常陸大子町へ行ってきた
ほしおさなえさん著『金継ぎの家 あたたかなしずくたち』を数週間前に読了して、初めて知りました。
『飛騨春慶』という漆器。
私は、工芸品が大好きです。ただ、ただその美しさに魅せられます。見ているだけで幸せな気分になります。
小説の内容は…
金継ぎを仕事にしている祖母と2人暮らしをしている女子高生の孫が、祖母が大切にしている赤い漆のかんざしを見つけ、そのかんざしと飛騨高山への祖母の想いを聞いて夏休みを利用して旅に出ます。
旅は、高山だけでなく、茨城県大子町へも行くのですが、調べてみるとあるではないですか、大子町に本当に。
それで私は、直ぐに特急券を手配しました。
小説の中でも朝早く出掛けないと「水郡線」の本数が少ないので乗り継ぎが大変云々と…本当に少ないです。
往復スーパーひたちとときわの指定席を予約。往きのスーパーひたちは普通席の空きが無くグリーン車1席しか残ってなくて、紅葉シーズンだから仕方ないし、こんなことでもないとグリーン席座らないし。
実は私、大子町に出かけたのにはもう1つ理由があり、それは奥久慈のしゃも丼食べてみたかったからです。最近「北関東のグルメ」の放送多いですよね、それで観て知りました。
Googleに保存していたのです。
両方のお店がすぐ近くにあり「これは行け!」ということだと。週末は絶対並ぶのを見越して開店前に着きたかったのもあって、グリーン車ですが朝のスーパーひたちに乗ることにしました。
2024.11.23(土)
スーパーひたちのグリーン席は快適でした。シートのスペースが広くとってあるのでゆったりできます。
私は、柏から乗ったのですが、水戸まで1時間くらいで、あっという間です。
このまま仙台まで行って『牛タン』食べるのもいいなぁなんて(前日に利休の牛タン食べてます)。
水郡線は、紅葉の季節もあって朝でも混雑していました。窓の外の景色はあまり紅葉を感じられませんでしたが、水面に映る緑が美しかったです。川の水が澄んでる証拠ですね。
1時間半余り水郡線に揺られて大子町へ到着。
まずはししゃも丼・『弥満喜』
駅から徒歩5分とかかりませんでした。しかし、予想通りお店の前には人だかり、駐車スペースも満車でした。
早速、名前を書いて順番を待ちます。私は18番目です。
この日は、団体予約が入っていて奥の座敷は使えず4つのテーブル席のみのようで時間がかかるそうです。
器而庵
待ち時間を使って漆器のお店に行きました。
弥満喜からすぐです。元呉服屋さんをリノベした店内はとても落ち着いてました。
残念なことに30日から水戸で展示会があるとかで品薄状態だったんです(今日はついてないかも…)
自分用の御椀が割れてしまい、できればちょっと大きめの汁椀が欲しかったのですが、合う器もなく、箸も長めの箸しかなくて、それでも買ってしまいました。色々言い訳つけて…御椀もお箸も軽いです。重いモノは苦痛になってきているので、やっぱり漆器は良いです。
お店の方と小説の話やら、孫の話やらで結構弾みまして、時間も経っていたので、弥満喜へ戻ります。
待ってるお客さんも増えてて名簿を見るとあと5番目くらいこのまま外で待つことに。
開店時間11時、13時前にようやく店内へ。2時間待ちは何十年か振りです。
待ちに待った『しゃも丼』はお肉の弾力があって美味しい。それよりしゃもの出汁のスープがすごく美味しかったです。
好みを言えば、私は人形町の「玉ひで」の親子丼に2切れのってるしゃもの方が旨味があって好き。肉がもう少し大きくカットされてるとじっくり味わえたかもしれません。
しゃものスープ本当に美味しかったです。
余談ですが、私の鶏肉1番は『比内地鶏』ですね、今のところ。
コーヒーが飲みたかったので、目星をつけてたCafeに向かいます。しかし、こちらもお客さんが並んでいます。諦めました。
器而庵の店員さんお勧めの雑貨屋さん立ち寄りました。多数の作家さんの作品がところ狭しと並べてあり、ワクワクします。多彩なアイデアに感心しました。
お店を出て少し歩くと長い階段がありました。
せっかくなので参拝します。登りながら、あ~、100段くらいなら大丈夫そうと思っていたら、残り10段くらいの所で息切れ。やっぱりこんなもんかナンテ喜んだり、ガッカリしたり。
階段上からの眺めは良かったです。街の向こうに山が連なっている。そういう景色はホッとします。
十二所神社は小さなお社でした。
休憩できるCafeを探し歩きます。雑貨屋さんでもコーヒーを頂けましたが、商品ののってる机の少しのスペースでしかも椅子が丸椅子だったのでやめました。
駅前にコンビニもありません。
とぼとぼ歩いていたら、建物の2階のガラス越しに休んでいるような方がいたので、ひょっとしてCafe?と思い直行。
そこは、観光協会も入っていて2階と3階にテーブルと椅子があり開放されていました。
まずは1階で店員さんお勧めの今年摘んだほうじ茶と小さな米粉クッキーを頂き、3階で休ませてもらいながら、暇つぶし用に持参した『52ヘルツのクジラたち』に没頭しました。
時間を持て余しても電車が14時台は無く、予定の15:52までここに居るしかありません。周遊バスも時間的に無いし、車じゃないとこういう所不便ですよね。
ここの建物は、新しくおトイレも綺麗でしたから、これはこれで充分でしたけど。
帰りもまた1時間以上水郡線に揺られながら景色を楽しむつもりでしたが、あっという間に暗くなりそれも叶いませんでした。
こんな日もあると思い水戸駅で夕食と缶チューハイを買って特急の中で楽しんで帰りました。
私は、これからもこんな聖地巡礼みたいなことしてみたいと思います。
お付き合いありがとうございましたm(_ _)m