見出し画像

3歳の孫とXに乗る日帰り旅

 私には鉄道好きの3歳の孫がいます。
私の末息子もトーマス→プラレール→新幹線、その後トミカに夢中になっていたので、イベントに行ったり、近くの線路で電車を眺めたりするのが好きでした。

 先月熱海からの帰り踊り子号サフィールの動画や写真を撮って「今度一緒に乗ろう」とメッセージと共に送りました。
 そしたら、「ばあばの所に行く」と言い出したらしく父子で来ることになりました。

 私は、サフィールに乗りたくて私の所に行きたいと言ってるんだと思いました。でも、孫は神奈川県に住んでいるので、こちらに来てサフィールに乗るのはいかにも…です。
 なので、私自身が以前から乗ってみたかった『スペーシアX』に乗ることにしました。
できればプレミアムシートが良いと思い予約サイトを開くと案の定満席です。
まぁ、そうですよね、土曜日の朝の下り列車なので、20日前では既に満席ですよ。
 私は、せっかくだからプレミアムシートに座りたい。でも、孫は『X』に乗れるだけで良いので、ここは諦めてスタンダードシートにするしかないか、日程は決っているし。
ふと東武鉄道のホームページをみて閃きました。そうだ!どうせなら『SL大樹』も乗っちゃおう!と。
 今度は『SL大樹』のホームページへ…えっ!転車台広場?見れるの?転車台?
もう、私のワクワク、ドキドキがやってきて止まりません。
 それからというもの、大樹の時刻表、Xの時刻表それらの空席状況とにらめっこ。大樹は大丈夫だけどXが…とか。栃木方面に上手く乗り継ぐ家からの電車が無いとか。しかも、3歳児を連れて歩くことも考えないと…あたふた、あたふた、右往左往。
61歳の脳みそフル回転させてなんとか計画が立ち、指定席も予約完了し、あとは孫が体調崩して中止にならないことを祈るだけです。

 ばあばの考えた計画見ていただけますか?
 13:09 下今市駅着 けごん
 13:30 下今市駅発 SL大樹
 14:06 鬼怒川温泉駅着 
 14:30 鬼怒川温泉駅 転車台入線
 15:21 鬼怒川温泉駅発 スペーシアX
となりました。

 そして前日
幼稚園を終えた足で沢山のプラレールを抱えてやって来た孫は、その夜、やや興奮して21:00に就寝、いつもより2時間遅いそうで、それは睡眠不足で歩かない→抱っこを予感させるものでした。
 1歳児を抱っこした翌日の身体バキバキを経験しているだけに、3歳児の抱っこは恐怖でしかありません。

 さぁて、迎えた当日
先ずは、『けごん』に乗ります。
 孫は、聞き分けが良く手がかからなかったので、早めにホームに到着。20分くらい待ちましたが、他の特急列車を見たり、普通電車を数えたりして飽きることなく時間を潰せて幸いでした。
 座って直ぐシート周りの設備を色々チェックしていました。持ってきた昼食でお腹いっぱいになったところで睡魔がやってきて、間もなく撃沈(笑)

 やはり、駅に到着しても起きてはくれず、仕方なく抱っこして降車。次の大樹に乗る前にトイレに連れて行きたい。でも、エスカレーター無し、エレベーターの前は列ができてる。意を決して階段を使います。慎重にゆっくり、ゆっくり、息を切らしながら昇って、降りて…抱っこ心地が悪かったのか、ちょうどトイレの前で目覚めてくれて、私も解放されました。

 大樹がやってくるホームでは、今か今かと待っている乗客が大勢いて、子供だけでなく大人もワクワクを身体で表してる感じで、こちらも楽しくなります。
 孫は、ホームに到着したSLをただ、ただ、じぃーっと見つめていました。「固まってる」という表現が1番ぴったりです。
 その後、石炭をくべる所を見て、今度は興奮。トーマスで見たと言ってはその様子を話してくれます。
 大樹の走行中は、アテンドの方から日付スタンプを押してくれた記念乗車カードやシールをいただいたり、写真を撮っていただいたり、30分かけてゆっくり走行していても飽きずにいられました。

 鬼怒川温泉駅に着いて転車台広場へ直行します。待ち時間も飽きるのではと心配しましたが、本物の転車台を見て嬉しいようで、観察していました。
それでも、SLが入線してくると、これまた、子供だけでなく、大人もみんな興奮しています。もちろん私も。
 孫は、やはり固まっています(笑)
 私は、この孫が末息子の幼少期と重なり、ここでこうしてる時間がとても嬉しくて楽しくて、大事な時間になりました。

 このあとは、孫の大好物ソフトクリームをご褒美です。よく半日、自分の両親から離れて泣きもせずに、ばあばに付き合ってくれました。感謝です。
 『HACHIYA』さんでソフトクリームを食べてバウムクーヘンをお土産に買って、次はいよいよスペーシアXです。

 ホームには既にXが停まっていました。疲れてるはずなのにXを発見した途端スキップのような、小走り…ふふふ、それはかわいい姿でした。

スタンダードシートです

 乗って直ぐに又探検が始まり、私も興味津々化粧室の探検もしました。どこもかしこも、キレイに清掃されていて気持ち良かったです。

 あっという間に降車駅
迎えに来ていた父親に報告が止まりません。それだけ、楽しんでくれたのだと私は思っています。

 孫がいつまで鉄道好きでいるかわかりません。何が好きでもこれからの成長が楽しみでたまりません。

 私を信用して、私に大事な息子を預けてくれた彼の両親に感謝します。
 素敵な時間をありがとう

お付き合いありがとうございましたm(_ _)m

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?