ローム ミュージック セミナー コンサート 2022<宮田大・チェロクラス>
はじめに
たまたまYouTubeでおすすめに、過去の宮田大さんのセミナー動画が上がって来たのを見たのが、今回聴きに行くきっかけになりました。
今年もあるかなと調べてみたら、予想が的中。
まだ席も残ってる。しかも1000円! 安い!
即決でチケットを購入。
※ちなみに、オンラインでアーカイブ配信が500円で、まだ見れます!
(2022年8月7日(日)12:00~8月13日(土)23:59まで)
ご興味がある方、是非!
Program
受講生によるソロ演奏
チェロに詳しくない私でも、五人それぞれの演奏に個性を感じて、とてもワクワクドキドキさせられました。
トップバッターの佐藤さんは、美しく花々が咲き誇る庭園風景が目に浮かぶ音色。
水野さんは、ビートを感じるカッコ良い演奏。
佐山さんは、いぶし銀のような魅力を感じる、味わい深い音。
三井さんは、森の中で演奏を聴いているような感覚になる、不思議な音色。
香月さんは、陰と陽のコントラストがカッコ良い、煌びやかな演奏。
同じ楽器でも、弾き手によってこんなに受ける印象は変わるのかと言う驚き。
曲そのものが持つイメージのパワーも大きいとは思いますが、選曲が本人の希望なら、そこにも個性は表れていると感じます。
ピアノ演奏はすべて、ジュリアン・ジェルネさんによるものでしたが、音がふわっと優しく、受講生を包み込むような温かさを感じました。
講師によるソロ演奏
宮田さんの演奏をじっくりと聴くのは、昨年のピアソラ・フェス「リベルタンゴ」の東京公演を配信で見た時以来。
大阪公演はリアルで見させて頂いたのですが、その時のメンバーに宮田さんはいなかったので、生音を聴くのは初めて。
わくわくしながら耳をそばだてて、最初の一音を待ち……見事に心奪われました。
受講生の皆さんも、テクニックが光る美しい演奏でしたが、宮田さんの演奏は、もう理屈抜きに、心を揺さぶるパワーを感じるんですよ。
押し寄せては引いていく波のような、エネルギー。
それでいて、音色はこってりせず、さっぱりもしすぎず、すっと胸に自然と沁み入るような不思議な感覚で。
一体どこに違いを感じるのか……自分でもよくわからないのですが、この時感じたことをずっと思い出に残しておきたい、と思ってこのnoteを書きました。
感動の一部でも、シェアできたら幸いです。
受講生と講師によるアンコール演奏
※後日、書き忘れていたことに気付いて、追記しました!
チェロ奏者が全員勢揃い!
亡き王女のためのパヴァーヌの演奏は、圧巻でした……!
ソロ演奏では、私の場合、静かに雨が降っている離宮の中庭のようなイメージが浮かぶ曲なのですが、今回の演奏、音の重厚感から、まったく違う印象を受けました。
何故かチェロの音の重なりが、雄大な川のうねりを思わせ、中華的なサウンドのように聴こえる不思議。
長江や黄河のほとりに立てられた宮殿で、川を眺めながら演奏を聴いている感覚でした。
周りで聴いていた他の方は、どんな印象を持たれたのか、ぜひ訊いてみたい……!
同じ曲でも、演奏の違いでここまで印象が変わるのかと感じた、私にとって、稀有な時間となりました。