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透明ゾンビとガーリーゴーリー/息子との会話(エッセイ)
1人1人が最上(さいじょう)の暮らしをすることを広げたくて、山形県最上地域にある新庄市にて、喫茶と間貸「万場町 のくらし」/スナックCandy山形の店主をしています『最上のくらし舎(もがみのくらししゃ)』よしのゆうみ です。
その人にとっての「最上(さいじょう)の暮らし」をふやしていきたい!という思いと共にモグラーという仲間たちと日々活動しております!
【最上のくらし舎】という会社を作ってもう6年が経ち、モグラーという賛助会員制度を作って、ゆるやかではあるが、内なる闘志に満ちたメンバーが集まってくれております。
▽モグラー
今日は、ちょっと切り口を変えて、最上のくらしをしながら、子育てをしている中で感じたお話をエッセイとしてアップします。
透明ゾンビとガーリーゴーリー
うちの次男4歳は、まだ自分の気持ちをうまく言葉にできない。ある日、長男がすること、何でも邪魔をして、虫の居所が悪い日がありました。どうしたのと聞くと、透明ゾンビがやったと答える。
次男曰く、透明ゾンビとは、自分の意図は関係なく、悪いことをそそのかしてくる存在らしい。透明ゾンビが近くにいる時は決まって、いたずらをしたり、意地悪をしたり、あべこべなことを言ったり、あまのじゃくな態度を取ったりする。すべては透明ゾンビのせい。
そうなんだねー。次男の意思とは関係なく、意地悪したくなっちゃうんだね。
透明ゾンビと仲良くするにはどうしたらいいのと聞くと、透明ゾンビにお菓子をあげる。わかんない、、と。
透明ゾンビの話を聞いていたら、しばらくすると、透明ゾンビはもういなくなったよと突然言い出した。
そして今度は、ガーリーゴーリーが来たから大丈夫だよと言う。ガーリーゴーリーはとっても優しいやつで、良いことを教えてくれるとの事。
今までの話を聞いて、私は、次男の中にやってくる透明ゾンビは、心の中の悪魔みたいな存在で、ガーリーゴーリーは天使みたいな存在なんだと思った。
本当に自分がそうしたいわけじゃないのに、意地悪をしてしまったり、素直になれなかったり、強い言葉を使ってしまったりすることってある。
そんなことをしてしまった自分を責めたり、なんで自分は優しくないんだろうって落ち込んだりすることも、大人になってもまだまだある。
でも、きっとそれは、あなたのせいなんじゃなくて、透明ゾンビが近くにいて、囁いているせいかもしれないね。