Addictoneの歴史を振り返る③
さて、ギターを作るにはどうしたらいいか。本当にそこからのスタートでした。普通なら、まずギターが当然作れてて
そこからブランドとしてどうやって売ろう?
なんですが僕の場合は肝心なギターを作るところからのスタートです。なんせ一度も作った事もなかったので笑
最初にわかっていた事は
実際に作って売られてるギターの多くは
結構よい値段で売ってるギターでも買ってそのまま現場で使えるという事ほとんどなく
セットアップをきちんとやらないと使えないため、まずギターを買ったら最初にやる事はかかりつけのリペアマンに調整をしてもらう事でした。
『商品として売られている物をちゃんと楽器として使える状態にする』
そうすると、ここがだめ、ここもおかしい、塗装も厚いなどなど、、
そこで、最初からちゃんとしたギターって作れないの?と思ったわけです。
でもギターには価格帯ってのがありますし
値段相応の製作コストってのがありますのでちゃんとしたものを作ると値段もそれなりになるので別にちゃんとしてない安いギターがあること自体は問題ないですし、それはそれで世の中ニーズにも応えている物なのでそういう価格帯のギターを作るメーカーがあってもなんらおかしくない事なんですけどね。
また少し話がそれますが
ギターを作るにあたり方法というか種類が大きく分けて2つあります。
工房かメーカーか。
このことについては少し前に書いたので
こちらを読んでもらえたらと思います
木工加工する道具や機械、職人をそろえて
木工、塗装、組み込みをする
一からギターを作る工房を作るというのは初期費用がかかり過ぎ、一からブランドを立ち上げるには向かない。
固定費も高くかかるので最初から利益をだして回していく事が第一になってしまう。
ある程度資金があり、さらにギター工房やメーカーで経験を積んでいて販売先、営業先などの当てがあるなら可能かもしれないがいきなりギターブランド始めるにしては工房を持つというのはハードルが高すぎです。
そこで僕はブランドオーナーの僕以外は全て外注するという方法でスタートしました。
僕の頭一つだけがブランドの本体で
後は全て信頼できる優秀な人や外部の工房さんに外注しようという事にしました。
材のサプライヤー、加工をしてくれる工房、塗装工房、ビルダー
の全てを同時に探していくことにしました。
ここからまだまだ苦労も続くのですが、良い出会いの連続で
今のAddictoneの形へと繋がっていきます。
Sugi guitarsの杉本さんからのアドバイス、
アメリカの著名ビルダーへのコンタクト、
Tom Anderson氏からの工房の紹介など。
さらには元Ibanez LA custom shopのマスタービルダーMike Lipe氏、
同時期に元Killer Guitars創設者の荒木一三氏に出会うことになります。
次回はまたへんの事を詳しく書こうと思います。
つづく