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大学受験、世界史の試験で8点取ったけどなんとかなった話。

明日、大学受験本番らしい。僕は一応大卒なので、大学受験は経験している。

僕の通っていた大学は第一志望ではなかった。第一志望に対して当落線上にいたので、少し偏差値を下げた大学、いわゆるすべり止めだったのが、その大学だった。大学受験と言えど、当時の僕は第一志望に受かる気満々の勉強をしていたのて、ならこっちの大学は余裕だろうと油断していた。今思えば、馬鹿の極みだった。

すべり止めの大学の受験科目は国語、英語、世界史の3科目。いざ試験当日。国語と英語の試験の手ごたえは十分で、正直完璧といっていいくらいの出来だった。こんなもんか、とまだまだ余裕ぶっこいていた。ただ、世界史がなんかすごく難しかった。「あれ?」とは思ったけど、でもまあ行けるだろうと思っていた。

試験が終わり、家に着いた後、自己採点をした。正直、しようがしまいがもう結果は変わらないだろうと、自己採点はする気は元々なかった。ただ、あの世界史の不安を何とか払拭したかったから、とりあえず取り組んだ。これが間違いだった。

世界史の採点を始めると、全然丸が増えない。「難しかったしな…」と心を落ち着けるも、心中穏やかではない。心臓が嫌な音を鳴らしていたのを覚えている。でも今更仕方がないので、採点を進めていく。最後の大問に到着した。そこでわかってしまった。この大問満点でも、一桁点は確定だった。ちなみにこのテストは100点満点。自己採点をやめた。

手が止まり、天井を仰いだ。さすがに放心状態だった。その後、国語も英語も採点しなかった。そりゃそうで、一科目一桁の点しか取れなかった時点で落ちたも同然。する気なんて起きなかった。

誰にも言えなかった。言えないまま、結果を待っていた。

この悲惨な状況に更に追い打ちをかけたのが、第一志望の大学の結果だった。先ほどの大学より、早く受けていたので、先に結果が届いた。3学科出しており、結果全落ち。目の前が真っ暗になった。心中穏やかでは無さ過ぎた。本当に人生終わったと思っていた。

そして、第二志望の大学の結果が返ってきた。

携帯で結果を見れるのだが、どうせ落ちているし、と思いつつ、一応見た。

受かっていた。

あの時はもうなんかよくわからない感情になっていた。緊張感のせいで手は震えに震えていたものの、とりあえず受かっていたことに安心した。ただ、よく考えれば、この大学受験は惨敗もいいところ。だってそう。第二志望の大学は2つ出しており、そのうち下の志望学科に合格したので、実質第五志望。僕は負けた。

ちなみに、後々自己採点をしてみたところ、世界史は当然惨敗だったが、国語と世界史が神がかっていた。二つ合わせて、194点。なぜかほぼ満点をとれていたおかげで、ぎりぎり合格していた。さすがに奇跡だと思った。世界史は8点だった。さすがにやばすぎる、なにをしてたんだ僕は。

その後、親と相談し、浪人はせず、その合格した大学に進んだ。その結果、第一志望の大学に落ちてよかったと思えるくらい、楽しい大学生活を送ることになった訳なんだが、当時はもう思い出したくない。

でもまあ、世界史で一桁点を取ろうが、第五志望の大学に行こうが、結果良い方向に転がったので、人生何とかなるもんだ。

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