【#5】 原料・製造方法の違いで見るウイスキーの種類について
概要
前回は、ウイスキーの日本酒や焼酎と違いについて原料や製造方法の観点から比較を行い、ウイスキーに対して解像度を高めた。
今回は、ウイスキーの中で、原料や製造方法の観点から更にブレイクダウンしてウイスキーの種類について紹介する。
ウイスキーの種類について
ウイスキーは主に、シングルモルトウイスキー・シングルグレーンウイスキー・ブレンデッドウイスキーの3つに分類される。
ここで”主に”と書いているのは、何事も綺麗に分類できるものでもなく、他にも”ピュアモルトウイスキー”や”シングルカスクウイスキー”など色々な種類のウイスキーがあるからだ。最後にこれらの種類のウイスキーについても紹介したいと思う。
代表的なウイスキーの違いについて
まず、シングルモルトウイスキーとシングルグレーンウイスキーの違いとして原料の違いが挙げられる。
シングルモルトウイスキーは、大麦麦芽を原料とするのに対し、シングルグレーンウイスキーは、穀物(とうもろこし、小麦、ライ麦など)を主原料とする。(* ただしシングルグレーンウイスキーも大麦麦芽を糖化酵素として用いる)
また、蒸留過程にも違いがあり、シングルモルトウイスキーは単式蒸留器を用いるのに対して、シングルグレーンウイスキーは連続蒸留器を用いる。(詳細はいつか説明予定)
そして、逆にシングルモルトウイスキーとシングルグレーンウイスキーの共通点は、1つの蒸留所の複数の原酒 (熟成後に樽から出されたままの酒) から作られたウイスキーであるという点だ。
次に、ブレンデッドウイスキーとは、モルトウイスキー原酒とグレーンウイスキー原酒をブレンドしたウイスキーである。
ブレンデッドウイスキーは、一つの蒸留所で作るという決まりはなく、通常は複数の蒸留所の複数の原酒をブレンドして作成される。
その他のウイスキーについて
次に、ピュアモルトウイスキーとシングルカスクウイスキーについて説明する。
ピュアモルトウイスキーとは、複数の蒸留所の複数のモルト原酒をブレンドしたウイスキーである。つまり、蒸留所の数という点でシングルモルトウイスキーと区別されている。
次にシングルカスクウイスキーとは、1つの蒸留所の1つの樽から作られたウイスキーである。シングルモルトウイスキーに包含されることもあるが今回は区別して記載した。
銘柄とウイスキーの種類の対応について
サントリー・ニッカから販売されているウイスキーの中から代表的なものを上記のウイスキーの種類に区分する。
最後に
この記事は「wednesday whisky weblog」というマガジンに含まれます。このマガジンの他記事も見ていただければ幸いです。
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