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Netflix original作品のThe Societyの感想

だいぶ久々の投稿になってしまった。最近読書にハマっていたけど、それをノートにまとめをするだけで満足してしまってこのnoteへのアウトプットまでできていないので、読書の前に最近見たドラマからおさらいしていこうと思う。

私は最近はもっぱら韓ドラか、たまーに日本のドラマを見るくらいで、昔ドはまりしていた海外ドラマ(アメリカ)は全然見てなかった。でも最近よく会う幼馴染からオススメされたドラマを、今度会うときの話題作りのためにもと見てみた。名前は、The Societyで、その名の通り社会に関するドラマ。でもメインは政治。社会学専攻だしそれで興味も持った。

最近見てた愛の不時着とか韓ドラって1話も1時間以上がざらにあるし、話数も16-20話で長いけど(だからこそ内容も深くてはまっちゃう♡)、このドラマは1話1時間未満で10話だったから3日で見終えた。

あらすじは別のサイトで見てほしいけど、考えさせられたのは社会の構造・政治の難しさだった。高校生が隔絶された社会で自分たちで生き延びるために奮闘するお話だから、誰かリーダーが必要なんだけどそのリーダーの役割って何だろう、独裁か選挙か…とか設定が設定だからこそ政治を小さく考えやすくなってる。ここでは気になった社会問題や政治をピックアップしてみた。

1、限られた資源の在庫管理問題
まさにコロナでの世界の混乱を見ているようだったけど、限られた資源(食料、電気、水、薬品など)をいかに分配してみんなで生き延びるために協力していくか。社会主義ってそういうこと。この世界ではお金は意味を持たないから、自分中心では暴動が起きるし結局殺し合いになったら誰も生き延びることはできない。だから秩序やルールが必要なんだけど、それに従うのも疲れてきちゃって不満もたまって改革を求めたくなるんだよね。てとこでシーズン1は終わるからめっちゃ2が気になる。てか2だけで終わるのか?て友達とも話してた。

2.サイコパスって?
カナダで住んでた時の日本人ルームメイトが心理学専攻だったから心理の話はよく聞いてたし話したけど、サイコパスってやばいやつだなってこのドラマ見ても思ったけど、でも途中で役の子が語る、”いつもみんな俺を怖がってた。俺は怖くなかったのに”ていうセリフとか切実に話す姿とか、感謝祭を彼女と楽しんでる様子を見ちゃうと、サイコパスって他の人と思考回路とかが違うだけで彼ら自身も苦しんでるのかなとか思う。でも、残虐なことしても悪気とかは全くないてのは本当なんだろうけど。そう考えると、他人のことを考えるとか、共感とかってやっぱ人として成長するうえで大切な要素だと思う。

3.DV
DVする人に依存してしまって抜け出せないっていう典型的なパターンが分かりやすく見えた。こういう風に被害者は苦しんでいるのかとわかる。しかも相手がサイコパスならなおさら厄介。ここはアリーがサイコパスの弟の言うことを聞いてそのまま引き留めておいてほしかったし、エルの逮捕理由も言えばサイコパス捕まえられるのにって思ったけど、やっぱDVてことを公にするって本人の心理面も考えると難しい所…

4.逮捕・拷問
冤罪にまで判決を持っていくことがいかに現代社会でも難しいかってことを考えると、司法だけじゃなくて警察とか警備って、パワーの乱用をしないようにしっかり見張る必要があると思うし、今回みたいに被疑者側にも弁護士をつけることって必要だと思う。逮捕に関しても、犯人が言った発言だから信じられないし証拠不十分?って理由でキャンベルが釈放されたけど、あそこももっと追求できたんじゃないかなーとは思った。

5.死刑制度
日本て世界でも数少ない死刑制度がまだある国だけど、ドラマを見てて、アリーが言った”サイコパスだからって殺すのは恐れているから。病気だから殺すなんてひどい。”ていう発言に確かにて思った。このドラマでは資源も限られるしこれ以上判決を伸ばせないから死刑になったけど、でも本来の死刑の意味って、恐れから来る罰ではなくて、真実が解明してから本人の罪償いのためにするもの。死刑による犯罪の抑止力に関しては効果がないて研究のほうが多い気がするから(諸外国見ても、死刑制度無くても犯罪率低いとこもあれば制度合っても犯罪率高いとこもある。)でも本人の償いって言っても、アリーが執行してから言った”彼には二つの罪がある。姉を殺したことと、彼を私に殺させたこと”。もちろん日本では被害者の家族が自ら手を施すわけではないけど、でもやっぱ死刑制度って物議が醸される問題だと思う。

6.銃の所持について
ヘレナが言った、”町長が私を守れないなら銃は渡せない”て発言がまさにアメリカの個人主義社会を物語っていると思った。銃所持について友達と話したときも思ったけど、カナダはアメリカと同じく多民族であり移民国家だけど銃は違法。でもアメリカは似たような作りなのに銃で自分を守る。この違いって何だろうって思う。銃を自分を守るために持つことが許されると結局どこかで誰かが犯罪や喧嘩で使ってしまう。その事件でさらにまた人々が懐疑的になって…ていう繰り返しな気がする。銃を規制するなら確実に人々の安全を確保するだけの政府のバックアップや治安よ良くする努力ももちろん必要だと思う。それが秩序の上の安全。これが崩されるとクーデターとかデモが起きるのかな。

7.独裁 or 町民の安全
最後のエピソードで出てきたこの議論も面白かった。ドラマではアリーがうまく町をまとめてるように見えたけどそれでもやっぱり人々のストレスと共に不満もたまって、誰か革新的な新しい人が欲しくなる。その意見を制御してしまったらもちろん独裁なんだけど、アリーが言う通り選挙をしたら派閥が生まれて対立が生まれてしまう。それよりは一人が圧倒的な力+みんなの声を聞きつつまとめるのがいいと思った。現在独裁国家と言われる北朝鮮とかって、選挙を与える余地もないし情報とか生活の力も全部握られているから独裁なんだけど、ドラマの世界と違うのはアリーがみんなに不満が募ってるって気づくところだし、それを分かったうえでの自分の長としての葛藤が見える。本当国とか組織のトップに立つって大変。なおかつ、その周囲のサポートがいかに大切かもよく分かる。恋愛か政治かってところも本当に悩ましい…

長々とここまで読んでくださった方、ありがとうございます。

アウトプットのために書いてみたけど、今度は女性の描かれ方や人種の描かれ方についても書きたいなと思います。

Season2がいつリリースになるのか待ち遠しい…!

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