ込まれてさらわれてしまった(まあこのシーンはマイクの思い出であって、もしかしたら真実は違うかもしれないけど)って・・・

確かに自分は弟を目の前でさらわれた事はないので心情を察する事は難しいけど、第三者から見たら
「非力な子供なんだし・・・正直、どうしようもなくね?」
と思ってしまう。

そのせいでなんというか、なぜアビーちゃんの事を思いなおすのか、正直インパクトが弱い。

例えば風船をもっている怪しいウサギ(アフトン)が二人の所に近づいて来て、マイクが弟に2個貰ってくるように指示。
その時、母親に声を掛けられ、そっちに向かって反応している一瞬のスキにさらわれてしまったみたいに、怪しい人物に弟を一人で近づかせた「自分のせいで!という感覚」をもっと強くして欲しかったかなぁ。

まああんまり強すぎると、4人家族でテーブルに座った際、アビーちゃん渾身誕生日プレゼント「お兄ちゃんいつもありがとう、大好き」的な物がお尻のポケットに入ってないと目覚めるのが難しくなるけど・・・


さて、書いててつまらない辛口はここまでにして本題

ファン目線のレビュー

もうね。神。
神ここに降臨。

あんなに元気よく動くフレディー、ボニー、チカ、フォクシーを観れるなんて・・・

ゲームではジャンプスケア意外だとARかVRかファンゲームでしか動かない(ワールドではコミカルに動くけどね)アニマトロニクスがマジのアニマトロニクスで(?)見れる喜びよ。

フレディーさん
ゲームより顎がデカいおかげでしゃくれたおじさんぽっく見えるんだけど味わい深い顔でいい。後表情筋がないため感情が目に出るところがアニマトロニクスという感じが強くてGOOD
身体の大きさも相まって、アビーちゃんが抱き着いた時の
「営業していたころもあんな風に子供が抱き着いたんだろうなぁ」
という感じ。言葉にできないw

ボニー君
かわいいイケメン枠w
なんかゲームの時よりかわいく見えるw
ハートの絵を貰って見せびらかしたり、倒れた後サムズアップしたり、アビーちゃん加入イベントにフレディーさんと歌って踊っての大騒ぎしているアホな男子感www
見てて飽きないw

チカちゃん
カップケーキを使役する紅一点。
他の子より不気味(ゲームでもそうだけど)な空気が強く、紅一点なのに怖い枠。アビーちゃんをガワの中に入れようとするし。
閉店してるからしょうがないんだけど、ピザ咥えて欲しかったなぁ・・・
アホ男子2人と、なんかサボってるダムダムをよそに、アビーちゃん加入を淡々とこなす責任感の強い女の子感がwww

フォクシーくん
主人公マイクを文字通りに引っ掻き回すダムダムダッシュw
海賊の入り江にいるせいで他三人となかなか同じ絵にはいれないのがマジで残念だったけど、最後の方、アビーちゃんを追いかけるためにカーテンから出て来る所、めっちゃイケメンw
他三人(三体?)と違い、ダムダムという専用ボイスを持ってるある意味製作者に気に入られている一人

物語もゲームをそのままなぞったり、明らかな改悪もなくいい感じにまとまってると思う。
ヴァネッサさんそこで出るの!?とは思ったけど、確かに警察関係者に仲間がいれば殺人事件の隠ぺいって楽そうだし、その役割を彼女に持ってくるのありだと思う。

マイク君も、語れるほどに大好きな家族の最後の一人、アビーちゃんとの暮らしを守るため、真相を探るために孤軍奮闘するところもドラマチックでいい。妹思いの権化。
アビーちゃんも多少のいたずらやわがままは大目に見てくれると知っているおしゃまな部分もあるが何のかんの言ってお兄ちゃんへの信頼度MAXな所!後はひどい目に遭ったのにみんなの事(アニマトロニクス、ヴァネッサの事ね)を最後まで案じる優しさが胸を打ちます。

そしてあのおばさんの演技力よw
悪い奴って個人的には上手い人が演じないとしらけると思っているが、あのおばさんは良かったw
物を頼む相手に高圧的、飲み物を驕りもしない上に砂糖をつかみ取っていく。成功報酬の金額値切ったり、アビーちゃん、マイク君の前以外は欲望まる出しwww
何よりゴルフレさん(ゴールデンフレディ)に襲われた後、生きてるのか死んでるのか分からないけど、兄弟の会話の話題に上がらないの哀れ通り越して笑えて来るwww

あと二人はバルーンボーイにビビりすぎw
例えば日本なら市松人形が置いてあって、びっくりするとかなら成立するけど、あんな小さい人形ってw正直もっと大きくて子供と見間違えたとか、大きな首だけ置いてあって生首と見間違えたとかにして欲しかった。
そしてエンディング中のあのシーン。バルーンボーイの顔のもっと激しいジャンプスケアが欲しかったwww

大トリのスプリングトラップ(マイケル・アフトン)のかっこよさ。
なにあれ。
ナイフの血をぬぐう仕草のシーンマジでカッコいい。
何時の時代かでは子供たちに人気のあったキャラクターなのに、演技だけであんなに恐ろしい存在に見えるのがマシューさんさすがすぎる。
最初は問題行動の多いマイク(目の前で弟を誘拐されてるんだから、嫌がる子供の手を引っ張る大人を見てスイッチが入っちゃうのは仕方ないけど)君に仕事を斡旋してくれるいい人で、後に人殺しの顔になるの凄い。

あと欠かせ無いのが悲劇のヒロインヴァネッサさんね。
毒親に洗脳されつつも抗う感じが・・・
母親は何やってんだよ!と感じずにはいられない。
自身の秘密を隠しつつ徐々に打ち解けていった相手の過去のトラウマの原因が実の父と気が付いた時の心情たるや・・・
彼女の演技を見るために(結構丁寧に表現してるので)2回見るのをおすすめします。

最後に

本編クラスの伏線と伏線回収で「そうだったのか!」というアハ体験が出来るのか!?とか、「いや、新たな謎が増えたんですけど!?」とファンの心をつかんで離さないのか!?とか、トイフレ君のあの画像の意味とは!?とか、もう2が今から楽しみで仕方ない。
絶対に劇場に見に行きます。


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