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モヤモヤをワクワクに変えてもらったら、嫌いだった自分まで好きになれて人生第二章に突入した話。

あなたは、ギバー學という人を知っているか?

私のnoteの読者はほとんどが知っているだろうけれど、私はギバーさんを知らないどこかのあなたにも知って欲しい。

なぜなら、ギバーさんを知らなかった数分前のあなたにとって、今日が人生の転機になるかもしれないから。
人生にまとわりつく正体不明のモヤモヤが、楽しくワクワクしたものに見えるようになる、その幸運な1人に、なるのかもしれないから。

これから私の物語をしよう。
私のモヤモヤがワクワクに変わった、その話。
人生第二章が始まった、そんな話。


ギバーさんと出会った2023年を振り返ってみた

人生のどん底の5月


「行きたくない」


息子が、俯いて、拳を強く握りしめて言った。

これが不登校の始まりの日だった。

「…え?」
運動会当日の朝。
慌ただしく準備をしていた私は、思わず聞き返した。


今思えば何だか分からない不安はあった。
不安をかき消すように、「急がないと遅れちゃうよ」と、息子を急き立ててばかりいた。

「行きたくない」



昨日の夜まで、応援団の歌の話をしていた。
玉入れやダンスの話をしていた。
まさか、運動会に行きたくないだなんて。
まさか。


でも、同時に。
あぁ、やはり。
どこかで私が頷いている。



「なんで?どうしたの?行こうよ、きっと楽しいよ?」
上辺だけの虚しい言葉を紡ぎながら、私の心の奥底は、「やっぱりね」「ほらね」「だから言ったじゃない」と繰り返す。


朝から何となく、表情が硬かった。
朝から何となく、あぁ、今日、だめかもしれない、と予感していた。



その予感を見えないように、ギュッとふたをして、不安を奥に押し込めて、必死に準備を進めていた。


入学前に夫と話していたじゃないか。
息子は不登校になりそうだよねと。
保育園が嫌で泣いていた息子だもの。

予想できていたことだ。
そう、予想どおり。
ほらね。



けれど。


現実に、その頑固な固い意思を秘めた、けれど涙に潤んだ目で、「行きたくない」と言われたら。


頭の中は真っ白になるものなのだ。


普通になりたかった私は、子育ても普通にできなかった。

私は今までの考え方も、子育ても、人生も、全てを否定された気持ちで、どん底に堕ちていった。




無念そうな顔で退職して嬉々としてフリーランスを始動した8月

息子の登校拒否により、仕事をやめることになった私。
すぐに、”めぐちゃん”に連絡をした。

「フリーランスになる」




めぐちゃんというのは、在職中から働き方について相談していた人だ。
彼女は、私のWebサイトなどの制作物をたくさん褒めてくれ、実際に自分のコンテンツのWEBサイト制作を仕事として依頼してくれたことがあった。

女性のキャリア支援を掲げて活動をしている尊敬する人であり、頭の上がらない恩人であり、幸運の女神であり、電車乗り過ごし常連のうっかり仲間である。

めぐちゃんは右も左も分からない私と、すぐに一緒に仕事を考えてくれた。
おかげで、私は退職と同時にフリーランス活動を始めることができた。


そして、そのめぐちゃんの関係で、私は次々と新しい世界に飛び込むことになる。




ギバーさんと出会った濃すぎる9月

9月から始まった、Skillme。
Skillmeというのは、めぐちゃん主宰の在宅ワーク基礎講座である。

退職した私のためのような運命的なタイミングで始まった講座、当然私は迷わず飛び込んだ。

11月末までの3か月間、最高の講師の方々の講座を受け、ワークを提出する、とても忙しい毎日が始まった。

現在はSkillme+や、Skillme petitと進化している。


もう一つ、学びラボにも勢いで飛び込んだ。

こちらは、めぐちゃんの盟友(?)うめちゃんが代表の、クリエイターや教育に興味がある人たちが集まるコミュニティだ。
もちろんうめちゃんも魅力溢れる人。


元来、創ることが大好きな私。
仕事をしていたときは、自分をセーブして飛び込まないようにしていたのだが、退職した私を止めるものは何もなかった。

眠れない夜中にうっかり飛び込んだ。

後に、この学びラボのWEBサイトの管理や、新たに始まる、そらいろぱれっとという教育事業のWEBサイト制作のお仕事をいただくことになるので、人生何がどうつながるか分からないものである。 

この頃である。
私がギバー學という存在を知ったのは。

めぐちゃんの周囲に突如と現れ(たように見えた)、私の幸運の女神であるめぐちゃんに尊敬される人。
壁打ち3時間はもうギバーさんの代名詞だ。

このギバーさん、学びラボの運営さんの1人だったのである。

学びラボにいるギバーさんは、私の目には、ノリのいい楽しそうな人!に見えていた。

私が書いたブログやnoteを見つけると、楽しい反応をしてくれたりする。
優しい。

StandFMを毎日収録している。
「どーもー!あけましてーおめでとうございまーす!!」ではじまるし、謎の呪文「スパカリファラティスエキスピャリドーシャス」とか言っているし、一見、楽しいキャラのおもしろお兄さんに見える。

そしてみんなのモヤモヤをワクワクに、変えるのだとか。

女神に尊敬される壁打ち3時間の人には、なかなか見えなかった(スミマセン)。


でも、のちにStandFMをよく聞くようになって分かった。

ちょっとふざけた内容かと思いきや(たまにそういうのもあるけど)、毎回リアルで新鮮な濃い感情や、深い思考や経験を熱く語っているのだ。
(そして、挨拶に出てくる「明けましておめでとう」にも「スパカリファラティスエキスピャリドーシャス」にもきちんと理由があるのである。)

ギバーさんの思考や経験を知ることは私自身に新たな気付きをもたらし、感情の波と共に入ってくる情報は私の心をぐあんぐあんと揺さぶる。

しかも、ものすごく勉強されている。
壁打ち3時間や、モヤモヤをワクワクに変えるというのは、はったりでも何でもない。
ギバーさんの摩訶不思議な呪文による幻などでもない。

確かな理論に裏打ちされた本物だ。

インプット欲の高いときは移動中や家事中に聞くようになった。


そしてギバーさん、Skillmeの人ではなかったのだけど、Skillmeをメンバーのごとく愛して楽しんでいる方だったので、Skillmeの3か月間ずっと、ギバーさんがSkillmeを楽しむ様子を一緒に楽しむことになる。

そして、Skillme後はWemakeというこれまためぐちゃん主宰の、在宅ワークの横のつながり、誰も否定しないコミュニティで、大人気コーナーを持ち、「さみしい夜にはペンを持て」という本の流行を生み出す。

ギバーさんの影響力はすごい。

私も影響されて10日間日記チャレンジをした。
仕事する時間が無くなるほど書き続けてしまい、6日で挫折したのだけど。

その話もとても楽しいのでしたいけど、また別の時に。




渾身のアウトプットとギバーさんの反応が楽しい10月

Skillmeでは、いくつかワークの提出が必須だが、私は切実に技術を必要としていたし、最速で身に着ける必要があったので、自主課題にも積極的に取り組んでいた。

そこでアウトプットとして発表したのが次の2つである。

Instagramで架空の団体「はぐくme」の投稿を作成

ペライチで架空の団体「はぐくme」のLPを作成

この架空団体「はぐくme」に、ギバーさんが、面白い反応を示したのである。


Instagramの投稿後には、ライバル心を燃やして「○○me」大喜利を始められた。
27個の「○○me」。
その中の私のお気に入りはこれ。


これをつければ可愛くなるっ! ネコミMe


可愛すぎる。


ペライチLPの公開後にはなんと、架空団体「はぐくme」に入会希望と宣言してくださった。
架空団体なんですけども。

「入会いいですよ!1桁目のメンバーは運営で!」と遊びでお返事して数日後。

「はぐくmeの活動を一緒にやりたいです!個別相談のところ、私できます!ぜひご検討を!!」
熱いDMがきたっ!!!!

あー面白い。あなたもう運営ですって、入会していますって。
架空ですけども。

もちろん、私はこの2つのアウトプットをふざけてやったわけではない。

理念にも内容にも画像にも構成にも、1つの物語の創作として、かなりの時間と想いを込めたから。

ギバーさんは、その熱量を真正面から受け取ってくれたのだ。

それをノリ良く楽しみながら返してくれたのだ。
とてもうれしかった。



いけちゃんから始まるプラスの部屋快進撃

ある日、Skillmeのメンバーのいけちゃんが、ギバーさんと壁打ちをしたことを発信した。

ここから、ギバーさんの伝説が始まった。(私調べ、諸説あり)

SkillmeやWemakeのメンバーが続々とプラスの部屋に入り、モヤモヤがワクワクになった!と言って出てくる。

そしてみんな、3時間だった!4時間だった!と言いながら、誰もが良い時間だった、もっと話したかったと言う。

そんなことってある??
1時間も話したらヘロヘロじゃないの???

ところがどっこい、なんと実際におかわりした人もいるのだから、これは真実なのだ。

彼らはギバーさんとの約束のnoteやStandFMを公開し、教えてくれる。
どんなモヤモヤがワクワクに変わったのかを。

私は続々発表されるその様子を見て思った。


私のモヤモヤも、ワクワクに変わるのだろうか。

何度もDMを書こうと思った。
書いて送る寸前までということも何度もあった。
でも送らなかった。

私には一人になれる3時間が、どうしても作れなかった。
物理的に。

息子につきっきりで精いっぱいで、本当に一人になる時間などなかったのだ。



私の人生第一章はモヤモヤと共に

小さい頃の私

私は、自分が嫌いだった。

親からは、「時間を守りなさい」「謙虚でありなさい」「100点は当然」「努力をして、努力は見せない」「自慢しない」というような価値観を当たり前の常識として教わった。

とても日本人的で、親の言うとおりにできたら立派な人格者になれたのかもしれない。

親は親で、私に良かれと教えていたと思う。
その時代のしつけとはそういうものだった。

今は孫である息子や娘に対して、違う対応をしてくれる。
だから親を責めるとかではなく、そういう環境だったということが言いたい。

その環境は、私にとっては厳しかった。

時間を守るのは、大変だった。今思えば親に訓練されていた。
5分前どころか30分前は当然、1時間前に目的地に着くのが良いとする親だったので、ギリギリに到着なんてしようものなら雷が落ちた。
何分前に着けるのか、出かける際には激しいストレスが付きまとうようになった。

100点を取って嬉しくて見せたら、「自慢しなければ良かったね」とため息をつかれた。
だから、怒られたくなくて、そっと100点の答案を見せたら、今度は「次も取りなさい、すぐ気を抜くんだから」と言われてしまった。
確かにケアレスミスの多い子だったから、それもそうだと落ち込んだ。

電車でお年寄りに席を譲ったら喜んでくれたんだ、と報告した。そしたら顔をしかめて、「そんなことを言いふらさなければもっと良かったのに」と悲しがられて、非常にショックだった。

締め切り間近になって、学校の展示会に出すための宿題の絵をたくさんたくさん描いた。
私としてはいい絵がたくさん描けたので、見せたくなって。
見てみてーと親に見せた。
親は一瞥してため息をひとつ。
「コツコツ毎日描くべきであって、締め切り間近に適当にやるものではない」
締め切り間近に描いた絵は、見てもらうことも叶わなかった。


結局私は親の期待に反して、
時間を守ることは大きなストレスだったし、謙虚であるには見てほしい自分を押し込めないといけなかったし、毎日コツコツした努力はできなかった。


褒めてもらいたくて祖母のやる茶道を習い、褒めてもらいたくて絶対受かる親おすすめの高校に進学し、褒めてもらいたくて親の決めた大学を受験して進んだ。

でも、褒められることはなく、いつまでたっても私は私が嫌いなままだった。



大人になってもダメな私

私は、だらしない。

就職し、家を出て一人暮らしになった途端、かろうじて保っていた張りぼての自分が崩壊した。

家は片付かないし、時間はいつもギリギリ、毎日小説を読んで徹夜。

土曜日は朝から小説を読んで、トイレも忘れ、食事も忘れ、そのまま次の日の朝まで読み続けた。
そしてぷつんと電池が切れるように眠る。

目が覚めると、体があまり動かない。

あれ、なんでだろう。

とりあえず、パンとかウインナーとか食べてみる。
わ、体が動いた!

だらしない生活から、食事をとらないと体を動かすエネルギーがなくなるという、生命の基本を実感する…。

私って、こんなダメ人間だったのか。


すぐ忘れるから、アラームやスケジューラーで通知をもらわないと予定通りにできない。

コツコツ毎日なんてできない。

締め切りギリギリになることが多い。
ギリギリになってのめり込んで、その間は他のことがおろそかになる。

それが終わるとのんびりしてまた同じことの繰り返し。

私って、本当にダメ人間だった。



モヤモヤとの闘い遍歴

エニアグラムとの出会い

長男が生まれて数年は暗黒時代で、たぶん鬱っぽかったと思う。
あまり思い出せないが辛かった。

数年後、多少育児に余裕が出たころに、Instagramを始める。
私の人生第一章における分岐点の一つだ。

私はInstagramにいるキラキラして見える人たちに強く惹かれて、彼らのようになりたいと思った。

彼らは自分を大切にしているように見えた。
自分を知っていて自分の個性や良いところを生かしているように見えた。

私は私を好きになる方法が知りたい。 

私も何者かになりたい。

その中でエニアグラムを知り、さっちゃんという心理学の専門家に診断してもらった。
2022年の2月のこと。
彼女には息子の相談にもたくさんのってもらった。
私にとって大切な恩人の一人だ。

エニアグラム診断でZoomがさっちゃんとつながる瞬間、私は口角をきゅっと上げて、ニコニコ笑顔に擬態した。
意識的に、笑顔をつくることが私の処世術であった。

その顔を見た瞬間に、さっちゃんは、2-1(神様騎士)だね、と言った。
まだ何も話す前から。

「とんかつを家族みんなで分けるとき、どうする?」
私は考える。

一番大きいおいしい部分は夫に、次に食べやすい柔らかそうなところは子どもに、端っこの余りを自分に。

これは、私にインストールされている親の教えだ。
いいものは他の人に譲り、自分はあまりものを選ぶことが、当たり前だと教わった。

さっちゃんに次に言われたことは衝撃だった。

「私、おいしいところを自分が食べるよ」

自分はあまりものを選ぶことが当たり前と思っていたのに、みんながみんなそうじゃないということに驚いた。

これがエニア2(神様)の特徴なんだとか。


「洗い物はコップからするでしょう?」
え?見てた?
はい、私は洗い物はコップから。
洗う順番は決めていて、その順が一番効率がいいと思っている。

「エニア1(騎士)だねー」

私は2-1(神様騎士)。

30分ほどの対話で、あらゆる思考や行動を言い当てられて、すごいものだった。

「もっと、自分を優先していいんだよ、みんなが自己犠牲していないんだよ」

そうなんだ、自分を優先してもいいんだ。


私は何者なのかが少し分かった。

自分が大切に思うことや嬉しいと思うことが何なのかを知って、少しずつ生活に落とし込んでいった。

自分を優先してもいいと言われたら、ストッパーが外れたように、本当に自分を優先するようになった。

なんと生きやすいことか。

私は、自分がやりたいことをやる、そんな気持ちが日に日に強くなってきた。


めぐちゃんのじぶん診断へ

一方で、仕事では、せっかく分かった神様騎士を活かせていなかった。

システム開発のスケジュール管理の仕事が苦手すぎて、全然だめだった。
物事にかかる時間の感覚なんてわからない。
だって毎回集中状態によって速度なんて変わる。
人の進捗なんてもっと分からない。

やらないといけないことがあるのに、やりたい仕事を優先してしまう。
他の楽しそうなことがあれば飛びついてしまう。
そして夢中になって過集中になって、気が付けば時間が経っている。
だからいつもぎりぎりになる。

やりたくないことへの自己犠牲での奉仕なんて無理。

騎士なのに…。
神様なのに…。

自分は、神様騎士として失格なのでは。
もっと神様騎士を使いこなすにはどうしたらよいのか。

そこで、めぐちゃんのじぶん診断を受けてみた。
エニアグラム診断から1年後の2023年2月の話だ。

じぶん診断は、エニアグラムから派生したキャリアグラムを使って、自分に自信をもった働き方につなげるアドバイスがもらえるサービスだ。
今はめぐちゃん忙しくて受付していないが、めぐちゃんが養成したキャリアグラムメンバーが診断してくれるのでぜひ。

じぶん診断では100問のテストを行う。
小さいころの自分を思い出して回答してください、とあったので、小さいころの考え方でテストをやった。

やっぱり、神様騎士の判定が出た。


めぐちゃんにも、私はわかりやすく神様と言われた。
トライタイプは「神様-騎士-探偵」。


王様も少しあるし、最近の様子からは妖精も出てきている気がするとのこと。

僧侶、博士、魔法使いが低かった。
プログラマーだから博士かなと思ったけど低くて意外だった、と言われた。
そこは私もちょっと意外だった。


話し方とか僧侶っぽい感じもあるのにね~とも言われた。
創るのも好きだし魔法使いも高くてもおかしくないのにね、と面白がってくれた。

私はと言うと、ちょっとがっかりした。

僧侶と魔法使いにあこがれていたから。

でもよく考えれば、自分にないから憧れをもっているのだ。
聞き上手な優しい僧侶さんにあこがれ、独創性のある魔法使いにあこがれている。


特に魔法使いは欲しくて欲しくてしょうがない。
のどから手が出るほど欲しいものだ。

でも、ないんだな。

めぐちゃんのじぶん診断から分かった私は、間違いなく私であった。
だったらこれを、仕事に、人生に活かしたい。

神様を活かして、作ったものは積極的に見てみてもらって、褒めてもらったり感想をもらうようにした。

これは私の生き方にバチっとはまって、これを得たいので、活動するエネルギーとなっている。

細部まで手を抜かない騎士として仕事をした。

探偵の最後まで責任感をもってやり遂げる、というのも仕事に生きていると思う。

スケジュール管理と、ギリギリ属なことは、改善できなかったけど。


できるところを伸ばすのだ。

9月に入ったSkillmeで講師のサキさんに新たなマインドをインストールしてもらった。

苦手は克服しなくていい、得意を伸ばす。

それでいいのだ。


でも、まだ何かモヤモヤしている。

私って、もっとつかみきれない抑えられない衝動的な好奇心があるし、寝食を忘れて没頭するような謎の生態もある。


これはいったい何なのか。

神様騎士で説明のつかない困ったダメ生態に、何か説明が欲しい。

私は、まだ謎だ。

私はまだ何者なのか、完璧につかめていない。
(完璧に掴もうとしているあたり騎士じゃないかと思うと笑えるけど。)



ついにギバーさんのプラスの部屋へ

私はギバーさんのStandFM周りをウロチョロしつつ、面談のための3時間、つまり自分のための3時間を作ることができずに、もんもんと過ごしていた。

ギバーさんによってモヤモヤをワクワクに変える人が増えていき、羨ましくてその様子からちょっと離れるようにもなっていた。

そして2024年。
息子は、2年生になった。


私と息子は発達教室に通い、順調に特性に合わせて成長をしていた。

私の子育ては、息子をよく知ることで、良い方向に軌道修正ができていた。

楽しそうに笑う息子を見ることができるようになった。

私は人生のどん底からなんとか這い上がっていた。


そしてもうすぐ夏休みになるころ、私はひらめいた。

夏休みなら、自分のための3時間、取れるのでは。

娘は保育園だ。
息子は学校がお休み。
実家に預ければ…。

自分のための時間が!!!ついに!!!

私は意気揚々とギバーさんに連絡を入れた。

ギバーさんのプラスの部屋の扉をついに叩いたのである。



事前質問でのやりとり

ギバーさんから準備のための事前質問が送られてきた。

回答しようとするが、できない。
自分がよく分からない。

意気揚々と扉を叩いたのに、なんということだ。
返信ができない。


何とか答えをひねり出してみても、きちんと絵文字を入れたり整えたり言葉を丁寧にしたりをしていたら、ギバーさんに返事をできずに数日が経過…。

困ったであろうギバーさんから、
「思いつくままにぐちゃぐちゃなままの気持ちをはきだしてくださいな、全肯定しますので!」と暖かなお言葉をいただき、ようやく返信をした。

そこからは、私は考える時間ができると、思いつくまま送った。

体裁をととのえたりせず、言葉になったばかりの粗削りそのままの状態で送信した。

当日が近づくにつれて、だんだんとのってきて、前日には即答できるくらいになった。

おかげで、私はかなりすっきりした気持ちで、すっかり素のままの自分で、当日を迎えることになった。


当日

ギバーさんとZoomが始まる。
その日、9時からZoomを予定してもらった。

その前に娘を保育園に送り届けるが、間に合わなそうなためギバーさんに連絡。
父に急ぐことが苦手な息子を預けたりしているうちに、やはり数分遅れてしまった。

あー、時間を守れなかったと騎士がチクリと自分を刺す。
でも大丈夫、連絡をする対応はできているのだ、自分を責めすぎない、大丈夫。


あわててZoomに入ったためか、それまでの事前やり取りで擬態することをやめてしまったのか、いつも必ずやる口角きゅっとあげてニコニコ笑顔をしなかったかもしれない。

少なくとも、全く意識をしなかった。

楽しみだったし、それよりも好奇心でワクワクな顔をしていたかもしれない。

どんなふうになるのだろうと探るような顔だったかもしれない。

客観的に自分を見れなかったが、ともかく、待ちに待ったプラスの部屋の扉が開いた瞬間だった。


息子の話

プラスの部屋では、まず息子の話になった。

発達障害の息子の話。
特性や、不登校になったときのこと。

ギバーさんに指摘されて衝撃だったのは、
「1年生なのに、3年生くらいの姿を望んじゃったのかな」
という言葉だった。

私は、1年生ならみんなが時間通りに学校に行くものだと思っていた。
でもギバーさんは、それは3年生くらいでできることだと。

え?でも周りの1年生は時間通りに歩いていたよ?
えー???

息子は自閉スペクトラムとADHDの特性をもつ。
新しいことや変化に弱いし、時間に合わせて準備をするのは苦手だ。

それを知らなかったから、普通の子と同じように望んじゃいけなかったのだ、そう思っていた。

でもギバーさんは、1年生にはそれは難しいよ、3年生だよと。
息子だからできないと思っていたのだけど、他の1年生もできないのだと。

たしかに、初日から不登校になるその日まで、私は息子がゆっくりして遅れそうなことが許せなくて、怒鳴って急がせて、遅刻はさせなかった。

私は、1年生の息子に、3年生くらいのレベルを要求していたのだ。

息子の不登校の原因そのものは、特性によるものだし、特性に合わせた支援によって改善があるので、そこは疑わないが、確かにその時、私の中の神様騎士が「人を待たせるな、遅刻は許さない、これが息子のためなのだ!」と暴れていたという事実に衝撃を受けた。

無自覚に、無意識に。

神様騎士をよく知って、コントロールしなければ。


それから、どうやって息子がいい感じになってきたのかという話になった。

特性に合わせた配慮をしてもらったり、親としての対応も変えたことを話した。

息子の癇癪の時の対応を話していたら、いつの間にか自分の話になった。

くるっと話が転換したのだ。

私の感情は「ゾーン」で爆発する

「多角的視点~くるっと」
ギバーさんからドラ〇もんの秘密道具が出てきたかと思った。

息子の感情爆発の話から、私の感情爆発はどうしているのか?という話にくるりと変わった。
多角的視点、面白い。


私は、今、WEBサイトの仕事が楽しくて仕方がない。
この「仕事」に、ストレス発散など、エネルギー投入しているなと考えて、
「仕事」で感情をコントロールしているかもしれないと、そう答えた。

そして、「いい仕事」ができるとき、ある特有の感覚があることを話した。


「ゾーン」に入ったような不思議な感覚だ。

「ゾーン」には好きな時に入れるわけではない。
考えて考えて考えて、さらに考えまくっていると、ある時ちょっとしたひらめきがあり、「ゾーン」に入る。


「ゾーン」に入ると、その小さなひらめきを実現させるために全集中状態に入る。


トイレも行きたくないし食事はいらないし寝たくもなくなる。
「ゾーン」に入っている間は何をしていても頭の中がそれでいっぱいだ。


すると小さなひらめきがまた別のひらめきを呼んで、どんどん膨らんでいく。

それを文章や、WEBサイト、デザイン、画像など、何かのカタチにできたとき、「いい仕事」ができるのだ。


私はこの感覚が好きすぎて、仕事が好きなのかもしれない。
この感覚を味わいたいがために仕事をしているかもしれない。



「ゾーン」の正体

「博士モードかな?」
ギバーさんからゾーンの正体をさぐってもらう。

次は「ゾーン」に入るときと入らないときを深堀してもらった。


本を読むときは「ゾーン」に入る。
→自分で自由にイメージができるから。

プログラムを作るときは「ゾーン」に入る。(私はプログラマーなので)
→必ず形になるから。

Tinkercad、Womp、デザインは「ゾーン」に入る。
→数値をいじれば必ずイメージ通りになるから。

イラストを手書きで描くときは「ゾーン」に入らない。
→手が思った通りに動かなくて、思った通りの線が引けないから。

日記や文章を書くときは「ゾーン」に入る。
→考え続けていると構成や展開が思い浮かび、「こう書けば成功する」パターンが見つかるから。

つまり、成功パターンが見いだせる体験をしたものについて、ゾーンに入るらしい。



さらに、ゾーンの発生メカニズムについて解明してもらった。

そこでギバーさんが核心をついてきた。

「ゆちさん、スケジュール管理苦手ですよね」
「優先順位決められないですよね」
「締め切りまで長いとのんびりしちゃいますよね」

なぜバレているのか…!!!


そうなのだ、自分にモヤモヤすることの一つだ。
騎士なのになんでなの??

事前質問で書いたかなぁ…。

「それ、デッドライン症候群です」

デッドライン症候群

この曲、私のことを歌っているよね。

どうにかなっちゃって、チョーアブネーけどギリセーフ


え?でもゾーンと何の関係が???

いやいや、でも!!!
締め切りの数日前に出すこともあるし…。

「それ、他の締め切りがあるんじゃないですか?締め切りの前に他の大事な締め切りがあるから、実際に作業できる締め切りが前倒しになっている」

わ、確かに。
自分で締め切りを逆算して早めることがあるけど、そうしないと他が回らないとか、早くしたい目的が何かあるからそうしているのだ。


「デッドライン症候群です」


ひぇ~。

私の神様騎士から外れた、謎の困ったダメ生態は、まさにデッドライン症候群だった。



「締め切りまで遠くて、のんびりしているときには、いいものできないでしょう?」

はいそうです。
そういうときって、考えてはいるのになぜか「ゾーン」に入れないのだ。

締め切りが近くなって焦って追い詰められているときに限って、確かにいいものができる不思議。


「のんびりしているときに、インプットやアウトプットをしてひらめきの種を集めているんだと思います」

なるほど…!!



「だからのんびりするのは大切なんですよ。
それにここでエネルギーをためないと、ゾーンで力を発揮できないんですよ」

なるっほどっ!!!


「ゾーン」の正体は、「デッドライン症候群の効能」だった。


そう、ギバーさんは「デッドライン症候群」を悪いこととは言っていないのだ。


「デッドライン症候群」のメカニズムは、私に必要なメカニズムであり、それを、「使いこなせ」というのだ。



私の思考の流れ

そしてギバーさんは、図解でまとめてくれた。

妖精時期 私の本来の基質。のんびりしながら情報収集をする。
 あれも楽しそう、これも楽しそう、あれもこれもやってみる。
(サブの探偵は今はあまり出てこない?)


締め切りが近くなる。
博士時期 「ゾーン」に入りひたすら考え、全集中。
 ひらめき!完璧になる!喜んでもらえる!


出来た!完成!
神様時期 見てみてー!!!
 楽しんでほしい、喜んでほしい!


騎士時期 反省会。
 うまくいっていたか、完璧か、改善点はないか。


妖精時期に戻る


あー、私の思考の流れが完璧に表現された図が出てきた。


そうだったのか、私は本来の気質は妖精で、「ゾーン」に入るときだけ博士になるのか。

じぶん診断のキャリアグラムの数値で、博士が低かったのは、キャリアグラム回答時に「ゾーン」に入っていないからだと。

神様騎士は、子どもの頃の環境によるものだろうと。

あぁ、私のこのウキウキワクワク、ふわふわと好奇心が飛び回って、何でもかんでも手をつけたくなるのは妖精だからなのだ。


周りが見えなくなる過集中のめり込みは、博士が出てくるからなのか。


溢れ出す見て見てーは神様な自分。

完璧にしたい自分は騎士。



モヤモヤがワクワクになった瞬間

そしてギバーさんの全肯定が降り注ぐ。


「ゆちさんは、いいものを創りますよね、人をひきつけるものを。

それって、デッドライン症候群でゾーンに入るからできるんですよ、悪いことじゃないんですよ。

のんびりしてエネルギーを充填して、ひらめきの種をまいて、締め切りギリギリになって、ゾーンに入って完璧を目指す。

だから、成功しているんです。

デッドライン症候群を受け入れたら、もっと良くなる」

私がダメ人間だと思っていた部分を、ギバーさんはくるりと反転して、いいものを創り出すメカニズムの大事な仕組みだと、肯定した。

締切近くまでのんびりすることも良いのだと。
他の事をやってもいい。

締切間近に集中して書いた展示会用の絵を、悲しい気持ちで先生に提出した私を、大人になって今、ギバーさんに肯定して貰えた。



デッドライン症候群を使いこなせ!



締め切りがまだの時はのんびりして他のことをやればいい。

たしかに、あまりやりたくない家事や片付け、この、のんびり時期ならできているかも。

育児にじっくり時間を割いたりしてもいい。

締め切りが近づいたら他のことをほったらかしてそれだけやってよい。

バランスをとっているのだから。
のんびり期間があるから、ゾーンの集中期間に人一倍動けるのだ。


私は、私のやり方で大丈夫だったのだ。

ついに、私のモヤモヤが、ワクワクになった。



私は何者なのか

ダメだと思っていた部分は、妖精な自分と、博士な自分だった。

本来の気質を知って、自分が理解できた。


神様騎士としては変だけど、妖精と博士な自分も自分なのだから。

自分が何者か分かって、どうなったか。


自分て、可愛いじゃないかと思えた。


ワクワクする自分も、全集中する自分も、デッドライン症候群な自分も、可愛いじゃないか。


変わっていようが、普通じゃなかろうが、可愛いじゃないか。

結局、何者でもよかったのだ。

私は私を愛するために私を知りたかっただけだった。

だめだと思っていた自分はだめじゃなかった。

だって、私が好きな文章やデザインやWEBサイトを生み出せているのは、そんな、ダメに見えた私だから創れたものなのだ。


妖精な自分と博士な自分がいなければ、いいものを創れる、創れた、というあの感覚は得られなかったのだから。

ダメな自分は、最高を創るために必要だった。

モヤモヤを違う角度で見たら、それはワクワクの種だった。

そして、私は未来において、何者になる必要もなかった。
私は私であるというだけで、その時その時で、なんにでもなれるのだ。


ワクワクの約束

ギバーさんは私の背中を押してくれる。

「Wompがやりたいんですね?仕事に結びつけてやっちゃいましょう」

「物語、もしかしてWebサイトやLPを作るときって物語を作っています?」

「物語、書いてみてほしいな~」


私は、すぐ、Wompコンテスト応募期間から自分の締め切りを決めた。
お盆期間は全く触れないので、その前日が私的リミットだった。

その日一日はWompに全振りして、講座を見て、いじりまわして、そのうちに「ゾーン」に入った。
子供を寝かしつけていつもなら寝落ちするところ、飛び起きて夜中の3時まで作った。

そうして「金魚ちゃんようこそ」という作品を応募することができた。

私はその時、なりたかった3DCGクリエイターの階段の1段目を登った。


そして物語。
いつか書きたい物語。
未だ、締め切りが先なので、ゾーンがこないのだけど。
アイデアはどんどん降ってきて、ひらめきの種をためている。


人生の第二章が始まった。

私はもう41歳なのだけど、まだ41歳で。
まだ何にでもなれる。

何者にもなれるのだ。



こぼれ話

実は、このnoteの締め切りを一週間延ばしてもらった。

割り込みで急ぎのお仕事が入ってしまったので、時間がまったくなくなり…。

でもちょっと書けそうだったのだ。
ゾーンに入りそうだった。

そこで、1か月伸ばさないで1週間のばしてもらおう!
だってデッドライン症候群だもの~、私ちゃんとわかってる~。


ところが、1週間延ばしたらゾーンに入りそうだったのが、すっかり消えた。


慌てて締切を3日後に変更した。
そして今書きあげた。


ギバーさんの、私との深掘りラジオを聞きなおしたら、デッドライン症候群についてこう言っていた。

「一週間はまだまだ先なんです、それだと5日間は何もしない」

ギバーさんはすべてお見通しだった。


そして、私の荒削りな素そのままの事前やり取りが、ちょっとこわかったそう。
たしかに、素のままだった。

やらかしたー!大変申しわけない!

それでも、真剣に回答した結果で、最終的に深掘りできたから良いんですと肯定してくれたギバーさん、優しいです。
ありがとうございます…!



ギバーさんのプラスの部屋はコチラ

あなたも、モヤモヤをワクワクに変えてもらおう。

くるっと、モヤモヤがワクワクに切り替わる瞬間を、あなたにも体感していただきたい。

その瞬間、人生の第二章が始まるかもしれない。



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